2015年3月1日日曜日

学びの起動(☆ブログの最後に先生向けの業務連絡あり)

息子たちとテニスと卓球をしてきた。ラケット競技を始めて9ヶ月。もし去年、テニスを始めなければ、息子たちとの至福の時間は訪れていなかったと考えると、人生、何が幸いするか、分からない。


親しい友人の勧めで、テニスを始めた。僕はやってみたことがないことをやるのが大好きなので、とりあえずはじめてみようと思ってテニススクールに通い始めた。我流でなんとなくやるのは嫌だった。やるからには、きちんとしたかった。直ぐに見学に行き、その場で申し込みを決め、その週には通い始めていた。初めは週1の練習だったが、そのうち、これは週1回だけやっていても、上手くならないな、ということが分かり、週2回に変え、社会人のサークルにも行ける限り参加するように心がけてみた。そうやって、どうにかこうにか9ヶ月の歳月が流れた。寝ても覚めてもテニスの練習のことを考えている毎日が続いた日々だった。


コーチから指摘されたことは必ず守った。コーチの仰ることに忠実に従うことのみこそ、上達の近道であることを分かっているからだ。知ったかぶりをしない、決してぶれない、他の人の茶々入れに惑わされない、コーチから言われたことをただ只管忠実に守り、練習に打ち込む、その姿勢を今でも頑に守っている。


知らないことを見よう見まねでやってみても上手くいかない。僕には師が必要だ、ということが分かっていた。学びを起動するときに一番大切なのは、知ったかぶりをしないこと、上から目線で斜に物を見ないこと、批判精神を捨てること、自分が師と仰ぐ人を見つけること、師に礼節を欠かさぬこと、と内田樹さんは著書の中で繰り返し、繰り返し説いておられる。


これはフランス哲学者エマニュエル・レヴィナスの本に書いてあるそうで、僕は内田樹さんの「レヴィナスと愛の現象学」という本を読んで学んだ。それ以来、この言葉を、学校で生徒たちに繰り返し、繰り返し説いてきた。


師と仰ぐ人は数多くは要らない。人生の節目の中で出会い、その師を超える師にであった時、その師の元を離れ、次の師に出会う、その繰り返しで人生を終えて行くのである。自分が師と仰ぐ人も、弟子の時にはそうであったはずである。


数年前から一人で色々なことを考え、人生をリセットすることに、かなり長い時間を割いた。そのとき、自分には新たな師や新たな仲間が必要であること、自分に素直でいること、自由でいる必要があることが分かった。そして今日まで充電を重ねてきた気がする。


今、自分はテニスを習い始め、テニスのコーチが自分の師である。それ以外に師を持ち合わせてはいない。敬愛する中別府温和先生は自分の中に燦然と輝くGuruなので、彼を超える師は居ない。そうではなく、今人生の指針とすべき師、自分の学びを深め、高めて行く師はテニスのコーチである。テニスを通して、何かを学び、何かを掴む人でありたい。テニスを通して自分自身の学びを深めて行きたい、今はそう考えている。


テニスが少しできるようになり、息子たちと遊ぶ時に、ラケット競技という項目を加えることができるようになった。彼らはテニスや卓球が大好きで、一緒になって大はしゃぎしている。こんなことができるようになるなんて、自分は夢にも思わなかった。


友人から、テニスを始めてみてはどうか、という背中押しがなければ、このチャンスは永遠に訪れていないはずだから、人生は不思議なものである。勧めてくれた友人は、かなりのテニスの腕前なので、自分とはなかなか打ってはもらえない。だが、あの友人の勧めがなければ、と思えば、友人にいくら感謝をしても為尽くせない。感謝一入である。


テニスによって、息子たちとの笑顔の時間が増えた。テニスや卓球の話をしている時、お互い夢中になって話をしている時間が生まれた。そのことは僕ら親子にとって、かけがえのない時間となった。


幾つになっても、新しいことは始められる。金になるとか、ならぬとか、そういう詰まらない下卑た理由で、やることを選別する様な浅はかな真似を僕はしたくはない。ここ数日何度も繰り返し書いていることだが、自分のうちなる声(voice)に従い、自分の直感や思いで、やりたいこと、打ち込みたいことを決めることができる人でいたいと僕は思っている。


お知らせ☆ 
3/30(月)の午後、勉強会をしようと思っている。場所は博多。参加人数は10~15名の少人数で行ないたい。


少人数で情報をシェアし合い、授業をし合う会にしたい。セミナーなどで講師などをなさったりしてない先生方向け。


ただ聴講する会ではなく、授業を実際に行ない、良い所を褒め合い、新しい手法や新たなメソッドを探り合う会にしたい。


授業形態は基本的にall in Englishで行ないたいので、英語で授業を行えない、という方にはご遠慮頂く。所属は、中学の先生でも、高校の先生でも、公立、私立も問いません。学校教員で前向きでやる気のある方であれば、どなたでも歓迎します。


ただし、オブザーバーや聴講のみは申し訳ないけれど、お断りしたい。実際に授業を行ったり、前に立ち、きちんと発表をするのでなければ、参加をする意味がない、と僕は考えている。参加者全員がcommitするような会でなければ、勉強会をする意味がないと考えているので。申し訳ないけれど、そこははっきりとさせておきたい。


もう一つ。初めに断りますが、僕は講師なのではなく、参加者の一人です。
皆さんと良き学びになるようにfacilitatorをする程度。
僕が何かを教え諭したり、講釈を打つ会ではありませんので、念のため。


参加者全員がきちんと考え、学び、気持ちを新たに活き活きと学び合う会にしたい。そういう会をやりたいのです。


実りの多い会を期待しています。では、参加をお待ちしています。


参加ご希望の方は

dassenglish73@gmail.com

まで参加表明をしてください。

申し込みは
1 氏名
2 所属校名
3 携帯番号
4 メールアドレス
5 会で学びたいこと・シェアしたいこと


5点を必ず明記の上、お申し込みください。


参加者の先生方のみ に、詳細情報を3月16日(月)に送信致します。どうぞよろしくお願い致します。


もっとも大いなるもの

単語の綴りを一生懸命練習するけれど、何度も、何度も間違える子がいる。 でも、授業中、何度もうなづきながら説明を聞き、話に耳を傾け、大きな声で歌を歌う。フォニックスの発音を、口を縦横いっぱいに開けて発音する。 oshienと単語テストに書いてきた。oc...