2015年9月29日火曜日

再び「受験英語長文演習」をTETE(Teach English Through English)で^^

*9/29(火)22:05に加筆訂正しました。


2つのクラスで異なる長文演習の授業をTETE(Teach English Through English)で行ってきました。
ヒントを与える時、机間巡視の際の生徒への声かけ、解説の際、全て英語で授業をしました。

TETE(巷間ではAll in English )の授業形態が紹介されている時、タスクベースだったり、アクティビティーベースだったりすることが一般的ですが、B&B(blending & balancing)の観点から、敢えて全て英語で解説やガイダンスを行うという形態で授業をしています。

生徒は手元に和訳、解説集を持っていますので、いつでもレファレンスに困ることはありません。時折、それらを参照しながら、しっかりと聞いてくれます。

その都度、英文の中に出てくるピナクルやコアバリューを和訳させ、入試問題の練習としています。その間、5、6分の間のみ、日本語と英語を織り交ぜて語りかける形態を取ります。

ある男子生徒はよく聞いてくれるのですが、彼曰く、英会話は大好きなので、TETE形態の授業は好きだと話してくれました。励まされます。

本心からの拒絶があればクレームが相次ぐところでしょうが、生徒達は概ね、この授業形態に慣れ親しんでくれているようです。

受験単語帳「ユメタン」をTETEで指導するのも板に付いてきました。
TETE形態での英語授業では、生徒は常に英語を聞く集中力を要求されますので、より演習に対してアクティブになります。

また、単語帳トレーニングに対しても真摯な姿勢が多く見られるようになりました。語義や類語なども、無理に英語で説明することは避け、日本語で理解しやすいものは、In Japanese, we say ~.のように伝えて、サラッと次に行くようにしています。

生徒の心の負担への配慮が第一、次に慣れてもらうこと、最終的には日常の中で受信力を上げてもらい、発信力への架け橋とすることが狙いです。

遠回りが実は一番の近道だったりしますので( ^ω^ )
TETEで本格的に指導し出してから、本当に毎日の仕事が充実しています。

**********************************************

さて、「All in Englishの授業をするよりも日本語を介した授業の方が、生徒達は伸びる」という意見を聞く事があります。本当にそうでしょうか。

僕の意見は、半分はその言い分は理解出来ますが、もう半分は異なる立場を取るものです。

英語を英語のままで教えると母語の理解を経ないまま、単語も文法も憶えてしまう事になる。これはある意味事実です。僕たちがTETEする時に気をつけなければならない点はこの部分で、生徒達はいつでも母語に戻る事ができるように、繰り返し英語と日本語を織り交ぜながらTETEを行ないます。

もう一つ。生徒は使っている教材の和訳も解説も予め持っていて、それを授業中や授業前後に、いつでも好きな時に参照できる必要があります。英語での理解が曖昧なままでは、理解の溝を埋める事が困難だからです。

ですから、長文演習などの時には、予め答えを渡しておき、和訳も単語の意味も、いつでも生徒が好きな時に見る事が出来る様にしておきます。同時に、生徒に取って分かりにくい表現や、どうしても英語のまま理解できにくい事柄については、In Japanese, we say ~. のように、日本語で生徒に情報を与えます。

その繰り返しのプロセスを経る中で、生徒に大量に英語に触れてもらい、英語を英語のまま理解してもらうこと、また、普段単語帳などで無機質に学んだ事を、何度も何度も耳で聞いたり、たとえば坂本彰男先生が取り組んで居られる多読などを通して、「目にする・耳に触れる・使う」頻度を高めていくのが狙いです。

「単語の意味が分からないのに、all in Englishで授業をしても生徒に力はつかないのではないか」という批判を耳にする事がありますが、上記の事を抜いて考えると、確かにその通りになります。ですが、その部分を踏めば、その批判は当たらない事になります。

さらに、TETEのプロセスで生徒の力を見て行く為には、一定期間の時間が必要です。これは日本語で指導を行なっている場合も同じだとは思いますが、どうしても英語で英語の授業をすることに戸惑いのある先生方の心の負担を、少しでも緩めて差し上げたいと願い、ここにお記し申し上げました。多読多聴や、TETEの授業形態が多くの先生方の不安をかき立てているのであれば、決してそうはならないので、安心して取り組んで頂ければ、と願って止みません。

一人でも多くの先生方が、毎回の授業でなくても構いませんので、週に一度、乃至は、一コマの授業の中のひと場面、英語で生徒達にアプローチする場面を作っていただれば、生徒達と英語で英語のままコミュニケーションを味わう醍醐味がご理解頂けるのではないか、と思っています。

私たちは一つでも多くの授業をTETE(Teach English Through English)の形態で行ない、たくさんの失敗や実践例を持って、多くの先生方に是非TETEでの授業形態を体験して頂いて、共に生徒達の成長の喜びを言祝ぐ未来を夢見ています^^

今日もブログを読んで頂き、ありがとうございました。
いつも感謝しております。本当にありがとうございます。

ではまた^^

TETE(Teach English Through English)で英文法の授業を^^


英文法の授業を英語でやってみました。人生初でした。とても充実した50分でした。

テーマは「関係詞」でしたが、子供たちに有機的に文法のガイダンスが行えたことをとてもうれしく思っています。時折、どうしても必要な場合のみ日本語を用いるのは、いつも心がけているBlending & Balancingの考え方からくるものです。

すべて英語でガイダンスを行うのですが、その際に用いる具体例や挿入話などは、日頃からネタを持っておく必要がありますし、また、「英文法」に対する理解が、いわゆる「参考書的理解」に偏っていると、説明をする際に、英語で言うのが困難になり、指導者の方がパニックに陥ってしまいます。

英文法の理解を、田中茂範先生のコア理論でしておいて、良かったな、と思いました。この本を読んで感動しているときに、ある方から「こんな説明を読んでも生徒は理解できないし、受験に必要ない。」と切り捨てられ、とても落ち込んだことを覚えています。



http://www.amazon.co.jp/dp/4141894419/?tag=googhydr-22&hvadid=34963462727&hvpos=1t1&hvexid=&hvnetw=g&hvrand=7699757229073007270&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=e&hvdev=c&ref=pd_sl_5isk8jas3f_e

ですが、そんなことで諦めたりするくらいのこともなく、その時にノートにまとめて説明をしっかりと考え、生徒たちに日本語でコア理論を使った授業展開を行っていたことが、まさかこんな時に生きるなんて、そのときは努々思っても見ませんでした。まさに、Jobsが言わんとするところの、"Connecting the dots"な瞬間でした。人生、自分の直感に従ったときに、無駄なことなど何一つないんだな、と改めて思わされました。

今日の授業を通して、もうどのような授業形態であっても、すべて英語で指導をしていくことに何のためらいも恐れも感じておらず、「英語で生徒に授業をすること」が自分にとって当たり前のことになってしまいました。

どの学年であっても、またどのような教材を使っていても、どのような状況にあっても、「英語で英語の授業をする」ことは可能だ、という深く強固な確信を得ました。充実の50分でした。
生徒たちに感謝をしたいと思っています。

もっとも大いなるもの

単語の綴りを一生懸命練習するけれど、何度も、何度も間違える子がいる。 でも、授業中、何度もうなづきながら説明を聞き、話に耳を傾け、大きな声で歌を歌う。フォニックスの発音を、口を縦横いっぱいに開けて発音する。 oshienと単語テストに書いてきた。oc...