2015年4月9日木曜日

學自諸方指南始

今日、クラスの帰りの会で話した内容を、忘れないうちに、と学級だよりに封じ込めました笑。話した内容ってある程度は心に刺さると思うんですけれど、書面で視覚的に見て留めるという方法を用いると、記憶に訴える確率が随分と高まるんです。押し売りですけど、明日生徒達に読んでもらえたらな、と思って書きました。

明日はアンケートの内容を仔細に分析し、それに対する僕なりの分析と解決策について書きたいと思います。いやぁ、これ、週に一度ペースではなくなるな笑。とほほ。


壮語(そうご)快談(かいだん)』 
第三号 学級だより 発行:田中 十督2015/04/10

 クラスで皆さんにお伝えしたことを、備忘録的にまとめてみました。今後の学習の指針なり、参考となれば幸いです。
 
 加えて、皆さんのアンケートの結果を受けて、それに応答する形で加筆しておきます。

【毎日勉強をするコツ】
1「教科切り替え法」で集中力の持続を図る
やる気が続かないときは、やる教科を変えて、はい次、はい次、と言う風に、細かい集中持続時間を連続して作りながら、「集中力の持続」を鍛えていくと良い。最長で40分くらい続けられる様になってきたら、45分、50分と5分刻みで時間を延長していくと良い。

2 苦手=接する時間が足りない+よく知らない
苦手意識がある教科は、その教科に接する時間が少なすぎることと、内容がいまいち把握できていないことが一番の原因。接する時間を増やす、と言っても闇雲に問題集を解いたりしてもますます嫌いになったりはしないだろうか。まずはその教科の資料集、教科書の内容を目で見て、視覚的にその教科への関心を高めていくこと。用語集や問題演習はその教科に慣れ親しんだ後でないと成績が上がらない。また、興味のある項目をGoogleで調べ、画像や動画を中心にその教科への関心を高め、問題演習をしていくこと。ビジュアルでその教科を捉えると、あんなに無味乾燥に思えていた教科が、自分の目の前に色鮮やかに輝き出し、苦手意識よりも、好奇心が湧いてくる。教科に対する愛着や好奇心を取り戻して、学習へと繋げよう。
3 英語が分からない
高校一年生が使うような「簡単でやさしい英文法の問題集(総復習的なもの)」を書店で買い、それを2度ほど繰り返すとある程度の文法事項が飲み込めるようになる。

単語の意味だけを先に覚える。綴りまでは後回し。取りあえずユメタン1の「動詞」と「名詞」だけをUnit1~Uni10まで完璧に覚えてしまう。

意味が分からなくても良いから、自分の好きな漫画やアニメなどをGoogleで検索し、英語のページが出てきたら、その英文をプリントアウトして、片っ端から読んでいく。辞書は引かない。あらすじを読むのが一番良い。
リスニングは聴きまくることしかないので、まずは耳が慣れることが先決。自分の好きな洋楽アーティストの曲を歌詞を見ながら何度も聞き、何故その音になっているのか、その歌手と同じ発音になるまで歌詞を見ながら歌って真似して練習する。自分の発音が良くなると、耳が音を弾かなくなるので、自然と英語の聞き取りが苦痛ではなくなる。英語の教材から始めると、無味乾燥で中々学習の持続がうまくいかない。

英語が得意な人は、ネットやスマホのアプリでTEDと検索すれば、英語スピーチのページが出てくる。そこで字幕をみながら英語を聴く。1回目は字幕だけを追い、意味の把握をする。2回目以降は字幕を見ずに、分からなくても良いから英語そのものだけを聞き、何を言っているのか内容を把握するにとどめる。ここでも、辞書を引いたり一切しない。とにかく、聴いて意味把握、の流れを作ること。

4 古典、漢文が苦手
→★2でも述べたが、古典漢文も、苦手、苦手と言う割には、かなりの人が作品に直に触れていない。古典や漢文は、とても面白く、奥が深い。というのも、日本語のルーツは古典漢文に全て起源があるからだ。古典漢文に慣れ親しみ、多く触れる機会を持てば、苦手意識は吹き飛ぶ。まずは図書館に行き、口語訳がきちんとついている古典や漢文の本を借りてきて、★3で紹介した英語学習法と同じく、辞書を引かずにどんどん読もう。古典や漢文の持つ文章のリズムに身体の感覚がぴたっと一致するまでは一定の時間が掛かる。これは英語でも同じこと。個人差はあるが、毎日接していて1ヶ月半くらい掛かるだろうか。量は多くなくて良いので、英語、古典、漢文は、必ず毎日接するようにしよう。辞書は引かない。訳を読んでから原文を音読する、の繰り返し。授業では先生方の言われる文法事項や作品の背景をしっかりと押さえていく。図書館で借りてくる古典や漢文の本は、現在授業で使用していない題材が望ましい。というのも、古典に慣れ親しむ作品は、授業のそれとは分けておかないと、身体慣らしの教材と力をつけていく教材は別個に考えないと、学習の両輪とはなり得ないからである。ここで紹介しているのはあくまでも自学の話。注意されたい。

5 試験前しか勉強に集中できない。
これはもう何とも言いようがないけれども、3日間必ず机につく練習をすれば、1週間続けられる。1週間続けられれば10日間、10日続けられれば2週間、2週続けば18日、18日続けば21日、アラ、3週間できるじゃん!ということになる。この頃になってくると、逆にサボった日の罪悪感や気持ち悪さを身体が訴えてくる。そこに持って行くまでは挫折しながらも兎に角毎日机に向かい続けるしかない。みんなが机に向かうのは苦痛じゃなく、習慣を作る為なのだから。

6 運動のススメ(運動部にも、そうでない人にも)
脳は身体を動かすと同時に活性化することが脳科学の本に書いてあります。眠くなったり、やる気が続かないときは、思い切って外を散歩することはお薦め。往復10分くらいのウォーキングで十分脳はリフレッシュします。勉強は生身の身体がしているので、生身の身体が貧弱だと、気力も根気も続きにくいのは当たり前。
 また、運動部の子で眠たい子が大半だと思うけれど、難関大を突破した先輩の傾向として、①授業中に絶対寝ない、②課題、予習、復習は必ずして授業に出る、の2点だけを死守していた。家庭学習の時間確保は引退後でないと難しいとは思うけれど、授業を大切にするだけで結果に結びつく、は部活動生の受験黄金律である。心されたい。     

(学習法の指南は次号に続く)

はい、ではまた^^


もっとも大いなるもの

単語の綴りを一生懸命練習するけれど、何度も、何度も間違える子がいる。 でも、授業中、何度もうなづきながら説明を聞き、話に耳を傾け、大きな声で歌を歌う。フォニックスの発音を、口を縦横いっぱいに開けて発音する。 oshienと単語テストに書いてきた。oc...