2015年11月25日水曜日

定例ウェブ講座、英語で討論、今夜も開催します^^

暁の会、博多リーダーの田中十督です。
本日21:30より、定例のスカイプによる英語を話す勉強会を開催します。扱う記事と内容は以下の通りです。
予習をされたい方はご参照ください。また、予習なしでご参加いただくことも可能です。
スカイプのリンクを以下に貼り付けておきました。参加される方はこちらからお入りください。
https://join.skype.com/C9gved6A426D
尚、ご参加頂く場合、お名前と出身県、ご所属を明確にして頂く事をご了承ください。
匿名や無言などでの見学はお断り致して居ります。予めご了承ください。

2015年11月23日月曜日

ウェブ講座参加者の方の感想

ウェブ講座:日曜日参加者の感想を掲載します。

30代英語教員の方
今日はSecret Web講座。
21:30
0:30の3時間、長くて濃い勉強会でした。
今日は・・・
辞書読会
Oxford Advanced Learner's DictionaryAからひたすら読んでいくセッション。これが以外と面白かったんです。
知らない(or 気になった)単語をノートに書き出したりしてたんですが、新しい発見が多く、たまにやるのもいいかなと思います。
僕は知らん単語が多いのと、すぐ気になる性格なので、全然進まなかったんですけどね。笑
発音矯正
このセッションの前には、Noam Chomskyのテロ(9.11のころの)講演を聞きました。
("Violence works"
という表現に複雑な気持ちになった…)
で、その後は"From Shanghai to Sydney, tourists think twice about Paris trip"という記事を使って発音矯正。
細かい個々の発音については、やっぱり自分の課題は"ð"の音。ザになっちゃうんですよ。これは、自分でもわかるようになってきたので、日々意識していきます。
あとは、"r"で舌を巻きすぎずに次の音にスムーズにつなげる意識がもっともっと必要。
ほんで、"t" "d" "k"の「消える音」で音を弾きすぎないこと。
このへんをクリアすれば、個々の発音はもっと良くなるはず。頑張ろう。
全体としては、今日はいつも言っている"Take off" → "On the top" → "Soft landing"をフレーズ単位で意識して取り組みました。
フレーズを意識するのがすごく大事で、意味のまとまりを捉えていないとできない。そして意味のまとまりごとで(長短はあるけど)pausing。これをすると、聞き手がすごく聞きやすい(=自分の英語が伝わるということと捉えています)
このpausingができるようになるためには、紙ベースの素材にスラッシュを入れるサイトラや(文法に注目)KHのポーズ入りでのトレーニングが有効。これ、サボらずにやろう。
この話をしている時に話題になったのは、「音が出せる」ということは「文法がわかっている」といことであるんだけど、その逆はないということ。つまり、文法ばっかりで頭でっかちになっちゃあだめだけど、音が出せるようになってくると、文法的なところで引っかかるようになる。まさに自分は今そういう段階で、それプラス語彙の壁にもぶち当たっている。もっと上手くなりたいので、地道にボキャビルしようっと。
そして話は「超文法」へ…
超文法は、学校英文法を超えた文法という意味で、ネイティヴの文法へのアプローチとも言い換えられる(と思っている。まだ自分も完全に理解できていない気がする。)
ネイティヴは当然、英語を意味のまとまりで理解しているので、そこを目指そうということ。そのためには、SVαの意識やnounαの意識を持って英語を使うことが大事で、その考え方をベースに意味を前から理解する(後から補足的に文を作る)ようにする。(他にもポイントはあるけど、今日はここまでで)
ただ、それも頭でわかっていてもすぐ音にならないとだめ。「文法を血肉化する」「文法が見える」レベルにならないと。そのためには、日々継続して生素材でのトレーニング(inputだけでもOK)をすることで感覚を身につけるように心がけます。
と、今日のシークレットはこんな感じで、いつにも増して濃い内容でした。ちょっとたくさん書きすぎました。ほんで書き終わるの遅すぎですね(苦笑)いっぱい書いたから許してください。笑
さあ、明日は練習試合。頑張って起きよう。

30代ビジネスパーソンの方
【暁の会】
今日はシークレット講座。
発音矯正と、新しく辞書読会を開始。
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辞書読は、Aから始まる単語をパラパラめくり、興味を引いた単語の語義を読んでいき、それを30分かけてどこまで行けるかという形式でスタート。来週はBから始まる単語、その次の週はCというふうに、計26週やるまで続く予定。
英英辞典を「引く」のではなく「読む」のはもう20年ぶりくらいで、ぼんやりと理解していた単語を改めて定義づけするのは楽しかった。特にビジネスで出てくる単語の定義をちゃんと読むのは初めてだったので、理解が正しかったとかちょっとまだ使いこなせないなとか、少しでも確認できた意味は大きい。
分からない単語をいちいち引くのは苦痛だけれど、読み物として追っていくと楽しく感じる。辞書って本来こういう使い方をするものなのかも、と今更ながらに感じた。
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後半はいつもの発音矯正。今日大きな発見だったのは、意味のかたまり(チャンク)ごとに読むことを徹底していないと、音読や発話の時に相手に伝わる話し方ができないということ。もっと言えば、チャンク単位でイントネーション(例のTake-offOn-the-topSoft-landing)をつけるため、チャンクに正しく分けられないとイントネーションがメチャクチャになり、聴いている相手が混乱してしまうのだ。
僕の場合はポーズをうまく入れられなかった文があった。これはつまり、どこで意味が切れているのか、どこまでが意味のかたまりなのかを徹底して追えていないということ。ひいては、文法を無意識レベルにまで落とし込めていなかったということだ。
紙ベースでスラッシュを入れることは上手くできても、話す時や音読する時に同じことを、それも高速でできなければ、発話や音読に反映できないのだ。僕は文法は昔から得意でちゃんとできていたつもりだったが、それを血肉化できていないことが浮き彫りになってしまった。
KHシステムのCDには「ポーズ入り」というトラックがある。僕はこのトラックの使い方が分からずそのままにしていたんだが、今回そのことが見事にバレてしまった。いつも書いているとおり、分かる人には聞いてもらっただけで一発でバレてしまう。
今日分かったのは、僕の悩みである「初見の文章が上手く音読・発話できない」というのは、何のことはない、実は文法が血肉化されていないことの結果だったということだ。これまでうっすらと感じてはいたものの、やはり僕は英文を捉える精度が低かったんだなと改めて思った。
これは、英文を前から意味のかたまりごとに訳出していく、いわゆる「サイトトランスレーション」というトレーニングをやることによって改善されていくということも分かった。課題がはっきりしたので、あとは実行あるのみ。
細かな母音・子音の発音がある程度上手くできても、肝心の英語1文1文がいまいちfluentでない原因がやっと分かってきた。日々のシャドーイングでも「これ以上精度を上げるにはどうしたらよいのか?」という壁にぶつかりつつあったので、ちょうどいいタイミングで取り組むことができそうだ。
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暁の会に参加し始めて2か月になるが、自分ひとりでトレーニングしていた頃と比べると、トレーニングの質がこれまでとは全然違ってきたのを実感している。まだまだ目に見えて上手くなったと言えるほどの実感は無いが、1つ1つ納得感を持って先に進めるのがとても楽しい。
僕はいつも我慢が足りないので、次のbreakthroughが来るまで一生懸命、しかし(伸びを実感できなくても)我慢して続けられるように工夫していきたい。日曜・水曜のセッションはそれぞれ濃くて充実しているが、結局のところ日々のトレーニングが変わらないとレベルは上がらないと思っているので、まだ気持ちが冷めないうちに学んだことを基に修正して、日々納得しながらトレーニングをできるようにしようと思っている。

30代英語教員の方

すっかり日が変わってしまいました。22日の21時半から本日23日の0時半までウェブ講座を行いました。十督先生と岸和田の小崎先生とビジネスマンのマサさんと僕の4名。毎週水曜日の講座と違い、日曜日の講座は(勝手に)「シークレットウェブ講座」と呼んでいます。水曜日も濃いですが、シークレットはより濃密な内容となっています。
今日の第一部は辞書読み。Oxford Advanced Learner(s Dictionaryを持参し、30分間辞書を黙々と読書。4人それぞれの読み方で、気になった単語やその語義をノートに書き写しました。この活動をやったからすぐに語彙力が高まるという訳ではないのかもしれませんが、26週間かけて英英辞典を読破しようという試みです。ちょうどアーサー・ビナードさんの本を数冊読んでいるのですが、母国語である英語はもちろんのこと、イタリア語と日本語に対する造詣も深く、ビナードさんの教養にはただただ圧倒されます。辞典を読み漁り、気になった言葉を調べていく行為が堪らなく楽しくて、結果としてビナードさんのような幅広い知識を得ることができればいいなと興奮しています。今回はAの項目、来週はBの項目といった要領で進んでいきます。


第二部は恒例の発音矯正。前回のシークレットでpausingの重要性を学んだので、この1週間生素材としてオバマ大統領の「東京演説」を繰り返し聞きながら、pausingの視点を最重要ポイントに置きながら、オバマの英語を聞きつづけました。pausingつまりチャンクごとにTake Off, On the Top, Soft Landingを徹底すること。先週から今日まで常に意識しました。また、英字新聞を読む際も邪魔くさがらずに意味のまとまりごとにスラッシュを入れながら、音読と黙読を続けました。上達を期待する気持ち半分、現状維持のままかもという少し不安な気持ち半分で英字新聞を読みました。
すると、褒められた!リラックスして、一語一語たっぷり発音できており、先週までと比較しても格段に上達しているとのことでした。オバマはもっともっとゆっくりと話すので、完コピーには至りませんでしたが、かなりの前進です。ネイティブに負けない発音を追い求めている僕としては、非常に嬉しい一日となりました。大人でも褒められると嬉しいですね。しかも、今一番力を入れている発音やスピーキングで成長できているなんて、とても幸せ。励みになります。
ただし、t,d,kといった子音はまだまだ弾き過ぎることがあるので、要注意。音レベルのFluencyが上がってきたので、次の課題も見えてきました。頭で理解できている文法を正確にチャンクごとに捉え、血肉化する。文法が「分かる」レベルではなく「視える」レベルに落とし込むことが今後の課題です。そのために今後続けることは以下のふたつ。

文法を血肉化するために生素材を読む際にしばらくスラッシュリーディングを続ける。
○KH
システムの教本に収録されている「ポーズ入り」CDを用い、基軸トレを続ける。
かなり音のFluencyが上がってきたと言ってもらえましたが、さらなる高みを目指すため、ここからはまた我慢の連続、より高い壁を越えるための勉強が続きます。まあ、とにかく伸びも確認でき、そして次の課題も見つかり、今日からの一週間また充実します。小崎先生とマサさんという仲間もいるし、粘り強く頑張れます。よきソウルメイトが大阪と埼玉で頑張っている、だから僕も京都で頑張れます。
今回の講座はそれ以外にもチョムスキーのスピーチを聞き、政治や世界情勢について見識を深めました。オバマがある程度できるようになったら、次はチョムスキーを基軸トレーニングの教材にします。このように、形にはまることなく、幅広く勉強できるシークレット講座、最高です。発音にしても、辞書引きにしても、自ら学んでいるので、学習者の視点を忘れずに生徒たちのことを思い描くこともできています。

文法の血肉化

毎週2回、2時間強(長くなる時は3時間)、Skypeを使って、英語の勉強会をしています。

毎週水曜日に、定例の勉強会「暁の会on the web 水曜日勉強会」を開催し、既に22回勉強会を持つ事ができました。今年5月から初めて既に7ヶ月の月日が経ちました。定例化し出したのは今年の9月くらいからですが、定着してきました。

毎週、英字新聞の記事の中からトピックを選び、その内容について黙読し、その内容を元に、個人個人がめいめい英語で意見を述べて行き、ディスカッションをするのです。

この会では、ロジックをきちんと意識して話をしているか、が一番問われます。文法的な間違いや、語彙のmisuseなどについては、その都度指摘はしますが、重箱の隅を突く様な形で訂正したりはしません。

水曜日の勉強会では、英語のロジックにきちんと則って英語を話す事が重視されています。ですから、記事の内容の理解がある程度不十分でも、他人の意見を聞きながら自分の意見を構築する事も可能ですし、人が意見を言っている間に、ウェブや書籍を使って、その場で調べものをすることも可能です。

毎週、8〜12名の参加者があり、活発に英語で討論しています。参加者の英語レベルは様々ですが、相手の上手い下手を気にするよりも、相手の言いたい事はなんなのか、その言いたい事に対するexampleやevidenceはきちんと示されているか、という事に視点を置いて会を進行しています。また、日本人にありがちな、evidenceやexampleばかりを述べるけれども、言いたい事が今ひとつはっきりしない意見などに対して、お互いに質問し合い、自分の言いたい事を具体化していく作業を繰り返しています。

日曜日にもSkypeで勉強会をやっていますが、こちらは、毎日英語の音声を使ったトレーニングを行なっていて、尚且つ、生素材(北米メディアソースなど)を使って多読や多聴が行なえている人が対象です。特にTOEICのスコアや英検の級で人を選んでいるわけではありませんが、勉強熱心な方、更なる英語力向上を目指している方を中心にお声掛けをして、少人数でより深く英語力を高める勉強会を開催しています。

日曜日の勉強会は、個人の発音矯正や、英語トレーニングに関する細かい指導を行なっていますが、今週から「辞書読会」という取り組みを始めました。

辞書読会、というのは、辞書をAの項目からひたすら30分間読んで行く、という活動です。辞書の多読、と言えば良いでしょうか。特にどこを読め、とかの指示はありません。30分、個人個人がひたすら辞書を読んで行き、印象に残った語彙や、再認識が得られた既習語彙に関して、ノートにメモを取りながら、いけるところまで辞書を読み進める活動をしています。

この活動は、多読学習の取り組みに影響を受けた事がまず一つ、それから、英英辞典を丁寧に全ページ目を通すという学習は、思いついてもなかなかすることはないだろう、と思い立ち、日曜日の勉強会に取り入れる事にしました。

辞書読会の目的は何もありません。これをやったからと言って、語彙力が上がるだろうとか言う仮説すらも立てていません。単純に、おもしろそうだからやってみよう、という目論みです。

アルファベットは26文字ありますから、26週すれば、辞書を一冊読んだ事になります。形だけは、辞書の全てのページに目を通した格好にはなるわけです。

三島由紀夫さんの愛読書は、国語辞典だった、という話を聞き知っています。僕が英英辞典の辞書読会を思い立ったのも、三島さんほどの語彙は身に付かないかも知れないけれども、辞書を読んで行くうちに、数値化されない知見が高められていくのではないか、という動物的な直感から、ならばやってみようか、ということで、仲間に話すと、やりましょう、ということで、皆がOxford Advanced Learner's Dictionaryを購入して来て、やることに相成りました。

面白いもので、読み始めると、気になる単語がたくさん出て来て、なるほど、これはこういう意味があるのか、ほうほう、この単語は英語で説明するとこういう意味になるのか、といった驚きの連続で、Skypeでつながっているもんですから、その驚嘆や喜びを、時折仲間とシェアしながら、どんどんと進んで行きました。

その後で、感想を述べ合いながら、時事英語の記事を読み、発音矯正をする時間になりました。発音矯正は個人個人の音を聞いて、丁寧に指導を入れて行きます。皆さん、一週間真剣に練習して来られてあるので、真剣です。僕も耳の集中を180%くらいにして、お一人お一人の発音を聞き、できうる限り、ネイティブに肉薄できるように丁寧に指導を重ねて行きます。

発音を細かく指導し出すと、1つの段落を何度も何度も読みながら、音を矯正して行く作業に終始します。教える方も、教わる方も、それは真剣で、細部に渡り、微に入り、細に穿つて、丁寧に丁寧に音を見て行きます。

ここ2週間、参加者の方々の飛躍目覚ましく、皆、驚くほど発音が上手になりました。

今、気をつけているポイントは、pausingです。pausingとは、チャンク(意味のある語句の塊)ごとにきちんとポーズを入れ、各チャンクの音の出し方に、take off (音を上げて読む)、on the top (音を安定させる)、soft landing(音をそっと下げる)、を作って行く、というスキルです。

英語の文章を読むとき、前からチャンクごとに区切って読む事ができると、スムーズに、滑らかに、fluencyを持って英語を読む事ができます。しかし、この時に大事なのが、区切り目を瞬時に理解出来る事、すなわち、英文法がきちんと理解出来ている事、が必須条件になります。

英文法をきちんと理解していないと、初見の英文をスムーズかつ滑らかに読みこなす事は絶対にできません。音の区切れ目、はすなわち、文の区切れ目なのです。英文を読んでいる時に詰まったり、引っかかったりするということは、文の区切れ目が理解出来てない、すなわち、文法をきちんと理解できていない、ということになります。これは音を読めば一発で分かります。

英文法を頭で細かく理解している人は多いのですが、音と文法が一致していない人は、そのほとんどと言っても過言ではないくらい多数存在します。音を出してみると、自分が理解しているはずの文法が、瞬時に認識レベルで使えるコマとして定着していない事が一瞬でバレてしまいます。

音読を繰り返したり、シャドーイングをする時に、時折私たちは音にばかり集中し過ぎて、語彙や文法のことを無視する嫌いがありますが、文法がきちんと100%瞬時に理解できるレベルにまで、身体に血肉化されていないと、初見の文章を出された時に、何度も突っかかったり、つまづいたりします。

乱暴に言ってしまえば、音がスムーズに出ない人、音読がスムーズに行なえない人は、文法がきちんと理解出来ている事にならないのです。

そのことを日曜日の会の参加者と確認し、今週の学習に戻ってもらいました。

文法をきちんと理解していなければ、音の壁ができる。文法をきちんと使えるレベルに血肉化できていなければ、発音や発話のfluencyは絶対に得る事は出来ない、その事実を皆で共有し、今週の勉強会を閉じました。

音の指導を通じて、学習の内容が文法にまで至る様になりました。ここまでハイレベルな英語学習について来ている参加者がいらっしゃる事を心から誇りに思いますし、彼らが今後、手足の様に英語を操り、コミュニケーション能力を高めて行く事に胸躍ります。

発音指導の際に、超文法の話にも触れます。超文法とは、学校英文法で習った内容で、ネイティブが無意識レベルで意識している英文法事項のことです。全部で9ポイントあります。それに絡めて構文の話もするように心がけています。

超文法の講義については、暁の会のリアル勉強会でお話するようにしています。

暁の会リアル勉強会は、12/26土、27日に博多で、また、3/26土、27日に東京で、開催します。そこでお話するようにしています。

超文法の考え方が身に付くと、スピーキングとライティングの能力が飛躍的にアップします。また、生の素材から拾える情報が飛躍的に増える、というメリットもあります。

興味のある方は、暁の会リアル勉強会にご参加ください。

12月の博多の勉強会はこちらからお申し込みが可能です。
https://akatsukienglish4.doorkeeper.jp/events/31893

尚、既に申し込んでいらっしゃる方、大変申し訳ありませんが、開催時間が朝9:30ではなく、午後14:30より21:30までの変更になりました。あらかじめご了承ください。12/27日曜日の勉強会の時間を9:30~14:30までとし、時間は延長して開催させて頂く予定です。ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。



今日はたくさん書き過ぎましたが、参加者の講座の感想に心動かされ、自分の考えを述べる事にしました。

ではまた^^





2015年11月19日木曜日

英語力を高めることについての考察

英語のトレーニングを毎日やっていて、実際に学校で教えている時と一致するところと一致しない所がある。

英語のトレーニングは自主的に行なっているものだから、制約や規制は、自主的に掛けない限り、一切ない。

だが、学校は中学で3年、高校で3年という制約や期限が存在しているので、どうしてもやらなければ行けない事を選り分けて考えないといけない。その辺が厄介で面倒だったりする。

今まではその折り合いをどうつけて行こうかと随分悩んだが、バランスを取りながら、両者を上手くブレンドしていく方法が、学校で英語を学ぶ際に一番無理なく、歪みなくいけるのではないか、と僕は考えている。もどかしいので、少し立ち止まって、今日は深く考えてみた。

たとえば僕は多読と多聴を自分用のトレーニングに課しているが、学校では、多読はやっても、多聴はなかなか難しいと思っている。多読教材(オックスフォードなどの)のCD付きの場合は、本を読みながらその音声を聞き、多聴状態を作る事ができるので良いが、多読教材が図書館や学校になかったり、本はあってもCDが附属でない場合はなかなかリスニングを同時に鍛えて行く事が難しい。

そういう場合、リスニングを鍛えて行く方法は、通訳TRによる方法が一番効率的で時間と手間が省ける。

音の出し方、意味の仕込み、聞き取りのフォーム作り、チャンクごとのシャドーイング、合いの手を入れながらのシャドーイング、サイトトランスレーション(スラッシュで区切りながら読む法)、日本語戻し、英語戻し、和訳見シャドー、大和言葉落とし、などの方法を使い、英語の音の仕組みを短期間で学び、その上で自分の発音を矯正しつつ、英語音声に自分の音を肉薄していく方法である。これは学校でもできるし、記録を付けながら、日課としてやっていくことが可能。

多読に関しては、語彙や文法事項が不十分な場合には、ある程度の語彙指導と文法指導をやり込みすぎずに生徒にガイドし、その後、多読によって、細切れ理解になっている情報をどんどんつなげて行き、理解できていない所を埋めて行く様な作業を繰り返す。まさにclose the gapの学習法。

多読のメソッドは、世の中で誤解を受ける事が多い事を、多読研究会で学んだ。たとえば世に言う「多読」と言うと、恐らく一般のイメージでは、「受験長文を大量に読む事」と認識する人と、「オックスフォードリーディングツリーなどの原書をたくさん読むこと」と理解している人の2種類出てくると考えられる。

僕は自分のTRに課しているのはthe latterであり、the formerではない。the latterの多読の良い所は、それぞれの英語レベルにあった教材を個人で選んで取り組む事ができること、また、同レベルで異なった内容を扱った教材に多く触れる事ができる点である。前者の多読の場合は、ひたすら受験の長文を読む事を指すが、受験の長文は、レベル別にカテゴライズされてあるものを読むと効率が良いと思う。ただし、前者と後者の「多読」の決定的な違いは、受験長文の多読は読んでいて面白かったり、感銘を受けたりする刺激が薄いのに対し、洋書や生素材の多読は、好奇心をかき立てられたり、自分のペースで誰にも邪魔されずに、おのおのの読解力をspontaneouslyに引き上げて行くことが可能な点だ。

僕はまだ学校の中で多読学習を取り入れている訳ではないが、「多読」を自分の授業に取り入れる場合、「短期間で成果を出す」という姿勢では絶対に取り組まないと思う。それでは上手く行かないからだ。

毎週一時間、多読の時間を取り、生徒達に自分たちのレベルに会った本を選ばせ、読ませる。記録もつける。生徒が読んでいる間、個人個人のところを回りながら、つまづきや、本の内容についての理解が上手く行っているか、生徒と対話をしながら話して行く。

当然、固定化されたやり方ではマンネリズムに陥るので、生徒同士でペア読み聞かせをさせたり、ブックレビューを班ごとにさせたり、定期的に教師が生徒に読み聞かせをしたり、動画を見せたり、といった活動とブレンドしながら、長い時間を掛けて生徒の読解力と英語を英語のまま理解する脳の回路を育成していくことになると思う。

高校二年生の後半や高校三年生の学年でやる場合でも、全てを多読に回す事は愚かな行為で、馬鹿げている。なぜなら、この時期の生徒は、ゆっくりした時間が残されて居らず(受験があるため)、そればかりに感けている訳にはいかないからだ。その場合は、基礎をしっかりと固めながら、時折、読み聞かせをしたり、フリートークのセッションをしながらスピーキング力を鍛え、ディスカッションをしながらブレインストーミングをして、気付きや発見を得、その内容をライティングして、アウトプット力を上げて行く事が大切だ。

翻って見ると、学校の中で多読の活動をしようと思えば、少なくとも2年、できれば3年の時間は欲しいところ。これは有機栽培にとてもよく似ている。大は小を兼ねるが、小は大を兼ねない。洋書を使った多読の取り組みは大きな懐で学習者を少しずつゆっくりと育てて行く手法に似て居り、受験長文の多読は、ピンポイントで精読して行く方法だと僕は理解している。どちらの方法でも最終的には目的は共通しているが、僕は時間が取れる場合には、大は小を兼ねる方法を取りたいと思っている。それは自分が実際にトレーニングをやっていて実感している事であり、受験指導や学校英文法だけにこだわっていた時代には、理解ができなかったことだ。

実際に自分で毎日、北米のニュースを80分強聞き、毎日北米新聞の記事を読み、週に一度英語でディスカッションをし、自分が各ノートを全て英語で埋め尽くすようなトレーニングを2ヶ月続けているが(というか13年前からスタートしていて、2年間はリスニングのみをやっていただけだったので、徹底TRを再開したのが9月から、という意味で)、英語力を上げる方法を若い頃から身を以て色々と試して来て、今実感を伴って理解できることが沢山ある。これらの理解は、恐らく20代の自分では不可能だったと思っている。

学校の中で教えている英語だけに触れていると、俯瞰して英語力を高めて行くにはどうすれば良いか、という観点に到達できない。それはたとえば資格試験を受ければ良いのか、とか、文法を詳しく突っ込んで知っているから、とか、英語を読んで行く時のテクニックがよくわかる、ということとも違う。実際に自分自身のレベルにあったトレーニングをしていると、これはダメだな、とか、この方法がbetterだなということが実感を伴って理解出来る様になる。

自分のトレーニングを持っている人と、そうでない人は、全くパラダイムが異なるので、同じ内容のことを考える場合でも、観点や理解の深みに差があり、その溝は埋まる事はない。

議論をしても始まらないのは、こういうパラダイムの違いに起因しているので、これを理解してもらおうとすると、大変骨が折れるし、膨大な時間を費やしても、理解してもらえない事が通例だったりする。

accuracyを追求していき、その先にfluencyを求めて行こうとする学習メソッドと、fluencyによって大量の素材に触れながら、accuracyに到達して行こうとする学習メソッドはconceptが全く異なっているから、上記のような齟齬は埋まらない。仕方のない事。

どちらの学習メソッドにも一長一短あるとは思うけれど、最終的には指導者が自分の身体を使ってやってみて実感した事を教えて行く事が、生徒達に対して一番説得力があることなのではないか、と僕は考えているので、今はfluency first, accuracy nextだと考えている。ただし、それは、学校の英語教育で行なわれている事を一切やらないとか、捨て去るとか、全否定するとか、そういう事ではない。(これを書いておかないと、無用な誤解がたくさん生まれて、説明とかが面倒なので、一応書いておく。)

学校で教えながら、毎日英語のトレーニングを突っ込んでやっていて思うのは、生徒達にできるだけ生の英語素材に触れさせてやりたいということと、受験の先にある英語の世界を意識して勉強して欲しいと思っている事だ。

生徒達は受験があるから、受験で点数が取れる様にしてやりたい。ただし、スキルやテクニックだけを教えても、たとえば自由英作文を書いたり、長文を早く読んだりする事はできないので、オーガニックな方法を取り入れながら、受験指導を強化して、生徒達に力を付けてあげたいな、と思って毎日指導をしている。

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英語を学習して行く際のプロセスというか、過程を、自分なりに整理しておきたいので、備忘的に書き記すことにした。

英語の伸びを考えた場合、初級、初中級、中級、中上級、上級、上上級、くらいのカテゴライズで考えると良いと思ってる。もう少し細かく分類することもできるが、際限がないので。

初級から初中級の段階で一番大事なのは英語にたくさん触れる事と、英語を嫌いにならないこと。ここではドリルをたくさんやったり、ある程度スピード感を持ってやる方が向いている人もいるkれど、英語に触れたばかりの人で、特に語学が苦手な人は、極度に無理をさせすぎると英語嫌いになり、英語アレルギーになってしまう。この段階でも結果を急がず、時間を掛けて、本人が分かるレベルでゆっくりと少しずつ、たくさんのものに触れて、できるだけ長い時間を掛けながら、理解を深めて行く事が有効。

基礎を作る段階、たとえば英語初級レベルで、全く英語に触れた事がない人は、英語に数多く触れながら、日本語による解説や、和訳を参照することも大事。主軸を「英語を浴びる」に置きながら、不安になったり、どうしてもこれは知っておきたい、という箇所で日本語による解説に頼りつつ、先に進む方が良い。

中級から中上級の段階になると、触れているものの意味や、やっていることの意義付けをある程度はっきりspecifyしていくことが大事。初級から培って来たオーガニックな語彙やフレーズなどの意味を、日本語の辞書で確認しても良いし、英英辞典を引きながら、語義をノートに書き、何度も使って行くうちにフレーズを憶えて行く事が有効。この段階でも結果を急がない。文法事項も、英英辞典や、たくさんの英文に触れていると、ごく自然な形でどんどん出て来るので、その都度日本語で理解を少しずつ深めながら、たくさんの生きた英文法に触れて行くと、より自然な形で、細かい文法事項の複雑な理解を経なくても何なく英語が分かる様になってくる。

上級のレベルになってきたら、基軸の教材(毎日やるドリル的な素材)+生の素材(ネイティブが日常的に触れているような英語素材)に触れながら、難易度の高いもの、たとえば北米や英国、豪州などのメディアソースに触れたり、TIMEやEconomistなどの雑誌をcover to coverで読みながら、too English な表現を浴びて、日本人が思いも寄らない表現や英文に驚嘆しつつ、それをノートに認めたり、英英辞典を引いて難易度の高い語彙を増やして行く方法が良い。

上上級になれば、基軸のトレーニングは集中的に取り組み、生素材を中心に、アウトプットをどんどん増やして行く方法が良い。アウトプットを増やして行く方法は、中級以上ならばどんどんやるべきで、たとえばトークをしたり、英文をどんどん書いて行きながら、少しずつミスを修正して行く方法が良い。
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と、ここまで書いて、細かく突っ込んで、通訳TRで僕が教わった細かいメソッドやら、ロジックの話やら、読解の速度を上げる「超文法」の話とか、それらを短期間で強化して行く方法についても書かないといけないよね、と思ったけれど、膨大な量になるし、今から家事をしなければいけないので、やめる事にした。

「超文法」の話は授業でもしているし(「超文法」という言葉は一切使ってないが)、ロジックの話も、十分している。速度を上げて行く方法は、とにかく読めば良い、という話でもないし、これはこれで科学する部分はその都度生徒には教えているので。

こうすれば英語が伸びる、の「英語」が、どのレベルの何をさしているのかをきちんとspecifyしていくことが大切なんだな、と僕は毎日指導しながら考えたりする。

受験だろうが、生だろうが、英語は英語だし、速かろうがゆっくりだろうが、英語は英語なので。

You dig what I'm sayin'?

ではまた^^

2015年11月13日金曜日

日本の英語について想う


受験英語に振り回されてるうちは、ダメなんですよね。
それがきちんと理解できないうちは、語学学習が理解出来てないんだな、と僕は思っていますね。でも、誰もそれを指摘も疑いもしないし、疑問も抱いているんだろうけれど、絶対に何かアクションを起こそうとはしない。
「これさえやれば受験はバッチリ!」って逆を返せば、「受験はバッチリでも、これしかできない。」ってことですから。そのロジックのカラクリを誰も暴こうとも、語ろうともしない。面倒だし、直ぐに結果が出ない様に思えて仕方が無いから。
馬鹿げたことだと思いますが、日本の世の中の99%を支配している思想は「受験派英語」。点数さえ取れれば良い、テクニックさえ分かれば良い、というメソッドだらけ。
何を訴えても、何を議論しても、もう何も変わらないから、そういう風に思う同志と一緒に勉強を続けて、少なくとも自分たちが教えている範囲の生徒達には、そういうインチキとか、バッタもんを摑ませたくないな、と必死に動き続けています。
実際に自分がフットワーク軽く動き続けて思うのは、「教師も生徒も、英語を使う時は間違っちゃ行けないんだ」という思考パターンから逃れられないでいる、という循環矛盾なんだと僕はつくづく思います。

先生は、生徒の英文を添削する立場にあるから、生徒も教師も、そこにミスが起こる可能性を許しません。受験で減点もされるし。だから、先生は「生徒の前ではミスをしてはいけない。」と心底思い込んでるので、ますます「生徒の前で英語を話すなんて」という思い込みをいつまで経っても捨てられないし、たとえば教室で話すclassroom Englishのような簡単な英会話のようなところでも、絶対にミスがないように準備をしようとする。そんなこと、毎日忙しいのに、毎日毎日しようと思ってもなかなか出来ない。そういう形骸化はみんな頭良いのですぐに想像がついてしまい、ますます生徒の前で英語を話そうとしなくなる。生徒が先生の前で「ミスをしないように解答しよう」と思っているメンタリティとまったく同じ事を、英語教師自身が、まるで強迫観念のように信じ切っている。対面やプライドを絶対に捨てる流れにはならない。だから自分より英語ができる人(と本人が自己認定した人)に対しては、「いやぁ、私なんてまだまだ。」という言葉でお茶を濁して逃げるし、自分よりも英語ができない人(と、これまた本人が勝手に査定している人)に対しては、「まぁ、私なんてこの程度なんだけれどもね。」という謙遜にも似た自負心を持ち続けて、当面はその人たちに自分のミスや弱点を見抜かれない様にやり過ごしても、なんとか折り合いと対面はつけられる、というポジショニングで安住する事が可能になる。そういう曖昧な自分のメンタリティを許容して仕事を続ければ、波風も立たないし、生徒にも自分にも不利益は被る状況は発生しない、だからそこに安住し続けて、いつの間にか時間だけが恐ろしいスピードで過ぎてしまう、という状態に身を置いてしまう。クールかつスマートに、今の英語教育界の現状を分析すると、そういうことになるのだと思います。幾分乱暴ですが、これが大筋の日本の英語教育界の現状だと僕は分析しています。これは何も中高や小学校に限った事ではない、大学の先生の中に、「俺は大丈夫だな、ははは。」と高い位置(と自分が思い込んでいる)ところから考えている人などは、益々危ない。そして、そういう人が、得てしてすごく良い提言をなさってあったりするから、益々怖い、という。見たくない現実を見ない様にしてるから、こういうことを日常的に考えないだけで、嫌な事に目を向けると、実はこういうことが無意識に毎日起こっているのが現状なのではないか、と僕は思っています。

でも、受験で減点をされることと、語学が上達して行くプロセスやアティテュードって、全く矛盾しているんです。ミスをしながら、少しずつ自分のミスを修正して行く過程で言語習得は高みを目指す様な手順が絶対に必要なのに、受験はその逆。ミスを赦さないから、誰もがミスを怖がる。ミスをしてはいけない、と思い込んでしまっている。だから、いつまで経っても、ムダな議論や討論が止まない。何故日本人は英語が出来る様にならないか、と。構造上、もはや破綻の誹りを免れ得ないのに、そこは変わらないけれど、延々、手前の小手先を弄くり回してる気がする。この10年、目立った成果は、行政からの圧力と、一部の大学側からの提言と、こういう七面倒くさいことを毎日考えて奔走しているごくごく少数で一部の現場の先生方の努力のみなのではないか、と思っています。

世に多数のセミナーや勉強会が跋扈していますけれど、受験や資格試験で点数が取れるというものは活況だと聞きますけれど、英語力そのものを高めよう、というものにはなかなか人が集まらなかったりすることも、自分自身で色々動いてみて実感しました。
このままでは絶対に日本人の英語力は上がらない。なのに、誰もそのことに対して、何かをコミットしようとはしない。
マズいんじゃないか、と思い、とにかく少しでもやる気のある人をその気にさせて、一緒に勉強して行く様にしています。学歴とか資格とかキャリアとか、まったく関係ない。
だって、変わらないから。動かないと何も変わらない。SNSのページにいいねしたり、記事を読んで唸っても、自分の人生も世の中も何も変わらない。
それが分かっているのに、誰も動きたがらないし、動こうともしない。
どうしてなんだろう。
そういう意味では、夢も希望も、もはや抱くこともなくなりました。
動けるごく少数の人をとにかくcaptureし続けて、共に動き続けるしかないです。
まぁ、連日のようにこういうことができるのは、テクノロジーの発達のお陰と、自分が毎晩暇なんだ、という事実があるからなんですよね。
かなしー。いいけどね。

2015年11月10日火曜日

ウェブ講座の充実

毎週水曜日の「暁の会on the web講座」を開催して今週で20回目になりますが、先々週から、月曜日にもう一つ講座を持つ事になり、21:30~23:30(遅い時は0:00を過ぎます)までの2時間、日本語による英語指導を行なっています。

日常的に毎日欠かさず英語のトレーニングを行なっている参加者の方から、もう少し細かい部分まで突っ込んだ指導をして欲しい、というニーズがあり、それならば、と言うことで、英語トレーニングをかなりやり込んでいて、ある程度力がついて来ている方向けの上級者講座をしよう、ということで、月曜日にsecret 講座を設ける事にしました。

毎週水曜日の「暁の会on the web講座:水曜定例」は、SkypeのIDさえあれば、どなたでも参加出来る仕組みにしています。毎週8名〜12名くらいの方が参加をし、2時間フルで、全て英語でコミュニケーションを行ない、英語で時事英語の記事を読み、その後、その内容について英語でディスカッションする、という内容です。参加資格などはなく、下は高校生から、英語の先生、ビジネスパーソンの方、など、参加されてある方々は様々です。

シークレットの勉強会は、一度暁の会の勉強会に来て頂いた方で、水曜日のディスカッション時のご自身の英語スキルをさらに高めたい、というご要望があった方向けの講座です。こちらの方は、トレーニングの仕方、ロジックの立て方、発音の細かい矯正、英語の音読や語彙などのトレーニングの細かいウンチクなどを、自由に満遍なく指導させて頂く講座にしています。

この会も3回目となり、昨晩、2時間半の時間延長で終了致しました。中々濃い中身で、充実した勉強会となったと思います。

参加者の方のご感想が仔細で、とても優れていましたので、ここに掲載させて頂きたいと思います。

暁の会をスタートさせて8ヶ月。随分と濃い勉強会へと変貌を遂げました。英語をもっと勉強したい、英語をもっと上手になりたい、英語の授業を英語でやりたい、英語のコミュニケーションをしっかりとしたものにしたい、というご希望の方は、是非毎週水曜日のSkypeによるウェブ講座へご参加ください。

*30代ビジネスパーソンの方(東京在住)
【暁の会】
今日は前半がKHのレビューから始まった英語のロジックのお話、後半がイントネーション中心の発音指導。
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まず前半。十督先生は8年前にKHを受講してマスターされているので、僕がまさに受講してきた内容の具体的なトレーニング方法を教わった。そしてそこから更に、アメリカの政治家が用いる説得のロジックにまで話が及んだ。
少しでも分かりやすくするために、箇条書きで列挙してみる。
(執筆後注:ほとんど僕の備忘録。笑)
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<PREPのトレーニング方法>
・まず日本語で人の話を聞き、論理の展開具合をつかむ。

・その話を頭の中で「あの人はこう言ったけど、自分ならこう言う」と自分なりに論理を構築する。これを折にふれて行う。それこそ何百回、何千回と。

・上記を英語で行う。素材は北米ニュース等の生のものを使い、同じように「自分ならこう言う」を頭の中で論理を構築する。
※日本語でも英語でも、何も無いところから自分で話を組み立てて練習しようとする人が多いが、実際に行われている会話をベースにして直していく形を採ったほうが、自分のものになりやすい。発話の際の感覚になじみ易いということか。注意。
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<米政治家のスピーチのロジック>
・スピーチ(人を説得する)に用いられる言語には2種類ある。

・1つ目:文学的言語(emotionalかつpoetic)…メインポイント用、「みんながんばろう!」「世界を変えよう!」的な。
・2つ目:政治的言語(reason、exampleなど)…ロジック構成用、これは昨日KHでやったことそのもの。

この2つを上手に混ぜて大衆の心に訴えかけている。
※自分たちのスピーキングに応用する場合、内容を伝えきるだけの英語力(政治的言語)はもちろん必要だが、自分の意見(文学的言語)を必ず明確に示すこと。どちらかが欠けていると話が薄くなり、相手の心に届かない。
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上記2つの内容、これからおそらく何回も何回も見ることになると思う。保存版。
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後半。これも箇条書きで書いてみる。
・僕の英語はイントネーションの上がり下がりに乏しい。特にテイクオフ(文の始めから上がっていくところ)がダメ。→声のトーンが1段階上がるところまで上げてみたらうまくいった。
・1文の中の構成要素は「テイクオフ→オンザトップ→ソフトランディング」。あとは間のとり方。スピーチの名手であるクリントン夫妻のものが参考になる。
・日本人の英語は早口になりがち。→遅いものから上げ下げと間を練習する。ここでしっかり、細かい音と上げ下げをごまかさずに、しかし力は入れずに読むように意識する。→速くなっても同じようにできるようにトレーニングすること。
・発音記号は必須。1語1語をきっちり確認し、完コピまで落とし込む。力を入れない時(弱形)の時にどう読むかも耳と口に覚えこませる。
・練習方法:スクリプトを見ながら音声を聴き、どこが上がって下がるのかを確認。それを自分の感覚にリンクするまでシャドーイング等で繰り返し練習する。
・素材はやはりこれも生のもの。CNNのサイトにあるAnderson Cooperの"Face the Nation"(週1放送)は毎回スクリプトもUPされるので続けやすい。
・子音を弾きすぎ、逆に母音があいまい。KHで言われている「マシンガンみたいな英語」そのもの。これは今日の参加者3人に共通していたこと。
・全体的に、基軸トレーニングのやり込みが甘い。マネのレベルは中途半端ではダメで、音声と同じになるまで徹底してやる。カギは上記の上げ下げのコツがつかめるかどうか、初見で同じ読み方ができるかどうか。これができると発話が劇的に変わる。
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<感想>
普段のシャドーイングやスピーキングで感じていた違和感。お経みたいで英語っぽく聞こえない、聴きづらい。やはり分かる人には一発でバレる。音声面はスクリプトを使ったイントネーションの改善にしばらく注力しよう。母音の改善はどうしようか。
それからロジックのトレーニング。これは本当に貴重なヒントを聞けた。KHの復習をやりながら、まずは日常にある生の日本語を聞いて訓練してみよう。
週初めからものすごく濃い内容。ここのところ睡眠時間がどんどん短くなっているのだが、それが気にならないくらい貴重なことを数多く学べている。あとは実践するのみだが、当然そこが一番難しい。そこも自分なりに拘って、なんとか習慣や自動化につなげていきたい。
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水曜はいつも通りall in Englishのセッション。最初は綺麗にやり切れなくてもいいから、学んだことを自分のスピーキングにどんどん反映させて使っていこうと思う。
やばい、楽しくなってきた。笑


*30代英語教員の方
週末は東京飯田橋で開催されたKHセミナーの中級スピーキングコースに参加しました。KHセミナーの教本には数年前に出会っていましたが、本格的にセミナーに参加し始めたのは今年のゴールデンウィークから。そのときはあまりのインパクトと内容の濃さに、「数年前に参加しておけば良かった!」という思いが頭を過りましたが、ここ数カ月、劇的な変化の真っ只中に身を置く僕にとっては、ベストなタイミングだったと思っています。
それから半年、本年度下半期最大のイベントと位置付けていた「中級スピーキング」の充実度は想像をはるかに超えていました。ロジックパターンドリルに始まり、「反論」討議のペアワーク、特に国井先生に胸をお借りした最後のセッションは脳に酸素が行き渡らなくなるほど、頭を使い、ロジックを考え、相手の意見を尊重しながら持論を展開するというレベルの高いスピーキングテクニックに触れることができ、感無量。本物のスピーキング指導に出会えました!
ただし、今回も頂いた複数の教材の質と量は半端なく、セミナーが終わり、今日からどれだけ反復練習を続けて行けるかどうかに、今回のセミナー参加の成否がかかっていると思います。ひとつひとつのテキストやCDを消化し、次回の講座に臨みたいと思います。
良かったことは講座内容だけではなく、素晴らしい参加者の方々と出会えたこと。マサさんのようなビジネスマンの方々から精神科医をされている方まで幅広く、皆さん英語力が高いことはもちろん、セミナーのはじめからおわりまで、終始supportiveで人間力の高さにも感動しました。次は年明けのフェローシップ講座に参加し、さらなる高みを目指したいと思います。今回学んだことは自分の生徒たちそして暁の会の同士に還元します。
そんなKHの興奮冷めやらぬ月曜日の今日、夜9時半からシークレットウェブ講座が開催されました。まず、中級スピーキング講座で学んだことを十督先生に報告。そこから、日常生活の中でどのようにロジックを自分の体や頭に染み込ませていくかの具体的方策が十督先生から提示され、週末の学びが一気に昇華していくというロケットスタートぶり。政治的言語と文学的言語そしてロジックを駆使する北米の政治家の話し方にもたくさん学ぶヒントがあることを再確認。その後はある新聞記事を読み合わせしながらの発音チェック。毎回同じことを言われて多少自己嫌悪に陥りそうですが、英語を喋る際に恰好つけているのか、イントネーションを無視したスピードだけに拘った独りよがりな読み方を繰り返す悪癖を指摘していただきました。Take offとSoft landingの意識が足りず、KHオレンジ本のおばあちゃんやオバマ大統領を完コピーすることが個人的な課題として出されました。他にはダブル母音、間の取り方、リラックスすることなど、なかなか修正できていない点を今回も細かく練習。うまく出来ない自分に正直イライラしますが、克服すれば必ず上達するので、音へのこだわりの甘さを捨て、自主練に励みます。KHセミナーに参加した翌日にSkypeを通じて共に学ぶ会うことができ、週初めから充実しています。有難いことです。次は明後日のウェブ講座、さらに日曜日は多読学会のセミナー。この2週間はホントに濃いです。
*30代英語教員の方
Secret web講座終了しました。
21:30から始まり0:00まで、みっちり勉強です。
※すみません!⇧まで書いて寝落ちしました。。。
第1部は英語ロジックをどうやって構築するかについて。
また、アメリカの政治家のロジカルな話というのは、「政治的言語」(数字やevidence, examples)と、「文学的言語」(心を動かすような表現)をいかに組合せるかが大切ということでした。
第2部は、ある記事を使っての音読トレーニング。
英語を話す際のポイントは
この2つをものにするために、より一層「音」にこだわって基軸トレーニングを続けていきたいと思います。
明日は定例web講座。昨日よりすこしでも改善して、頑張ろう。

もっとも大いなるもの

単語の綴りを一生懸命練習するけれど、何度も、何度も間違える子がいる。 でも、授業中、何度もうなづきながら説明を聞き、話に耳を傾け、大きな声で歌を歌う。フォニックスの発音を、口を縦横いっぱいに開けて発音する。 oshienと単語テストに書いてきた。oc...