2015年8月30日日曜日

名も無き私塾や学習会の持つうねり



多くの人々が、人任せにしないで、自分たちの手で学びの場を取り戻そうとしている。
SNSの投稿を読むだけでも、全国津々浦々に無数の勉強会や私塾のようなものが立ち上がって活動を活発に
行なっていることが見て取れる。

自分たちの学びの場を、もはや大きな誰かには任せておけない、と肌感覚で感じている人が無数に存在することの表れだと思う。
今後、この趨勢に抗うことは益々困難になって行くと思う。

人々が本当に求めているものは、大きな場所ではなく、むしろ鼓動や呼吸の震えが聞こえてくる場でしか生まれ得ないのかもしれない。
そういう場で自然発生的に生まれてくるもののなかに、自分が本当に学びたいと思っていることが在するかも知れない、という予知が人々の
身体に感知されているからかもしれない。

小さな座敷の畳の上で、5人とか6人の人たちが集まり、自分たちが学びたいと思う事を共有し合い、情報をシェアし合って、
それぞれに燃え立って、またそれぞれの個人として、それぞれの場で燃え立って行く様子が、無数に報告され続ける。

誰かに身を委ね、任せておくだけでは、もうどうしようもない、立ち行かないんだ、と人々は気付き始めたということだろう。

これさえしておけば大丈夫、この流れに乗っておけば一安心、という観念は益々無力になって行くだろう。
そうして、思考し、考え続ける人たちは、求め、動き続け、見つからなければ、自分たちで行動を起こして行くだろう。

日本にそのような学びの場が次々に生まれつつある。そのことを最大限言祝ぎ、歓迎したいと思っている。

自分が始めた勉強会も、そのような無数の数のうちの一つだけれども、市井の人々が暮らしの中で、自分たち自身で何かを求め、
何かを摑もうと動き始めた流れの中の一つであることを誇りに思っている。

ready-madeな加工品ばかりで構築された、majorityを形成する集団からは生まれ得ない知の共有が今後どんどん起こって行くだろう。
それらは決して怠惰に合流したりはせず、それぞれの動きを尊重し合いながら、次の世代にバトンを委ねるがごとく、現れては消え、を繰り返すのだろう。

これは日本に於ける教育のルネッサンス時代の到来を意味する。

自己顕示や私利私欲の為に、これらの人々をあざ笑うが如く進もうとする輩は、
呪われ、炉に投げ入れられ、焼き捨てられるだろう。

2015年8月29日土曜日

9/19(土)暁の会@東京四谷、開催のお知らせ(重要)


来る9/19(土)に、東京の四谷にて、暁の会@東京を開催します。
会の内容は、英語の実践的トレーニングです。
自分のトレーニング史を踏まえながら、トレーニングをしていく際のつまづきをどのように克服するかを詳細に冊子にし、資料化しようと思っています。
この教材をやったらこうなって、その時に困ったことはこうで、これができるよになると次の段階でどうなって、というような細かい話を資料にまとめます。また、市販の教材を紹介しながら、自分のトレーニングに合う最適な教材の選び方、普段の生活の中でのトレーニングの継続の仕方、シャドーイングの盲点、PREP構造で「読む」「書く」「聴く」「話す」の4技能を一気にフルアップさせる方法など、多岐にわたって満遍なく、自分の知っていること、自分の分かっている事を全部資料にまとめて、お話ししようと思っています。
なお、この資料はこの会のみで配布します。dropboxに記録を残したりはしません。また、ビデオ撮影もこの会に関しては一切行なわない様にしようと考えています。
普段参加してくれている暁のメンバーにも申し訳ないのですが、この会でしかできないことに全力投球したいと決意しました。それは暁の会の今後の開催スケジュールと関係があります。
今年の10月に福島県で暁の会@福島をやり、その後、暁の会@京都ジョイントを持って、暁キャラバンは終了します。その後、暁の会は、博多と京都で毎月一回行い、ジョイントが2、3ヶ月に一度、京都で開催される、という流れにシフトする予定だからです。ですから、東京で暁の会をするのは、今回が最初で最後になります。以後は予定に含めていません。
この会が素晴らしい会となるように、自分で自分のハードルを上げて、これまでに自分がやってきたトレーニングの概要、どんなことに気を配って来たか、回数は?やり方は?などについて、徹底的に細かく盛り込んだ資料冊子を制作しようと思い立ちました。
興味のある方は是非ご参加ください。

参考までに、ICUで行なった僕の模擬授業の動画をアップしておきます。
動画を観られて興味を持たれたら、是非ご参加ください^^https://www.dropbox.com/s/3mcv0xubbx0edup/VID00830.AVI?dl=0
日時:9/19土 13:30~17:00
場所:四谷地域センター
http://ycc.tokyo/index.html
地下鉄 丸の内線「新宿御苑前」駅より徒歩5分
都バス 品97新宿駅西口~品川車庫
      「新宿一丁目」バス停より徒歩1分
内容:英語力アップトレーニングの全て
トレーニングの分厚い資料付き
参加費:無料
備考:英語学習に取り組もうと思っている方ならどなたでも。
   お申し込みは
dassenglish73@gmail.comまでメールにて。
   
多数の皆様のご来場、お待ちしております。
暁の会博多代表 田中 十督

暁の会@博多(福岡市教育センター)第四回 無事に終了^^


昨日は暁の会@博多(福岡市教育センター)でした。コーディネーターをしている杉山大吾先生から今年もご依頼を頂き、公立中学校の先生方や、暁の会博多のメンバーと、2学期スタートの授業について、勉強をしてきました。

教材は、公立中学校が採用している検定教科書のレッスン。不定詞を導入するレッスンを実際に印刷して行き、その指導をどのようにするか、指導案を作って、それをたたき台にして、先生方とディスカッションをしてきました。

また、7月に行なった大分でのプレゼン内容を絡め、授業の中で、英語の体得作業(intake活動)を毎回行なうことの重要性を先生方にお伝えしてきました。

時間が90分しかなかったのですが、杉山君に無理をお願いして、結局110分の会となりました。杉山君、本当にどうも有り難う御座いました。

サッカー部時代にお世話になり、交流を深めていた仲の良い旧知の仲間も集まってくれ、会はとても楽しいものなりました。

実際のところ、中学生に文法を教える時に気をつけなければ鳴らないことはなんなのだろうか、英語の教師が一等大切にしなければならない2本の柱とはなんだろうか、生徒にアウトプット活動をさせる時の注意点、教えることとさせてみることのバランス(インプットとインテイク活動のバランスについて)など、中学生を指導する際に大切にしなければならないことを、参加者の皆さんと丁寧に議論をしました。その為、かなりの時間を要してしまった、というわけです。

僕ら現場の教員は、演繹法的な理論を持って現場に立っている側面もありつつ、その実、帰納法的に、生徒達の様子や、場の空気、その時の学習集団のモチベーションを加味しながら、spontaneousな形で授業を創って行く側面があります。その側面について、一人の教師が「これはこうあるべきだ。」という意見を述べ、参加者全員が納得する、という形を取る事を、暁の会では忌避しています。

勉強会に於いて大切にしなければならないのは、diverse なcollective knowledgeを自由に出し合い、みなで良い経験値やアイディアを持ち寄って、新しい発想や、方法論に到達して行こうと努力を重ねることなのではないか、と僕は考えています。

その為、確かに膨大な時間は掛かるのですが、暁の会では、参加者の皆さんとの話し合いの時間をとても大切にしています。

ひいては、この会は、僕や西山哲郎がお山の大将となり、「お前ら、ついてこいよ。」と、70年代青春ドラマのような形を取る事を由としていないからだとも言えます。

そんな会だったら、やる意味はないのかな、と思っていますし、多様な価値観を持つ人たちが折角参加されてあるのに、そのアイディアを引き出せずに終るのは、愚の骨頂だと信じているからです。

参加者の方が能動的に会に参加し、活発な会になること、これが暁の会のモットーです。ただ座って、言われた通りにトレーニングをし、授業メソッドを習って、はい、おしまい、だったら、やる意味がありません。そんな会だったら、暁の会をわざわざする必要はない、と僕は思っています。

そういう意味に於いて、4回目となる8月の会も、実り多き盛会となりました。尊い時間を過ごすことが出来、大変感謝しています。

さて、来月9月の暁の会@博多、とシルバーウィークの暁の会@四谷(東京)、楽しみですね。

東京では、インテイク活動(体得作業)の細かい部分にまで迫り、生徒達に英語力を付けさせる道筋を丁寧に解説して行こうと思っています。

同時に、英語のチカラを伸ばす為に必要なトレーニング内容、トレーニングの注意点、陥り易いスランプへの対処法など、丁寧に時間を掛けて解説し、参加してくださる方に実際に体験して頂こうと思っています。東京の会、申し訳ないですが、濃い内容になると思います。少しでも興味ある方は、是非ご参加ください。9月19日(土)の13:00開催です。四谷の学習センターのような所です。詳細、場所は後日お伝えしますが、この日は是非空けておいてください。

京都のジョイントの時にも書かせて頂いたのですが、9月19日(土)の東京の会、しつこいようですが、悪いことは申しませんので、少しでも興味があれば、是非ご参加ください。大事なことなので、2回申し上げました。

いつもの暁の会で、時間の都合上などで割愛せざるを得ない活動に関して、目一杯やります。それから、普段web講座でやっているような指導に関しても、細かく目の前でご覧に入れます。発音指導やご自身の聞き取り、発音などに関して、改善を希望して居られる方は、是非ご参加ください。

参加資格などはありません。英語教育に興味のある方、英語学習を継続して行なって行きたい、と考えている方はどなたでも参加出来ます。

さて、話が迂回してしまいましたが、昨日の内容については、暁の会博多のメンバーである矢野先生が詳しくレポートして下っていますので、それを引用させていただきます。矢野先生、いつも有り難う御座います。

<8/29 暁の会@博多 を終えて>
昨日は公立校の先生方の集まりと合体する形で開催。いつもより時間は短めでしたが、自分は改めてファシリテーションという視点から十督先生の語りを観察できました。
十督先生の話は、静かに、穏やかに始まります。決して最初から場のテンションをマックスまで引っ張ろうとしない。初対面の方も多い会場の雰囲気は、そんなにワイワイガヤガヤではありません。僕だったら最初の5分で「やばい、反応うすっ...失敗したかな」と焦る空気、でも十督先生に焦りは見えない。

そしたら、少しずつユーモアが混じってくる。空気もジワって。そんで、気付いたら皆んな巻き込まれてる。完全にステージになってるんです。たぶん、場の空気をいつどのタイミングで動かすかっていうのを察知する力、嗅覚が肝なんだと思います。
自分自身を振り返ると、僕は最初からテンションMAX、そして教室の空気もテンションMAXについてこさせようと。そんで失敗します。途中から皆んな疲れてしまうんです。
最初から上げすぎない。少しずつ、少しずつ、自分の領域に引っ張っていく。そういう意味で、昨日の2時間は貴重な時間でした。
実は、この夏休み終盤の勉強合宿や補習授業の間に、なんか疲れてしまって。せっかく考えて教材を作っていってもそっぽ向かれたり、本意ではない学校での自分のキャラや立ち位置にうんざりしたり...そしたら必死に音読練習してるときにふと「俺、なんのためにこんなやってんだろう」って馬鹿みたいに思っちゃって。
でもそういうときに、察知したみたいに「どうしてる?」って連絡をくれる人がいて。そしたら昨日、3連敗中でもう諦めかけて臨んだ最後の2クラスの授業で皆んなが楽しんでくれて。自分は、この子たちのために頑張ろうと。幸せにしてくれるのも、やっぱり生徒の子たちなんですね。僕は僕のことを信じてくれる人たちを、絶対がっかりさせたくない。
「でもそんなの関係ねぇ、そんなの関係ねぇ!」って言い聞かせながら、再スタートします。
あと、教材見てもらったら十督先生に褒められました!やったぜ!
あと、僕は暁の会の秘書でもアシスタントでもないです。写真やビデオを撮るのは、この会のすごさをもっと多くの人たち、忙しくて来れなかった人たち、遠く博多に来れない人たちに届けたいから。その他のことも、一人の人間として、やりたいからやってるだけです。
最後に、昨日の会で一番痺れたフレーズを↓
上から目線で「何のためにやるのか?」を欠いたタスクなんて茶番

次回の暁の会で、多くの方々とお会い出来ます事を楽しみに致して居ります。尚、博多の会は9月25日(金)18:00より、西南学院大学研修センターを予定しております。



2015年8月24日月曜日

国際基督教大学の英語力・授業力向上セミナーに参加してきました^^

美しいICUキャンパス。武蔵境。

JR中央線「武蔵境」駅の奥にある、国際基督教大学ICUで英語授業力UPセミナーを2日間受講してきました。
キャンパスは生い茂る深い森に囲まれ、広い敷地の中に森があり、建物がその森の中に点在しているような所でした。学びや思索を深めるには、これ以上ない、という素晴らしい環境で、大学生の頃に戻ったような気持ちになり、新鮮な気持ちで授業を受け、ディスカッションに参加することができました。

研修は、朝10時から夕方18時まで、日本語を話す時間はランチの時くらいで、朝から晩まで、英語で話し、英語で書き、英語で講義を受ける形の2日間でした。内容は以下の通りです。

セミナーのスケジュール。全部英語であります。
このプログラムの内容が、すべて英語を通して行われます。また、「授業時に使う英語表現」「生徒から答えを引き出す方法」、「各活動の意義や意味合いは何か、タスクの目的はなんなのか、を丁寧に分析する」「自分が授業時に行っている活動はどのような目的で、なんの為にやっているのか、を自答する」を英語で行いました。


一日目の終わりには、持参した教科書からタスクを選び、そのタスクに基づいて模擬授業を設計し、模擬授業をビデオ撮影。
模擬授業の様子

授業の動画は、ここに置いています。下手ですが、こういう内容の模擬授業をしました。
https://www.dropbox.com/s/3mcv0xubbx0edup/VID00830.AVI?dl=0

二日目はそのビデオを見ながら、改善点を自己分析し、ペアで分析し合い、その後、グループ討論の中で、自分の授業に関する分析内容を発表し合い、意見を交換し合う、という内容でセミナーは進められていきました。
模擬授業のビデオを見ながら分析

正直申し上げて、2日間、みっちりと英語を使い続けるという経験を日本に居ながらできたことはありませんでしたので、この2日間は僕にとって、夢のような2日間でした。自分が言いたい、伝えたい、と思っていることを英語でスラスラ言うことができ、とても嬉しく思ったと同時に、書いたり話したりする力も、きちんと身についていて、コミュニケーションがとてもスムーズに行き、参加者の方々や、会を進行する先生方とも深く濃いコミュニケーションを図ることができ、とても嬉しく思いました。13年前に英語のトレーニングを始めた頃は、毎日泣いたり、半べそ状態で頑張っていましたが、継続してトレーニングを続けていると、自分が思う通りに英語で話をすることができ、日本語と同じ様な運用能力が着実に身に付いて来ていることに、深い喜びを自ら感じました。


一日目の終わりに懇親会があり、ICUの建物の中で参加者の皆さんと情報交換の時を持ちました。素晴らしい時間でした。各学校で現状やとり組み、先生方がなさってある英語トレーニングの情報シェアなどを行い、遅い時間になると、ネイティブの先生方4名と、大好きな映画の話になり、欧州の映画、日本の映画、ウッディアレンの映画は何が面白いのか、また観る人はどこに楽しみを憶えて彼の作品を観るのか、という話をしました。とても興味深く、心が躍る時間でした。
 
お世話になった先生方と^^
研修後の感想は、「自分は自分が考えているほど、普段の授業について注意力を払って分析ができていなかった」ということです。生徒達に何気なくさせている「音読」、単語の「トレーニング」、英文のシャドーイング、リスニング活動など、「やらなければいけないからやっている=活動のルーティーン化」を招いていることに対して、なんの疑問も抱かず、思考停止したまま授業を行っていたんだな、と思い知らされ、反省しました。


たとえば、僕の模擬授業で、Steve Jobsの引用句を音読させる活動があったのですが、授業を観て下さった大学の先生から「あのリピーティングは何にfocusして行っていたの?意味?発音?それがハッキリしていなかった。なんの為に生徒に繰り返し英語を読ませているの?目的は何?その活動の意義づけはなんなのかしら?」と指摘され、何も応えることができませんでした。「味わうためです。意味を噛み締めてもらうためです。」と応えると、「それならば、なぜ母語での説明が不足していたのか。生徒が考える時間は与えられていたか。英語で読ませる意味はなかったのではないか。」とご提案いただき、二の句も告げられませんでした。


普段は「音読するのが当たり前、単語の意味を瞬時に言えて当然」と思って指導を行っていますが、立ち止まり、それにはどのような意味と目的があって行っているのかを毎日ひとときでも良いから、そのような自己評価、自己批評の時間を持つべきだな、と改めて深く反省させられました。


私たちが何気なく行っていることの中に、生徒達のやる気を出させたり、授業に集中させたり、学習効果を高めたりすることができるヒントが無数に存在しているのだけれど、自分は、そのヒントを見過ごし、あるいは見て見ぬ振りをして、「受験があるから仕方がない」「生徒に力をつけるためにはやむを得ないことだ」などと言い訳めいた理屈をつけて、結局、何も変えたり、自己点検したりすることもなく、日々の授業に淡々と臨んでいるだけなんじゃないか、と感じました。

授業に対して、真面目なだけではダメで、英語力+教師としての人間性+活動の分析+英語力向上の為のタスク分析、など、全てを兼ね備えた授業を目指す為に、もう一度自分の授業を見つめ直そうと、思いました。その意味で、今回のセミナーはとても意義深いものでした。

もう一つ。今回のセミナーに出て、教師が縦横無尽に駆使出来る英語力をもっと身に付けなければならないな、と強く感じました。

英語力が弱いと、自分が思っていること、感じていることが中々出て来ない。これは教師自らがトレーニングを強化し、日々実践していくことでしか、培うことはできないので、暁の会でも、参加される方々とともに、自分の英語力を強化するトレーニングをどんどんやって行こうと思いました。

今後の暁の会の勉強会での目標は以下の通りです。
★「自分の思っていること、感じている事を、瞬時に言えること。(単語の意味がすぐに出てくるレベルではなく、会話や英語で文章を書く時の、本来の意味でのクイックレスポンス)」

★「自分の考えや意見を、英語を使って深めて行くこと」

★ネイティブと同じレベルでディスカッションができること。

★生徒達に英語の授業をする時に、生徒達に本当の意味での「英語運用力」を付けさせる指導ができること。


今週末の暁の会、来月の東京での暁の会、さらには10月の福島県での暁の会、京都での10月24日ジョイントでは、このお話をさせて頂くつもりです。参加された先生方の英語力向上の為に、渾身の力を込めて教材研究、教材準備をするつもりです。

また、毎回行なっている「授業実践」のシェアや、「参加者全員で考えるディスカッション」は継続して行なっていきます。

お楽しみに^^
ではまた。

2015年8月17日月曜日

残暑お見舞い申し上げます。

写真部の宮崎君が撮ってくれた大好きな一枚

博多の暁の会にて
読み聞かせかな、これ。
鞍馬神社の大杉

















ずっとブログを更新していなくて、申し訳ないかぎりです。
濃い夏を過ごしています。

・人と出会い、語らう。
・映画を沢山見て、多くの価値観に触れる。
・映画を見ながら英語の書き取りをする。
・教え子達とご飯に行く。
・ジムでトレーニングをし、テニスに打ち込む。
・お酒を飲む。
・実家で父母と楽しいひと時を過ごす。
・京都で有意義な時間を満喫する。


旧知の仲良し、今吉君と^^
暁の会の若手、矢野君と^^
がんばり屋さんです。

ヒルトンホテルの浴衣パーティで、
ベストドレッサー賞を頂いちゃいました笑。















以上です。こんな事をしていました。夏の後半戦は、授業で生徒達と英語の勉強をしながら、プライベートでは映画を観つつ、後半戦は読書の時間を取りたいと思っています。勉強も再開せねば。

秋も勉強会が目白押しですし、研究授業をいよいよしなければいけません。また、長いお盆休みに入っている「暁の会on the web」の方もそろそろ再開しないと叱られます。



教え子のまなちゃんとはなこと^^










ぎんぎんギラギラの太陽なんです。
モンモンノコノコの入道雲なんです。




教え子のけいちゃんとかのんと^^
ぎんぎんギラギラの夏なんです。





2015年8月3日月曜日

暁の会京都博多ジョイント英語勉強会、大盛会!^^

           ↑
          四条大橋にて、親友西山くんと^^


暁の会京都博多ジョイント英語勉強会、無事に終了しました。


今京都から帰って来て、ようやく会の報告をすることができます。いや、本当に金曜日から月曜日の朝まで、ここまで濃厚な時間は久方振りではないのかな、と思いました。いろいなことが一つ一つ濃厚で、どこからご報告申し上げれば宜しいか、気を揉んでいます。本当に素晴らしい時間の連続で、ここまで濃い勉強会と時間を過ごせるなんて、夢にも思っていませんでした。


勉強会が終わった後は、報告のブログを書くのがすごく億劫です笑。それは、自分の経験の中に良い要素が全て落とし込まれて、頭と身体が消化の作業に入った後なので、一つ一つ思い出して書くことが反芻に近い行為になり、面倒に感じられるからです。

             鞍馬神社本殿で牛来くんと^^

「いいじゃん、もう終わった事をグジグジ言ったって仕方ないよ?」なんて自分に言い訳しつつ、可能な限り思い出して、金曜日からの流れをご報告させて頂く次第です。


金曜日に京都に入り、福島県の牛来先生と京都の西山君と再会。三人で飲みながら勉強会の話。
土曜日は5時半に起きて、打ち合わせと授業の作り方をパソコンを使って説明。実際にプリントを作る時に気をつけていることとかを話ながら、その場で二人の前でやってみせました。


その後、時間があったので、西山君の家の近所にある鞍馬神社へ。結構険しい参道でしたが、頑張って登りました笑。鞍馬天狗の話や、義経の話に出てくる山がここなんだな、と思うと胸が熱くなりましたが、それよりも気温が暑過ぎました笑。滝の様な汗が吹き出て来て笑。


会場のノートルダム学院小学校へ移動。その後、コーディネーターのオーガスティン先生とご挨拶させて頂き、会をスタート。


大分で講演をした内容を簡単にパワポで説明しながら、先生方にトレーニングをして頂きました。今回の暁の会で僕が強調したことは「ブレンディング」というキーワードです。偏った教育観で授業を構築するのは良くない、と脱線で何度も書いてきましたが、その事をお話しました。


従来型の授業スタイル(input+intake中心型)と、All in English型の授業のそれぞれのメリットとウィークポイントを洗い、それぞれの良いところでそれぞれのウィークポイントを補いながら、新しい授業形態を模索すべきである、というお話をしました。どちらかに偏ったことをやっちゃマズいよね、という話。


僕らの会、英語で話そうっていう会話ごっこみたいな授業を模索していると誤解を受けることが多いのですが、ぜんぜんそんなことは一度も主張したことはないんです笑。インプット(知識を得ること)とインテイク(体得作業)を徹底的に指導をしてきた身として、それを全て捨てて新しい事をやっている訳ではないんですね。どこで話が曲解されているのか分からないんですけれど笑。誰もそんなこと一言も言ってないんですよね。参加されてある方には再三お伝えしていますし、また、実践発表を見て頂ければ分かると思うんですけれど、そういう誤解をよく受けている、という話はしとかないとね、と改めて思いました。


そういう観点から、ブレンディング、という話をさせて頂きました。混ぜ方はどうするか、という話。これに関しては、暁の会で何度も何度も参加者の方にご提示し、共にアイディアを出し合って、新しい授業のカタチを構築していくつもりです。僕が示しているのはモデルケースなので、そこから様々な先生方の知恵とアイディアを取り入れ、参加者みんなと頭と身体を使って考えていこうと思っています。


トレーニングでは毎週やってる暁の会on the webでの発音講座のような中身を中心に、「発音の仕方、発音の指導の仕方」について、突っ込んだ内容の話をしました。1. 弱強で 2. Take off →on the top →soft landing 3. 母音の指導法、の3点について、かなり突っ込んでトレーニングを行ないました。発音指導に関しては授業でどのように扱えば良いか、という点に於いて(入試では発音アクセント問題くらいの扱いでしかないので、軽視されがち)、細かく詳らかにご説明させて頂き、徹底してトレーニングを行ないました。参加者の先生方の発音がものの30分で変わっていくのを聴くのは本当にうれしかったです。


第二部は「家庭学習で音読を定着させる為の実践発表」を行ないました。宿題で「音読をしてきなさい。」と言っても中々徹底できない現状があるのが現実。音読トレーニングを可視化し、記録を付け続けること、子供達の気付きからシェアを行ない、指導者の助言と友達のアイディアの共有によりモチベーションを高め、継続を促す仕組みづくりについて、学期中の取り組み、長期休暇中の取り組み、先生方の業務内容、業務負担の軽減について、生徒達への声掛けの仕方、指導のポイント、気付きの視点など、実際に実践した生徒達のノートを(学力にばらつきのあるノートを使って)見て頂きながらご説明させて頂きました。ある女性の先生から、「先生、これ、夏休み前に知りたかったわー!もう!笑」と仰って頂き、本当にうれしかったです。尚、この内容はリクエストが多かったので、8/28に行なわれる福岡市教育センターでの暁の会でもご説明させて頂きます。当日は公立中学校の先生が多数参加されます。また、普段の暁の会の参加者の方もご参加くださるそうです。


第三部はオーガスティン先生による小学校英語の取り組みの実践発表をして頂きました。オーガスティン先生の取り組みを聞いて、中高教師として恥ずかしく、情けない気持ちになりました。小学校一年生、二年生にこんな風に英語を教えています、という取り組みの深み、厚みを感じ、自分たちがいかに普段の授業で指導の誤摩化しを行なっているか、反省一入でした。受験やテストなどのインセンティブをちらつかせたりすることが一切通用しない小学生の子供達に、どのように英語を教えるか、週に一時間しかない中で、どのように子供達に定着を図って行く様に促して行くか、その流れや様子を聴くにつけ、僕ら中高教師はもっと脳に汗をかかなければ行けないですね、と参加者の皆さんと話をしました。オーガスティン先生には引き続き、小学校の現場からの取り組みをお話頂きたいと思っています。素晴らしい実践発表でした。


第四部は「世界を100人の村にたとえたら」の本を使った授業実践の発表でした。開発教育、グローバル教育の視座に立ち、子供達に実際に体験をしてもらいながら、最後に文章を読み、意見を出し合いながら、それぞれの感性や感慨を深め誘って行くご指導は圧巻でした。この取り組みの素晴らしさを言葉で伝えきれないのがもどかしいのですが、この取り組みを今回一回の発表で閉じるのは余りにも勿体なく感じ、その場で提言して、この取り組みを英語の授業の中で、様々な角度で弄くることはできないか、とご提案させて頂き、次回の会に繋げて行こうと決めました。


第三部、第四部の先生は女性の先生の発表でした。彼女達は、気の利いた冗談も、面白い話し方もしませんし、真面目で誠実に、朴訥と語りかける授業スタイルでした。参加者全員が彼女達の授業に引き込まれ、釘付けに成り、身を前に乗り出して授業に食い入る様に聞き入りました。西山君と話をしたのですが、「力のある授業」とはこういう授業のことを言うのではないか、と本気で思いました。
良いメソッドを馬鹿の一つ覚えの様に繰り返して、生徒達に飽きが来たり、マンネリ化に陥っているのに、ひたすら生徒を嚇し付ける様に同じ方法論を繰り返すような授業とは天と地ほどの差がある。点数や偏差値が上がることだけに感けて、生徒の伸びやかな感性を殺して、大学に受かりさえすればアウトプット力が勝手に身に付く様な濛昧的で愚劣な手法には足下も及ばない様な力がある。彼女達の発表には、そんな力がありました。この2つの発表を体験出来ただけでも、僕は京都に赴いた価値があったと神様に感謝しました。



「力のある授業」とは、目の前の子供達のことを見つめる授業、目の前の子供達の感性や魂に訴えかけ、子供達と教師が共に作り上げて行くものだと僕は考えています。教師は子供達に技術やメソッドを持って臨まなければ行けません。専門的な知識や経験、自学、教養、多様な子供達の価値観に対応しうる懐の深さ、自分の人間性(了見の広さ、寛容さ、慈しみ深さ、愛情、温かい厳しさ、規律)が要求されます。これらどれが欠けてもいけないんだよね、と僕も反省ばかりですが、同時に、これらのことを実現して行く為には、上記のことを意識する時にB&B(Blending & Balancing)が大事なんだよね、と教師が折に触れて間を置いて反復反芻することだ、と僕は考えています。


第五部に入る前に、「愛する子供達へ」という詩の朗読を、京都市で朗読活動を行って居られる市民の女性の方にして頂きました。僕らの会は無料の会ですので、交通費すらお出し出来ない様な見窄らしい会なのですが、ある女性の先生が僕らの会の事を話してくださり、是非暁の会で朗読を、とご依頼くださり、是非伺います、と二つ返事で来てくださいました。会場、涙を流して彼女の朗読に聞き入りました。


第五部は時間が差し迫り、絵本の読み聞かせからのフリートーク+自由英作文までの指導発展の流れをご説明しました。また、セサミストリートのピクチャーディクショナリーを使った英作文活動の取り組みの発表をしました。前半第一部の活動報告を聞いて頂いていないと、この活動は「インプットやインテイク活動を蔑ろにした、教師に依る自己満足の英語表現活動のまねごと」のような批判の誹りは免れない内容ですが、この時間までじっくりと会に参加して居られた先生方は、十二分にも趣旨を理解してくださり、フリートークの活動と英作文活動がどのように自由に、生徒達の感性を拓きながら、実際の生徒の英語力向上につながるか,を実感して頂けた、のではないか、と思っています。


さて、懇親会では、あまり参加される先生方が居ないのではないか、と予想していましたので、こじんまり5人くらいでしっぽり呑もうか、と西山君と話していましたが、参加者16名に対して、14名も残ってくださり、当初は、用事があるから参加できない、とメールしてくださっていた先生まで、用事をなんとかするので参加してもいいか、と仰って頂き、会の熱さを感じました。会が始まって暫し談笑、その後、満を持して、「ことばで遊ぼう」というプリントを配布し、ラテン語と古典の輪読を行ないました。簡単な説明と音読です。僕は英語の先生と英語以外の外国語の輪読や、古典漢文の輪読を継続して行なうことが夢でしたので、この時間は至福の時間となりました。次回もまた、「ことばで遊ぼう」のコーナー、是非やりたいと思っています。中原中也や宮沢賢治の詩、あるいは、漱石の小説の一節、谷崎潤一郎先生の随筆の一節を輪読し味わう時間がある、って素敵なことだと思いませんか?


さて、会が終わり、日曜日は西山君の計らいで、京都市内観光、南禅寺さん、平安神宮さん、下鴨神社さん、天龍寺さん、渡月橋を巡りました。素晴らしい京都観光でした。こんな豪華な大人の修学旅行、ありません。美術品、庭の美しさ、宮建築の素晴らしさを満喫できました。竹林の小径を歩きながら、この会を振り返り、夜は西山君の家でこの会のこと、今回のジョイント会の総括、今後の方向性についてなど、縦横に議論し、就寝、今朝方早起きして、無事に帰郷しました。


3月にこの会を発足して4ヶ月強しか経っていませんが、まさか、この会がこんなに早く素晴らしい会に成長するとは努々思っても見ませんでした。参加される方も常連組が出来、毎回熱いメンバーと共に学びを深められる喜びを噛み締めています。


会の解散まで5年しかありませんが、最後まで日本の英語教育の夜明けを標榜し続け、参加される先生方と脳に汗をかき、皆で知恵を絞って子供達の為に歩む会であり続けたいと祈り願っています。


最後に、福島県から12時間バスに乗ってやってきてくれた、牛来先生の熱いメッセージを転載します。こんなに情熱たっぷりな気持ちで暁の会に参加してくれて、本当になんて言ったらいいかわかりませんが笑、勉強会を立ち上げて本当に良かったな、と思いました。


彼の迸る情熱に胸が一杯になりますね。
ようやく暁の会での感動をお伝えできる。
僕が今回、京都の暁の会に参加しようと決断したのは、実は3日くらい前。すごく思い切りが必要だったので。でも今回の会は、田中先生、西山先生がFBで伝えてた内容を見た瞬間、心を揺さぶられて行動していました。何か僕の何かには、若者たちが心揺さぶられるような授業、態度や心構えをお二人から一つでも多く学びたかった。
言葉では語りつくせないほど田中先生と西山先生のホスピタリティーとあたたかさに感動しました。
僕が京都行きを決めたことを田中先生に相談して直ぐに西山先生に相談してくださり西山先生宅にお世話になることができました。
この時点ですでに僕の魂が揺さぶり始められました!
京都に着くや深草というところで降ろされ(京都駅に到着せずだったとわ。ビギナーズショック)西山先生と合流するまで、相当お待たせしてしまいましたが(京都駅でも、道に迷う)京都タワー付近の「ヘンコツ」で一杯。ここの肉は半端なく美味かった〜これが定番になります。
田中先生を待ちながらヘンコツでは西山先生とトレーニングについて熟議。直接、ブレンディングを聞いてみたかっつたので僕には、2学期以降の指導に刺激になりました。
その後、田中先生と再開!
お二人ともとにかくあたたかいんです。ベテランですし経験値もあるのに、懐が深くグッとお二人の世界観に入り込める。ついたそばから早速ビールという田中先生面白いすぎです(笑)
今回もノートに感動したことを書き連ねたのですが7ページにも(あえてのせません)
僕の最大の収穫は田中先生と西山先のお話をじっくり聞かせていただいたことは勿論のこと暁の会までの流れを見れたこと。資料作成から心の持っていき方、言葉のチョイス等、全て貴重!
鞍馬山神社を大人3人でゆっくり登り気持ちを整える。いろいろ考える。僕はそこで出会った杉にインスピレーションもらいました。3本立っているのですが、京都に各地方から若者たちをしっかり育てたいという想いで結集した3人に見えました。
暁の会では、ここでは内容は濃厚過ぎてシェアできませんが、一言で言うと、色んな立場の大人が若者たちを真剣に想いブレンディングしていく。ただただ自分の能力をあげたいからではなく、いろいろ側面、バックグラウンドからのアプローチを真剣にきき取り入れる。だから心揺さぶられて感動する。
懇親会は、正直ウルウルしてました。帰りたくない気持ちでした。もっと田中先生、西山先生、暁の会に来られた方々から知識や知恵を吸収したい。
でも憧れるだけなら誰でもできるという想いで相棒の矢野先生(矢野先生、愛着を持ち勝手に相棒と呼びます。)と暁の会で発表を決意。
僕の個人的な体験想いは、暁の会はマンモスのような大きい団体になって欲しくない。大きくなればなるほど、ただ登壇した方の講義を聞いたりするだけになる。そういうのは皆さんで暁の会ように、肩を寄せ合い、膝を付き合いのあたたかさが薄れるような気がするので。
もっと本を読み教養を貪欲に深め、もっと自分の分母を大きくし、人と人の絆に感謝し前進する。僕が前に進むことは若者たちにも刺激になる。一人の大人としてもっと学ぶぞ!
STAY HUNGRY.
STAY FOOLISH.
田中先生、西山先生、矢野先生に感謝を込めて!

もっとも大いなるもの

単語の綴りを一生懸命練習するけれど、何度も、何度も間違える子がいる。 でも、授業中、何度もうなづきながら説明を聞き、話に耳を傾け、大きな声で歌を歌う。フォニックスの発音を、口を縦横いっぱいに開けて発音する。 oshienと単語テストに書いてきた。oc...