2016年3月8日火曜日

英語の授業で生徒と歌を歌おう^^

これまでの20年を振り返り、英語の授業で実際に生徒と一緒に歌ってみた曲が山のようにあるので、それを整理してみようと思い立ちました。

英語の歌はとても良い教材です。子供達は歌が大好きですし、英語の授業で大好きな歌を聴いたり歌ったりできることは、子供達の英語への愛を育みます。
中高生時代に歌った英語の歌の歌詞は、大人になっても忘れません。ずっと覚えています。素読暗唱はとても有効な語学学習メソッドですが、歌で英語を覚えることもその一つです。

たくさんの洋楽の歌があります。英語の歌はビートルズとカーペンターズだけではありません。英語の先生方には、ぜひ英語の歌を子供達と楽しんで欲しいと思います。

英語の授業で歌をやる際に教師が気をつけておきたいtips
・歌の歌詞は和訳をできるだけつける。
・歌をリスニング教材にしない。
 →穴埋めやディクテーション教材に絶対にしない。
・生徒の歌の活動を評価やテストに絶対に入れない。
・教師も一緒になって楽しんで歌う。
・歌詞を覚えてきたら生徒を教卓の周りに集めて一緒に音楽を楽しむ。
・隣クラスの授業に配慮して、窓とドアは閉める。
LL教室やパソコン教室が使えるならYoutubeの動画を見せながらやると、歌詞カードも入らず便利。
・ノリノリになって歌う生徒がいてもみんなでその姿を楽しむ。
・教師が好きな歌が生徒の好きな歌になるとは限らない。
・毎時歌を変えない。覚えるまで1曲を歌って、生徒が覚えたら次の曲に移る、が吉。
・歌の歌詞の文法事項や語彙にこだわらない。無意味で不毛です。
・歌について、生徒とたくさん話をする。

"Telephone" Lady GAGA
生徒はこの曲が大好きです。途中、歌詞が早くなるところがあるのですが、その箇所を一緒に練習して一気に言えるようになると、生徒はとても喜びます。Lady GAGAの曲は、とある陸上部の女子が"Poker Face"を授業で歌いたい、とボソッとこぼしたことから始まりました。Lady GAGAなんて色ものだし、そんなへんてこりんな歌を授業でやって大丈夫なのか、と内心訝っていましたが、杞憂でした。生徒はGAGAが大好きです。"Born this way" "Edge of Glory" "Bad Romance"なんかも良いですね。"You and I"もいい曲ですし、"Paparazzi"も良い曲です。どの曲をやっても生徒は盛り上がります。大事なのは先生が恥ずかしがらないことと、嫌な顔をしないこと。GAGAの歌でも生徒と一緒に歌うことが大事です。
telephone
はこちら
born this wayはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=0BsLd4Y060Q



☆"Daisy" ZEDD
ZEDDはドイツ人のDJの子で、EDM(Electronic Dance Music)のマエストロです。両親がクラッシック畑の人ということもあり、ZEDD自身もきちんと音楽的教育を受けていて、曲はどれも美しい。この曲は目立たないBalladですが、"I want you to know"という曲が一番生徒がノリノリになります。この曲は静かにしっかりと歌詞を歌いたいときに使うと良いかもしれません。
Daisyはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=TtecskIQJHg
歌がとても素敵なSpectrumという曲はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=Ezoa-J3EOs4
Clarity
という大ヒット曲もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=eZxo9mrWgR8
ちなみにI want you to knowはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=67qworViFpY

"Titanium ft.Sia" David Guetta
いじめが理由で亡くなった子供達にデビットゲッタが送った曲です。ゲッタはフランス人DJ。ヒット曲をたくさん持っています。Without youという曲もとてもいい曲で、生徒が大好きです。
Titanium
はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=JRfuAukYTKg


"Down the dip" Aztec Camera
この曲は青春のやるせなさをありったけのギターカッティングと熱い歌詞に込めた1曲です。歌いやすく、生徒は情熱的に歌います。歌詞がポエティックなのですが、感覚的に英語の歌詞を捉える意味ではとても素敵な曲です。この曲を高校二年生と一緒に歌えたことを僕は今でも忘れられません。青春を感じる歌だからこそ、生徒の心に響いたんだな、と僕は思っています。


"Be OK" Chrisette Michelle
男と別れた女性が力強い立ち上がりを見せる曲です。これは中学生に歌わせましたが、曲の良さが助けて、とてもしっかり歌えました。歌詞が教科書に出て来ない表現が出てくるところが面白いのです。生徒はどういう意味だろう、ということを考えるより先に、曲にのめり込みます。will.i.amがプロデュースした曲はいい曲が多いですね。
別のアーティストですが、同プロデューサーの曲を紹介しておきます。
heartbreaker
という曲。歌いやすいし、覚えやすいです。


☆"Walk right back" The Everly Brothers
この曲は有名オールディーズで覚えやすいです。中一にはとても良いですね。古い曲は歌詞がシンプルで短い曲なので、授業で長い時間を割かなくていいから便利です。
Walk right backはこちら


☆"Haven't we met?" Kenny Rankin
生徒、この曲が大好きです。スキャットが入る曲なのですが、ケニーランキンの優しい歌声と、歌いやすい歌詞が魅力です。とても綺麗な曲。これは文法事項など気にせず、どの学年でも楽しんで歌える曲だと思います。もし分からない部分があれば、「この英文はこんな意味になるんだねぇ。面白いねぇ。」と生徒に伝えて一緒に楽しめば良いのだと思います。教科書に載っていないこと、授業で教えていないことが、遠慮なくどんどん出てくるのが、生の教材を使うことの意義であり、醍醐味です。習ってないなんて関係ない。生徒たちは知らなくても、わからなくても、歌を楽しんで歌います。大事なのは、先生も一緒に楽しむことだと思います。
"Haven't we met?"はこちら

"Let's ride" Roger Nichols & the Small Circle of Friends
特に女子に人気の高い曲。とても歌いやすく、爽やかで良い曲です。Roger Nicholsさんは、カーペンターズへ曲を数多く提供していた人です。この曲は、オールディーズマニアくらいしか知らないような曲ですが、生徒たちが好きになるものはどんなものか、本当に未知数で、あらゆる可能性を感じます。
"Let's ride"

https://www.youtube.com/watch?v=z-4O966xZN8

Don't take your time という曲はアップテンポでウキウキします。中1〜中2で歌うといいですね。

☆"Human Nature" Michael Jackson
マイケルの曲はどの曲も良い曲で、迷うところですが、難易度が高いThrillerを中一に歌わせて大盛り上がりしたことが忘れられません。ちなみにマイケルの曲の虜にさせるのに一番良いのは、彼のmoonwalkを見せることです。子供達は画面に釘付けになります。Human Natureはとても綺麗な曲で、マイケルが生前こよなく愛した1曲です。ライブでは必ず歌われる歌です。オススメの曲は多岐にわたりますが、授業で盛り上がるのは、Rock With YouP.Y.T.(Pretty Young Thing)Wanna be startin' somethin'などです。
"Human Nature"はこちら

P.Y.T.
はこちら

Wanna be startin' somethin'
はこちら

マイケルのmoonwalkを堪能できる動画はこちら。圧巻です。

☆"Smile" Nat King Cole
この曲、歌詞がとても素敵なんです。生徒に覚えて卒業して欲しい1曲です。ナットキングコールの古めかしい雰囲気も、まるで映画音楽のような空気があり、生徒も胸を温かくして歌い込みます。とても素敵な曲です。3学期に歌うと効果的。細野晴臣さんがカバーしておられるバージョンがあります。そちらはキーが低めなので、歌いやすいです。

☆"I'm coming to the best part of my life"Cass Elliot
この曲は歌詞がとても素敵なので、授業でやるようにしています。キャスエリオットのバージョンしかYoutubeにないので、こちらを紹介していますが、Roger Nicholsのバージョンはとても素敵でウキウキします。

☆"Dayton,Ohio,1903" Harry Nilsson
この曲は不思議な魅力のある曲です。仮定法で歌われる歌詞がとても美しい。耽美でノスタルジックな世界に浸れる曲です。この雰囲気は中学生には少し難しいかもしれませんが、大人になりかけた高校生にはとても良い曲です。
6年間持ち上がった生徒たちと暗唱して歌いました。高三最後の授業でもこの曲を歌って終わったことを記憶しています。とても良い曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=7Ieh3ZnmUfIhttp://www.azlyrics.com/lyrics/harrynilsson/daytonohio1903.html






もっとも大いなるもの

単語の綴りを一生懸命練習するけれど、何度も、何度も間違える子がいる。 でも、授業中、何度もうなづきながら説明を聞き、話に耳を傾け、大きな声で歌を歌う。フォニックスの発音を、口を縦横いっぱいに開けて発音する。 oshienと単語テストに書いてきた。oc...