2017年3月20日月曜日

小学生から学んだこと

息子たちと旅行に行き、有意義な2日間を過ごすことができました。

色々な会話をする中で、興味深いことを次男が言って、びっくりしました。

「お父さん、勉強の中で一番学べる行為は何と思う?」

僕は、うーん、考える、かな、話す、かな、と色々答えましたが、息子が、全部違う、と言いました。

どんな答えが返ってくるか、と静かにしていたら、こんな風に言いました。

「お父さん、それはね、教える、っていうことよ。人に教えるのはね、自分で知っとかないかんし、勉強しとかないかんやろ?

そしてね、また、それだけじゃダメで、友達に説明する時に、わかりやすく言わないかんやろ。やけん、色んな工夫がいるとよ。

やけんね、人に教える、っていう行為がね、勉強の中で、一番学べる行為とよ。知っとった?」

僕は、この言葉を聞いて、これが小学校4年生がいう言葉か、と驚嘆してしまいました。

その後続けて、
「へぇ、じゃあ、授業の中で学び合いとか、話し合いとか、富士くん(次男の名前)が先生役になったりすることがあると?」

と聞くと、理科の専科の先生がとても素敵な先生らしく、次男はその先生が授業中にしていることを全て話してくれて、さらにその先生が語ってくださるお話の内容も教えてくれました。

その先生、めっちゃ良い先生でね、でもちょっと変わっとうっちゃけど、好きっちゃん。めっちゃ勉強になるとよ、と付け添えて話してくれました。

自分が授業でアクティブラーニングをしていることを息子たちは全く知らないはずです。でも、このお話を聞くと、とても嬉しい気持ちになりました。

小学校の現場では、どんどん子供達の知性にコミットする教育実践が行われている、ということ、さらにそれを受けた生徒が、自分が感じた教育効果を実感して深く内在化できているということ、さらに、仲間と一緒に勉強したり工夫したりしている授業の形態は、全国的に広がりを見せ、各現場でかなりの部分で浸透してきている、という事実を知ることができたからです。

年度末に息子たちと旅行に行き、今年の総括を子供の口から聞かされる、ワーズワースの詩を思い出して、胸が熱くなりました。

今年一年、本当に充実していました。
たくさんの成長と、たくさんの素敵な時間と、たくさんの発見と。また一つ、良い歳の取り方ができました。

息子たちに感謝したいと思います。

My Heart Leaps Up- William Wordsworth 訳:壺齋散人


My heart leaps up when I behold
A rainbow in the sky
So was it when my life began;
So is it now I am a man;
So be it when I grow old,
Or let me die!
The Child is father of the Man;
And I could wish my days to be
Bound each to each by natural piety.

空にかかった虹を見ると
私の心は高鳴るのだ
少年の頃もそうだった
大人となったいまもそうだ
年老いてもそうありたい
でなければ死をたまえ!
少年が長じて大人となる
だから私は少年の頃の
敬虔な気持を持ち続けたい



もっとも大いなるもの

単語の綴りを一生懸命練習するけれど、何度も、何度も間違える子がいる。 でも、授業中、何度もうなづきながら説明を聞き、話に耳を傾け、大きな声で歌を歌う。フォニックスの発音を、口を縦横いっぱいに開けて発音する。 oshienと単語テストに書いてきた。oc...