2015年8月3日月曜日

暁の会京都博多ジョイント英語勉強会、大盛会!^^

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          四条大橋にて、親友西山くんと^^


暁の会京都博多ジョイント英語勉強会、無事に終了しました。


今京都から帰って来て、ようやく会の報告をすることができます。いや、本当に金曜日から月曜日の朝まで、ここまで濃厚な時間は久方振りではないのかな、と思いました。いろいなことが一つ一つ濃厚で、どこからご報告申し上げれば宜しいか、気を揉んでいます。本当に素晴らしい時間の連続で、ここまで濃い勉強会と時間を過ごせるなんて、夢にも思っていませんでした。


勉強会が終わった後は、報告のブログを書くのがすごく億劫です笑。それは、自分の経験の中に良い要素が全て落とし込まれて、頭と身体が消化の作業に入った後なので、一つ一つ思い出して書くことが反芻に近い行為になり、面倒に感じられるからです。

             鞍馬神社本殿で牛来くんと^^

「いいじゃん、もう終わった事をグジグジ言ったって仕方ないよ?」なんて自分に言い訳しつつ、可能な限り思い出して、金曜日からの流れをご報告させて頂く次第です。


金曜日に京都に入り、福島県の牛来先生と京都の西山君と再会。三人で飲みながら勉強会の話。
土曜日は5時半に起きて、打ち合わせと授業の作り方をパソコンを使って説明。実際にプリントを作る時に気をつけていることとかを話ながら、その場で二人の前でやってみせました。


その後、時間があったので、西山君の家の近所にある鞍馬神社へ。結構険しい参道でしたが、頑張って登りました笑。鞍馬天狗の話や、義経の話に出てくる山がここなんだな、と思うと胸が熱くなりましたが、それよりも気温が暑過ぎました笑。滝の様な汗が吹き出て来て笑。


会場のノートルダム学院小学校へ移動。その後、コーディネーターのオーガスティン先生とご挨拶させて頂き、会をスタート。


大分で講演をした内容を簡単にパワポで説明しながら、先生方にトレーニングをして頂きました。今回の暁の会で僕が強調したことは「ブレンディング」というキーワードです。偏った教育観で授業を構築するのは良くない、と脱線で何度も書いてきましたが、その事をお話しました。


従来型の授業スタイル(input+intake中心型)と、All in English型の授業のそれぞれのメリットとウィークポイントを洗い、それぞれの良いところでそれぞれのウィークポイントを補いながら、新しい授業形態を模索すべきである、というお話をしました。どちらかに偏ったことをやっちゃマズいよね、という話。


僕らの会、英語で話そうっていう会話ごっこみたいな授業を模索していると誤解を受けることが多いのですが、ぜんぜんそんなことは一度も主張したことはないんです笑。インプット(知識を得ること)とインテイク(体得作業)を徹底的に指導をしてきた身として、それを全て捨てて新しい事をやっている訳ではないんですね。どこで話が曲解されているのか分からないんですけれど笑。誰もそんなこと一言も言ってないんですよね。参加されてある方には再三お伝えしていますし、また、実践発表を見て頂ければ分かると思うんですけれど、そういう誤解をよく受けている、という話はしとかないとね、と改めて思いました。


そういう観点から、ブレンディング、という話をさせて頂きました。混ぜ方はどうするか、という話。これに関しては、暁の会で何度も何度も参加者の方にご提示し、共にアイディアを出し合って、新しい授業のカタチを構築していくつもりです。僕が示しているのはモデルケースなので、そこから様々な先生方の知恵とアイディアを取り入れ、参加者みんなと頭と身体を使って考えていこうと思っています。


トレーニングでは毎週やってる暁の会on the webでの発音講座のような中身を中心に、「発音の仕方、発音の指導の仕方」について、突っ込んだ内容の話をしました。1. 弱強で 2. Take off →on the top →soft landing 3. 母音の指導法、の3点について、かなり突っ込んでトレーニングを行ないました。発音指導に関しては授業でどのように扱えば良いか、という点に於いて(入試では発音アクセント問題くらいの扱いでしかないので、軽視されがち)、細かく詳らかにご説明させて頂き、徹底してトレーニングを行ないました。参加者の先生方の発音がものの30分で変わっていくのを聴くのは本当にうれしかったです。


第二部は「家庭学習で音読を定着させる為の実践発表」を行ないました。宿題で「音読をしてきなさい。」と言っても中々徹底できない現状があるのが現実。音読トレーニングを可視化し、記録を付け続けること、子供達の気付きからシェアを行ない、指導者の助言と友達のアイディアの共有によりモチベーションを高め、継続を促す仕組みづくりについて、学期中の取り組み、長期休暇中の取り組み、先生方の業務内容、業務負担の軽減について、生徒達への声掛けの仕方、指導のポイント、気付きの視点など、実際に実践した生徒達のノートを(学力にばらつきのあるノートを使って)見て頂きながらご説明させて頂きました。ある女性の先生から、「先生、これ、夏休み前に知りたかったわー!もう!笑」と仰って頂き、本当にうれしかったです。尚、この内容はリクエストが多かったので、8/28に行なわれる福岡市教育センターでの暁の会でもご説明させて頂きます。当日は公立中学校の先生が多数参加されます。また、普段の暁の会の参加者の方もご参加くださるそうです。


第三部はオーガスティン先生による小学校英語の取り組みの実践発表をして頂きました。オーガスティン先生の取り組みを聞いて、中高教師として恥ずかしく、情けない気持ちになりました。小学校一年生、二年生にこんな風に英語を教えています、という取り組みの深み、厚みを感じ、自分たちがいかに普段の授業で指導の誤摩化しを行なっているか、反省一入でした。受験やテストなどのインセンティブをちらつかせたりすることが一切通用しない小学生の子供達に、どのように英語を教えるか、週に一時間しかない中で、どのように子供達に定着を図って行く様に促して行くか、その流れや様子を聴くにつけ、僕ら中高教師はもっと脳に汗をかかなければ行けないですね、と参加者の皆さんと話をしました。オーガスティン先生には引き続き、小学校の現場からの取り組みをお話頂きたいと思っています。素晴らしい実践発表でした。


第四部は「世界を100人の村にたとえたら」の本を使った授業実践の発表でした。開発教育、グローバル教育の視座に立ち、子供達に実際に体験をしてもらいながら、最後に文章を読み、意見を出し合いながら、それぞれの感性や感慨を深め誘って行くご指導は圧巻でした。この取り組みの素晴らしさを言葉で伝えきれないのがもどかしいのですが、この取り組みを今回一回の発表で閉じるのは余りにも勿体なく感じ、その場で提言して、この取り組みを英語の授業の中で、様々な角度で弄くることはできないか、とご提案させて頂き、次回の会に繋げて行こうと決めました。


第三部、第四部の先生は女性の先生の発表でした。彼女達は、気の利いた冗談も、面白い話し方もしませんし、真面目で誠実に、朴訥と語りかける授業スタイルでした。参加者全員が彼女達の授業に引き込まれ、釘付けに成り、身を前に乗り出して授業に食い入る様に聞き入りました。西山君と話をしたのですが、「力のある授業」とはこういう授業のことを言うのではないか、と本気で思いました。
良いメソッドを馬鹿の一つ覚えの様に繰り返して、生徒達に飽きが来たり、マンネリ化に陥っているのに、ひたすら生徒を嚇し付ける様に同じ方法論を繰り返すような授業とは天と地ほどの差がある。点数や偏差値が上がることだけに感けて、生徒の伸びやかな感性を殺して、大学に受かりさえすればアウトプット力が勝手に身に付く様な濛昧的で愚劣な手法には足下も及ばない様な力がある。彼女達の発表には、そんな力がありました。この2つの発表を体験出来ただけでも、僕は京都に赴いた価値があったと神様に感謝しました。



「力のある授業」とは、目の前の子供達のことを見つめる授業、目の前の子供達の感性や魂に訴えかけ、子供達と教師が共に作り上げて行くものだと僕は考えています。教師は子供達に技術やメソッドを持って臨まなければ行けません。専門的な知識や経験、自学、教養、多様な子供達の価値観に対応しうる懐の深さ、自分の人間性(了見の広さ、寛容さ、慈しみ深さ、愛情、温かい厳しさ、規律)が要求されます。これらどれが欠けてもいけないんだよね、と僕も反省ばかりですが、同時に、これらのことを実現して行く為には、上記のことを意識する時にB&B(Blending & Balancing)が大事なんだよね、と教師が折に触れて間を置いて反復反芻することだ、と僕は考えています。


第五部に入る前に、「愛する子供達へ」という詩の朗読を、京都市で朗読活動を行って居られる市民の女性の方にして頂きました。僕らの会は無料の会ですので、交通費すらお出し出来ない様な見窄らしい会なのですが、ある女性の先生が僕らの会の事を話してくださり、是非暁の会で朗読を、とご依頼くださり、是非伺います、と二つ返事で来てくださいました。会場、涙を流して彼女の朗読に聞き入りました。


第五部は時間が差し迫り、絵本の読み聞かせからのフリートーク+自由英作文までの指導発展の流れをご説明しました。また、セサミストリートのピクチャーディクショナリーを使った英作文活動の取り組みの発表をしました。前半第一部の活動報告を聞いて頂いていないと、この活動は「インプットやインテイク活動を蔑ろにした、教師に依る自己満足の英語表現活動のまねごと」のような批判の誹りは免れない内容ですが、この時間までじっくりと会に参加して居られた先生方は、十二分にも趣旨を理解してくださり、フリートークの活動と英作文活動がどのように自由に、生徒達の感性を拓きながら、実際の生徒の英語力向上につながるか,を実感して頂けた、のではないか、と思っています。


さて、懇親会では、あまり参加される先生方が居ないのではないか、と予想していましたので、こじんまり5人くらいでしっぽり呑もうか、と西山君と話していましたが、参加者16名に対して、14名も残ってくださり、当初は、用事があるから参加できない、とメールしてくださっていた先生まで、用事をなんとかするので参加してもいいか、と仰って頂き、会の熱さを感じました。会が始まって暫し談笑、その後、満を持して、「ことばで遊ぼう」というプリントを配布し、ラテン語と古典の輪読を行ないました。簡単な説明と音読です。僕は英語の先生と英語以外の外国語の輪読や、古典漢文の輪読を継続して行なうことが夢でしたので、この時間は至福の時間となりました。次回もまた、「ことばで遊ぼう」のコーナー、是非やりたいと思っています。中原中也や宮沢賢治の詩、あるいは、漱石の小説の一節、谷崎潤一郎先生の随筆の一節を輪読し味わう時間がある、って素敵なことだと思いませんか?


さて、会が終わり、日曜日は西山君の計らいで、京都市内観光、南禅寺さん、平安神宮さん、下鴨神社さん、天龍寺さん、渡月橋を巡りました。素晴らしい京都観光でした。こんな豪華な大人の修学旅行、ありません。美術品、庭の美しさ、宮建築の素晴らしさを満喫できました。竹林の小径を歩きながら、この会を振り返り、夜は西山君の家でこの会のこと、今回のジョイント会の総括、今後の方向性についてなど、縦横に議論し、就寝、今朝方早起きして、無事に帰郷しました。


3月にこの会を発足して4ヶ月強しか経っていませんが、まさか、この会がこんなに早く素晴らしい会に成長するとは努々思っても見ませんでした。参加される方も常連組が出来、毎回熱いメンバーと共に学びを深められる喜びを噛み締めています。


会の解散まで5年しかありませんが、最後まで日本の英語教育の夜明けを標榜し続け、参加される先生方と脳に汗をかき、皆で知恵を絞って子供達の為に歩む会であり続けたいと祈り願っています。


最後に、福島県から12時間バスに乗ってやってきてくれた、牛来先生の熱いメッセージを転載します。こんなに情熱たっぷりな気持ちで暁の会に参加してくれて、本当になんて言ったらいいかわかりませんが笑、勉強会を立ち上げて本当に良かったな、と思いました。


彼の迸る情熱に胸が一杯になりますね。
ようやく暁の会での感動をお伝えできる。
僕が今回、京都の暁の会に参加しようと決断したのは、実は3日くらい前。すごく思い切りが必要だったので。でも今回の会は、田中先生、西山先生がFBで伝えてた内容を見た瞬間、心を揺さぶられて行動していました。何か僕の何かには、若者たちが心揺さぶられるような授業、態度や心構えをお二人から一つでも多く学びたかった。
言葉では語りつくせないほど田中先生と西山先生のホスピタリティーとあたたかさに感動しました。
僕が京都行きを決めたことを田中先生に相談して直ぐに西山先生に相談してくださり西山先生宅にお世話になることができました。
この時点ですでに僕の魂が揺さぶり始められました!
京都に着くや深草というところで降ろされ(京都駅に到着せずだったとわ。ビギナーズショック)西山先生と合流するまで、相当お待たせしてしまいましたが(京都駅でも、道に迷う)京都タワー付近の「ヘンコツ」で一杯。ここの肉は半端なく美味かった〜これが定番になります。
田中先生を待ちながらヘンコツでは西山先生とトレーニングについて熟議。直接、ブレンディングを聞いてみたかっつたので僕には、2学期以降の指導に刺激になりました。
その後、田中先生と再開!
お二人ともとにかくあたたかいんです。ベテランですし経験値もあるのに、懐が深くグッとお二人の世界観に入り込める。ついたそばから早速ビールという田中先生面白いすぎです(笑)
今回もノートに感動したことを書き連ねたのですが7ページにも(あえてのせません)
僕の最大の収穫は田中先生と西山先のお話をじっくり聞かせていただいたことは勿論のこと暁の会までの流れを見れたこと。資料作成から心の持っていき方、言葉のチョイス等、全て貴重!
鞍馬山神社を大人3人でゆっくり登り気持ちを整える。いろいろ考える。僕はそこで出会った杉にインスピレーションもらいました。3本立っているのですが、京都に各地方から若者たちをしっかり育てたいという想いで結集した3人に見えました。
暁の会では、ここでは内容は濃厚過ぎてシェアできませんが、一言で言うと、色んな立場の大人が若者たちを真剣に想いブレンディングしていく。ただただ自分の能力をあげたいからではなく、いろいろ側面、バックグラウンドからのアプローチを真剣にきき取り入れる。だから心揺さぶられて感動する。
懇親会は、正直ウルウルしてました。帰りたくない気持ちでした。もっと田中先生、西山先生、暁の会に来られた方々から知識や知恵を吸収したい。
でも憧れるだけなら誰でもできるという想いで相棒の矢野先生(矢野先生、愛着を持ち勝手に相棒と呼びます。)と暁の会で発表を決意。
僕の個人的な体験想いは、暁の会はマンモスのような大きい団体になって欲しくない。大きくなればなるほど、ただ登壇した方の講義を聞いたりするだけになる。そういうのは皆さんで暁の会ように、肩を寄せ合い、膝を付き合いのあたたかさが薄れるような気がするので。
もっと本を読み教養を貪欲に深め、もっと自分の分母を大きくし、人と人の絆に感謝し前進する。僕が前に進むことは若者たちにも刺激になる。一人の大人としてもっと学ぶぞ!
STAY HUNGRY.
STAY FOOLISH.
田中先生、西山先生、矢野先生に感謝を込めて!

もっとも大いなるもの

単語の綴りを一生懸命練習するけれど、何度も、何度も間違える子がいる。 でも、授業中、何度もうなづきながら説明を聞き、話に耳を傾け、大きな声で歌を歌う。フォニックスの発音を、口を縦横いっぱいに開けて発音する。 oshienと単語テストに書いてきた。oc...