2016年5月26日木曜日

生徒たちの学習記録:音読TRノートから(今週はOEDノート休み)

中間試験が明けて、生徒たちのノートがまた集まってきました。家庭学習としての「音読トレーニング」と「英英辞典学習」がかなり定着してきたように感じています。

なかなか学習習慣が定着しない生徒もいますので、とにかく毎日ノートにコメントを書き続け、教科だよりで良い模範例ノートを紹介したり、学習メニューを提示したり、オススメのネットのサイトを紹介して、家でも音源を使ったり、動画を見たり、絵本をネットで読んだりする活動を奨励しています。

とにかく一人でも多くの生徒に対して、彼らが英語学習に向き合うことが苦でなくなるまで、粘り強く寄り添い続けるしかありません。

テストの結果を返却しましたが、点数だけに一喜一憂する生徒は激減したように感じました。

家庭学習と授業での活動を柱に、彼らはこの1ヶ月の間に学習習慣を確立しつつあり、前のめりになって英語にのめり込んでいます。

それぞれが中学で苦手意識を持っていたり、点数が取れない、と嘆いたり、様々です。

ですが、毎週生徒たちのノートに向き合っていると、一人一人が抱えている課題は違い、それぞれに今必要なことも全く異なっていることがわかってきます。

それぞれの目線に合わせて、声を掛け、背中を押し、できたところをその子の目線で褒めて励まし、再チャレンジの機会を与え、何度でも改善を促していく、という作業の繰り返しです。

若い頃はこの作業に途方にくれることもありました。でも、今は、子供達が英語に向き合う姿を見るのが本当に楽しいし、心から幸せで仕方がありません。

彼らが楽しそうに授業を受け、熱心に英語で活動に夢中になり、僕が話す英語を一生懸命に目を輝かせながら聞いている。英英辞典を夢中になって読んでいる。英語の絵本を夢中になって音読し、どんどん読書をしている。

音読とレーニングでは、自分の発音を丁寧に分析し、どこができて、どこができないか、次の課題は何か、などを細かく調べ尽くしてくる。

そんな姿を見るだけで、授業を一緒にした価値があったのではないか、と僕は思うんです。

成果や数値化された努力目標ばかりを追い求めて彼らの要求のハードルを上げ続けても、この1ヶ月の彼らの姿は生まれませんでした。

英語を心から楽しんで、大好きになり、のめり込んでいく。
そんな彼らの姿を見る喜びに包まれて、日々を送っています。

時間がないならないなりに、テキパキといろんなことが片付いていくのも良いことですね笑。

では、生徒のノートを今週もご覧ください^^




OEDノートの活動が習慣化した男子生徒のノート



音読TRが家庭学習として完全に定着してきた男子生徒。継続は力なり、です。
授業でやっているTRを自分向けにアレンジ。この工夫こそが、自ら学ぶ力なのだと僕は思っています。
自己反省に余念がない男子生徒。毎回彼のノートは素晴らしい。


TRをしながら自分で勝手に文法規則に気づける喜び。この女子はOEDもかなりやり込んでいるので、こういう発見が次々に連鎖反応的に起こっています。

上の写真の女子生徒。和訳の工夫まで自分でできるようになっています。僕はあれこれと指示を出していません。勝手に彼女が考えてやっていることです。

テスト期間中でもTRが習慣化していてついやってしまう男子生徒。ここまできたら、教師の手はほとんど入りません。方向性を示してあげるだけ。

授業での読み聞かせをおねだりする女子生徒。多読のリクエストもとても増えています。うれしい悲鳴ですね^^

バスの中の造花が目に止まり、自分で調べた女子生徒。
take care of とlook afterはどう違うのか、気になって自分で調べてしまった女子生徒。こんなことに夢中になっている高校生、幸せ者なのではないでしょうか。宿題とか、課題とか、勉強しない生徒を押さえつけて勉強させる、追い立てるように課題を科すなどの環境とは無縁の世界です。学ぶ喜びを全身に感じながら、知的好奇心を爆裂させている様子がひしひしと伝わってきます。頼まれもしないのに、毎週ノートにぎっしりとOEDを引いて、自分でノートを作り込んでくる。こういう生徒の姿を見るのが何よりの喜びです。
TRをサボってごめんなさい、と詫びを入れてきた生徒に一言、「あやまるな!CDのボタンを押せ!」と返しました。

英語のTRを続けているうちに、耳がバスのアナウンスの英語を勝手に拾うようになってしまった、と書いてくる女子生徒。素晴らしい!感度のアンテナが英語に向くように体が変わっちゃった^^
頼まれもしないのに、自分の好きな洋楽の歌詞を勝手に調べてノートに書いてくる生徒。指定された課題と違うから減点?いえいえ、それは彼女の感性への殺人事件でしょう。素晴らしい自学だと思います^^
課題がなかなか定着しない生徒もいるので、彼らに向けて檄文のような教科だより。学習メニューを定期的に提供したり、生徒の様子を見ながらその都度、生徒が今必要なことを伝達し続けることはとても大事な仕事です。
帯活動のプリント。高校一年生でも、こんな簡単なところから始めます。発音がたっぷりとできること、英語を読むハードルをどんどん下げることがポイントですね^^ 帯活動に使用するこういう類のプリント類は、一年間でとんでもない量になります。ある程度たまったら、またdropboxにアップしますね^^
Supercalifragilisticexpialidocious!を授業でやります^^
発音練習と口を回す練習です。






もっとも大いなるもの

単語の綴りを一生懸命練習するけれど、何度も、何度も間違える子がいる。 でも、授業中、何度もうなづきながら説明を聞き、話に耳を傾け、大きな声で歌を歌う。フォニックスの発音を、口を縦横いっぱいに開けて発音する。 oshienと単語テストに書いてきた。oc...