2015年5月17日日曜日

毎日5cmだけズラすLIFE

教員仲間のエントリーを読んでいると、励まされる事が多く、また多くの有益な情報を含んでいたりすることばかりで、Facebookの記事を読んでいるだけでも、毎日の自分の仕事に大きな変化を与えてくれる示唆に富んでいて、本当に便利な世の中になりました。


さて、新しい試みや取り組みを読んだとき、自分でもやりたいけれど、どうしても周囲の環境や職場の制約が掛かってできないことも多々あると思います。


新しい取り組みをしようと考えていて、実際の仕事の環境や置かれている立場から、躊躇ったり、二の足を踏んだりすることがあるのが仕事。それは別に世界中どこに行ったって変わらない事だと思います。


たとえば、ネットで良い働きをしていたり、大きな変化を起こしている方の記事を読んだりすると、自分の心の中で「あの人は特別だから」という気持ちがどうしても先攻してしまい、結局、自分は何の変化も起こせない気持ちになって行動を起こせないことがありますよね。


でも、世の中で変化を起こしている人だって、スタートする時は、周囲の人から「無謀極まる。」「狂気の沙汰だ。」「絶対に成功しない。お前には無理だ。」「理想と現実は違う。」「不可能な夢を見る前に自分のやるべき事に集中するべきだ。」と言われ続けていたはずなんです。絶対にそう。


制約がまったくなく、自由な環境で思いっきり自分のやりたいことをやれる人なんて、世の中に5%も居れば良い方で、残りの95%の人が、ものすごい制約の中にいるはずなんです。その中で、燃え立って、一縷の光は見いだせないものか、とあらん限りに知恵を絞って考え抜き、恐れず勇気を持って行動を起こした人だけに、結果として良い変化が起きた、というだけの話だと僕は考えているんです。


だから、世の中が良くなる為には、先ずは自分の事をヒーローと同一視することを止め、上手く行っている人のモチベーションとか、気持ちの部分、笑顔とかをtraceして、結果の部分は自分とは違うわけだから、そこに力点を置かず、自分にできそうなことをノートに書き出して、そこからスタートすることを一人一人が認識して、行動に移すことなんじゃないか、と僕は思っているんです。


上手く行っている人が100m400mも進んでいる、と気後れしている時点で、自分のプライドに負けていると僕は考えています。自分のプライドなんて、安っぽいもの、捨ててしまえば良いんです。そんなもの、持っていたって、誰も褒めてくれませんしね。

自分が100mの変化を起こせなくても良いと僕は思っていて、昨日までの自分のLIFEよりも、5cmでもズレていれば、それだけで、今日生きた意味はあったと思いますし、5cmズラせた自分は、自分の人生の成功者なんだ、と考えています。


多くの人は多くを望み過ぎ、多くを求め過ぎて、結局なんの変化も起こせずに仕事を終える事も多いと僕は思っています。それはとても悲しいことです。これだけ多くの人が、それぞれに素晴らしいアイディアや、素晴らしい御姿勢をお持ちなのに、周囲の目を気にしたり、周囲と諍いを起こしたりして、結局なんの変化も起こせないまま、仕事終えてしまう事は、人類の進歩にとって、大いなる損失だ、と僕は考えています。


仕事で大きな変化を望むとき、僕は大掛かりな事はしませんで、同僚とできるだけ話を絶やさず、どんなことをやっているかを聞く事、また、殊更自分の授業の取り組みを話をしないように心がけています。自分の授業を変えよう、自分の指導スタイルを変えようと思う時、立派な変化を遂げた諸先輩方のアドバイスをしっかりと読み込み、自分にできる事は何かを考え、自分にできることから、毎日少しずつ変えて行けば良いんだと僕は思っています。

その時に大事なことは、「今日やろう。」と思ったことはすぐやることと、「同僚は自分の足を引っ張る人ではなく、自分と共に子供の成長を願う人と思うこと」、さらには、「小さな変化を喜べる自分であり続けること」だと僕は考えています。


明日やろう、は来週やろうになり、来週やろうは、来月やろう、になり、来月やろう、は来年やろう、になってしまい、結局何もやらなかったりします。明日やってみよう、と思うことはすぐにでもやってみることが大事ですね。これは経験則から言えます。自分の情熱の火を消さないことが大事だと思います。


同僚からの反対を恐れることは馬鹿げています。同僚は敵ではない。同僚は、自分と同じ様に生徒を愛し、生徒の成長を願い、生徒の将来を案じて、自分とは異なる意見を持っている人なだけです。それ以上でも以下でもない。自分の希望や望みやこだわりが強すぎると、同僚を敵視してしまう嫌いがあり、それではせっかく子供達の為に自分が抱いている想いは本末転倒してしまいます。同僚は仲間、戦友なのです。喧嘩や諍いを起こすべきではない。同僚に自分と同じことや自分ができることを押し付けたりするべきではない、と僕は強く考えています。


最後に、僕たちはつい大きな変化に心を奪われて、自分たちができる小さな変化を見落としがちです。たとえば、仕事の中で小さな変化を起こすことは簡単にできることです。プリントのフォントの字体を変えること、机の上の整理をすること、授業に行った時にクラスの掲示物を変えてみること、生徒と話す時に一日嫌ごとを一切言わないで過ごすこと、など、考えればできることはいくらでもあります。その小さな変化を夕方振り返り、今日は昨日と違い、こんなことができた、と喜ぶ気持ちを抱きしめることこそ、毎日の仕事にとってとても大切なことだと僕は思っています。


そういう行為の先に、結果として大きな変化がついてくるだけの話で、大きな変化をいきなり起こそうと思っても、それは叶わないことだと思います。


目標や夢を持つことはとても大切なことですが、世に語られる言説を見渡すと、ではそこにいきつくまでに、毎日何をすべきか、ということは、意外や意外、全くと言って良いほど語られることは少ない。。実は、結果の素晴らしさに喜ぶことよりも、自分ができる最小限に注目して、自分が動くことこそが、一等大事なのだ、と僕は考えています。

明日ズラせること、5cmで良いから昨日までの自分と違うことができたら、それだけで、大成功ですよね^^


できることから手をつけていくことを繰り返しながら、変化を楽しんで仕事をしていきたいですよね^^

ではまた^^






もっとも大いなるもの

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