2018年8月7日火曜日

これからの日本とは、など。

東京日和。4泊5日の東京旅行。4日間はミュージカルのワークショップに出て、残り2日は1日は卒業生と共に早稲田でお茶をして、その後早稲田大学構内を散策、夕方は、仲間の塾で発音指導、その後、松本道弘先生と会食、という愉快な毎日。夜は3日間オンラインでの講座やディスカッションが入っていましたので、とても毎日が充実していました☺️

さて。卒業生とお茶をした話を書きます。

外資系企業に勤める卒業生と一緒に、スタバでお茶しながらいろんな話をしました。笑えない話がいっぱいあるんだけれど、ウェブで出てくる話というのは、本当に本当に実際に起こっている事で、それを実感できずに、対岸の摩天楼の話だ、くらいな認識しかなかなか湧かないのが現状なんじゃないかな、と思ったりしています。でも、マジな話、笑えない状況があります。

例えばの話。

とある優秀な卒業生が、某有名私学トップ大学を卒業し、中東に留学して、結構面白い視野や視点を身につけ、スキルもそれなりにあり、アイディアも持っているにも関わらず、その才能がかけらも活用されないのが日本の商社、トップ企業なんだ、という話を聞いて、お互いにため息をつく早稲田での午後。

上司は50代60代の人で、上が言うことを忠実に守って行うのが仕事内容。主な仕事内容は、資料のコピー、上司のお祝い事の飲み会の設定、上司の出張の帯同、帯同の主な仕事内容はそばにいて上司がスムーズに仕事が行えるように雑用を全てカバーする事、だそうです。

本気で悩んだ彼は転職を考えて色々と調べていくけれど、勝者でもらっている年収が高すぎて、転職後は給与が半分から3分の2にまで落ち込んでしまう、という現実を突きつけられ、愕然としてしまう。

会社に戻れば、また、ひたすら上のいうことを聞き、忠実に上からの指示を実行する生活が待っている。どうすることもできない、というマインドセットに捉えらえて、動けないまま、悶々としている、という話でした。

日本の有名私学を卒業し、外国に留学し、高収入が得られるトップ商社に入社した挙句、与えられている仕事が、自分の才能や能力を一切使うことを許されず、ひたすら上意下達の姿勢を強要され続けることにより、その会社で出世できるまで我慢を続け、その先に、ほんのごくわずかな決定権を許され、自分の上司が自分にし続けてきたことを繰り返して退職を迎えてしまう、という最後を辿るのだ、という絵が見えた時、そんな将来に対して、彼はどんなことを考えるんだろうか、という話になりました。

教育の結果は罪深い。一人の人間の生き方をこんな風に決定づけてしまう。しかし、私たちは、学校を予備校化を止めようとしない。トップ競争を勝ち抜いた人のその後の人生に、誰も興味を抱かない。どうなっていったのか。

大学を出て、仕事をして、そのまま、仕事に喜びもやりがいも感じないまま退職を迎えてしまう人生を量産している日本の教育システムそのものに無力感を覚えるし、大人が大学で学び直すこと、大人が再就職や、キャリアアップをしやすい社会になっていかないと、このままだとますます希望が持ちにくい社会にアンル

こういうご指摘があります。
https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/fy2017/inv2017_04_02.pdf

日本はどうなっていくんだろう、と思いながら本当に心が痛い毎日なのですが、それでも、動いていかないと、このまま日本は沈没してしまう、と思い、その場その場で動き続けることと、気づいた人が結束していくことでしか、問題の解決の糸口はいつまで経ってもほぐれていかない、と思っています。

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