2015年5月31日日曜日

暁の会for Teachers@博多、第二回が無事に終了^^


昨日、暁の会for teachersの二回目を博多で開催させて頂きました。当初8名のご参加予定を戴いていましたが、14名の先生方のご参加を戴きました。また、驚いたのは、公立高校で教鞭をとっておられるネイティブスピーカーのカナダ人の先生も参加してくださったことです。これには、参加者全員驚きました。次回は懇親会も含めて参加するわ、と仰ってくださいました^^


初めの一時間は、スティーブジョブズのスピーチについてお話させて頂きました。
ジョブズのスピーチを何故生徒にさせたいと思ったのか、また教材をどのように作ったか、さらに実際の授業のような形をとりながら、生徒達へ声をかけて行く時のポイント、端折るところと、ピンポイントで指導する所、発音指導の仕方、立体構造トランスクリプトの作り方と効用について、大和言葉とは、などの話をしました。


ジョブズの授業に関しては、僕は二ヶ月半という時間を与えられていましたので、十分にも十二分にも指導をすることが許されていました。


色々な制約がおありな先生方もいらっしゃいますので、スピーチ全体を使う時の注意点や、ここだけを取り上げてやってみてはどうか、というお話もさせていただきました。


この発表で一番気をつけたことは、実際に授業を行う先生方が困ってしまう点は何かに気をつけて、自分が指導をしている時に生徒から出て来た疑問点や、指導の際の細かいポイントなどについてできるだけ丁寧にお話をさせて頂いたつもりです。


生徒が「?」となったときにどうするか、音読の指導の際、どのようなポイントに気をつければ生徒はよく読める様になるか、などの話です。


ジョブズの教材、改めて見返してみると、今考えると、中学三年生でも、トレーニングをやり込んだ後に、フリートークのセッションを何度も持っておけば良かったな、と思うほど、とても良い内容でした。

次のこの教材を使うとすれば、僕は必ずフリートークのセッションを入れて、どんどん生徒に話をさせると思います。読んで教師が感想をそれっぽく伝えて、はい、おしまい、としてしまうには余りにも贅沢すぎる教材でした。


休憩を挟み、次の一時間は、今高校三年生の授業で取り上げている内容を実際に授業形式で行ないました。絵本”The Giving Tree”の教材を何故使っているのか、絵本を用いることによって、生徒達にはどのような効果があるのか、というお話から始めました。



絵本の内容は英語を母語とする幼児に向けて書かれていますので、複雑で難しい英語は出てきません。この内容を要約したり、この題材について英語で話をすることはとても簡単なことなので、生徒達も取り組み易く、英語が出てき易いという仮説に基づいて授業を組み立てています。

実際に授業をやってみますと、その仮説は正しく、また教材そのものに教訓や道徳的な観点が含まれていることが多々あり、解釈を如何様にも拡げることが可能なので、生徒が英語で話をする時に、話が伸びやかになっていくからです。


実際に先生方と朗読をし、絵本の和訳の妙についてもお話をしました。それが終わってから、ペアを作って頂いて、パートナーと英語で意見を言い合うセッションをしていただきました。生徒達向けに行なっているセッションの「話の筋を要約して言う」活動は、時間の都合上割愛させて頂いて、いきなり、My point of view is that S+V~. の文から始めて頂くことにしました。


パートナーを変えるごとに英語がどんどん出てくるご経験をして頂いて、月曜日から即ご自身の授業の中でも簡単にセッションができるようになっていただきたかったからです。


さて、二時間半の予定が三時間になってしまい、会場を貸して戴いた若葉高校にご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。

会が終わり、懇親会へと場所を移して、次回の暁の会for Teachers@博多の段取りを打ち合わせ、若い先生方二名にお話をして頂くことにし、僕も一つ宿題を頂戴して、一ヶ月その課題に向けて現場で実践を重ね、その内容をシェアしていこう、というお話をしました。


また、次回の暁の会では、参加されてある先生方に、初めの5分程度、ご自身の今の学校でのご苦労や、ご経験、生徒とこんないいことがあった、こんな失敗をした、などのお話を全員の前でして頂いて、思った事をその場でどんどん言い合うというセッションも設けることにしました。
さらに、6月に京都で行なわれる暁の会へ九州からも一緒に行こう、というお話をさせて頂き、家路へと着きました。


会全体を通して僕が反省させられたことがあります。それは、「参加してくださる先生方が普段抱えて居られる問題にもっと注目して、その先生方が現場ですぐに使えたり、すぐに役立つ様なことをもっとシェアする」というものでした。


僕は特別なことをしているつもりもないし、自分みたいな留学もしてなければ、英語もできない教師がこれをやれるから、他の先生方にシェアをすれば、その先生方の現場でもっとすごいことが起きるに違いない、といつも思っています。これは本気でそう思っています。

ですが、僕が意識をしていなかったり、知らなかったりするだけで、実際にそんなことを思ってきみを見ている人はいないよ、と先輩に指摘を受け、びっくりしてしまったのです。


「きみの資料を見たり、発表を聞いたりすると、内容が濃くて凄まじすぎるから、あの人は特別だからこんなことができるんだ、って思っちゃうんだよ。だから、結局会に参加しても、あんな真似は自分にはできない、って参加された先生方が思っちゃうんじゃないか、と思って。だからさ、ああいうのはああいうのでいいからさ、もっとこう、なんていうか、先生方が、ああ、これなら明日からでもすぐやれそうだな、って思う様な内容とかを増やして行くと、参加してくださる先生方も会に来易いんじゃないかな。」と、先輩の先生方が仰って下さったんです。

これは本当に有り難い言葉でした。僕自身、今やっている実践や過去に取り組んだことに大して、本当に特別なことをしているつもりは毛頭なくて、生徒達を見ていて、その場その場で、あ、今生徒にこんなこと伝えたいな、これ生徒にやってみて欲しいな、って思う事を状況に応じてやっているだけなんです。

だから、たいそうなことをしているつもりもないですし、これ、他の現場でもやれそうですよ、と思いながら情報はシェアするようにしています。


でも、僕が思っていることと、他の方が僕を見ていてくださる観点にはズレがあるんだな、ということが昨日の先輩からのアドバイスで分かりました。ジョハリの窓の「盲点」について思い返していました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%81%AE%E7%AA%93





長くなりましたが、昨日ご参加頂いた先生方、本当に有り難う御座いました。来月は京都であります。京都ではお二人のゲストスピーカーをお招きして、それぞれ一時間ずつ実践発表をして頂きます。また、昼の12:30から夕方18:30までの長丁場ですので、色々なコンテンツを持って、様々な先生方に発表をしていただき、シェアを拡げて行こうと思っています。参加される先生方、どうぞお楽しみに。


暁の会でこういうことをやって欲しい、とか、こういう実践について聞きたい、というリクエストがありましたら、ご遠慮なく暁の会のFacebook ページにお書きいただければ幸いです。ぜひご意見、ご感想、お待ち致しております。よろしくお願い致します。


https://www.facebook.com/Akatsuki.English4?ref=aymt_homepage_panel






昨日の暁の会のレジュメはDropboxに入れて置きますので、詳細はそちらをご覧下さい。


https://www.dropbox.com/s/tm015bhxwolyw9j/%E6%9A%81%E3%81%AE%E4%BC%9Afor%20Teachers%202%E5%9B%9E%E7%9B%AE%E3%80%80%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%805%E6%9C%8830%E6%97%A5%EF%BC%A0%E5%8D%9A%E5%A4%9A.docx?dl=0




また、今回の勉強会はビデオを撮っていますので、撮影した内容について編集をし、暁の会のFacebookページで公開します。参加してくださった先生がビデオを編集してくださるそうなので、近日公開となります。そちらをご覧下さい。



ではまた^^

もっとも大いなるもの

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