2017年9月30日土曜日

魂解放授業

2分間英語を話し続けるというのは、大人にとってみてもなかなか負荷が高いことだと思うんだけれど、一度経験してしまうと、すんなり、ま、そんなもんかと体が慣れてしまうから、人間は度し難い。

5月にマーブルズという英語劇を指導するワークショップに参加して、小口真澄先生という素晴らしい方から直接指導をしていただき、感情を劇にぶつけること、自分のパッションを解放すること、魂のヴォイスに従うことなどを学んだ。ハテ、これを授業にどう活かせばいいのだろうか、と考えていた。そうか、これだよ、と閃いたのがスピーチの授業。

生徒たちは作ってきたスピーチを発表するばかりで、棒読みになってしまうし、語りかけが不自然で、観ていると、授業のためだけにスピーチをやってて、形だけです、って感じに終始しちゃってる。こういうのじゃなくて、もっとこう、子供達が心から、自分の言葉で、自分の英語で友達に語りかけていく現場、作れないかなー、と思っていたら、真澄先生の声が耳元に蘇ってきた。

こんなことをやってみました。
【スピーチに入る前の練習の段階で】
1ペアになった人と、両手で握手。
2ペアになった人(同性同士)ギューっとハグする。

この二つを入れて、いつもの3ステップでスピーチ練習から、その後の本番の流れ。

生徒の声が倍以上にでかくなった。生徒の表情が豊かになった。生徒のスピーチはもはや「朗読」ではなくて、語りかけに変わった。伝えたい気持ち、聞いている人たちへの愛。情熱と愛のスピーチへと変わっていく瞬間。

そうだ、これだよ、待ってたのは!と胸が熱くなる。
僕の視点は英語教育論という枠を超えて、生徒の魂の解放に立ち会う喜びで満たされていく。子供達はもはや、教科、とか勉強とか、授業、とかいう枠すらも意識していない。伝えたい、自分はこんなこと考えたんだけど、どうかな、と一生懸命に聴衆にぶつけていく。たまたま使用言語が英語だった、というだけの話。

かつて、授業はドラマだ、と言った人がいた。僕が若い頃に読んだ英語教育の本に書いてあった。ドラマの主役は誰か、という話。生徒たちは発表の時、誰よりも輝いている。素晴らしい現場だった。

こういう授業をずっとやりたい、やりたい、と願っていた。

生徒たちがグループで教科書を読む、グループで題材を元にプレゼンをする、グループで発表する、グループで記事を読む、ディスカッションをする、スピーチを作る、パッションを持って自分の発表をする、そして、友達と質疑を楽しむ、という流れ。

これが今やってる授業。

こういう授業をしていると、例えば科学者がTEDでスピーチをするような素材を授業で扱っても、30分近くあるスピーチを誰も眠ったりせずに、熱心にメモを取って聞く。そしてその内容について、友達と熱く議論をする。議論は「スピーチの中身はこうだった」というチャチな確認作業ではなく、スピーチを聞いて、揺さぶられたこと、現実に即して考えた時に実用性はあるんだろうか、ということ、自分ならどうするか、という視点を持って聞くこと、などを指示として出しているので、ワイワイガヤガヤとディスカッションが盛り上がってしまう。とても50分では足りないなといつも思いながら、教室を後にする。

CLILも板についているので、授業のタスクを作るのにも慣れてきた。生徒も、自分の意見を英語で発信したり、さらにそれを高度なものに高めるためのフレーム、すなわち文法や語彙のネタをきちんと学習することの大切さも同時に学んでいる。模試の成績やGTECの結果も向上している。言うことはない。

生徒が魂解放の末に、次はどこに向かっていくのか。もっと心を開いて、もっと自由に、もっと想像力の交流をし合いながら、英語で話し、英語で聞き、英語で書き、質の高い英文を読み、脳みそフル回転で心情、感情、知性、論理、倫理、道徳、などの項目全てに刺激ックスな現場を続けていきたい。

追伸:マインドマップの書き方を生徒に教えて、その後、世界にある素敵なマインドマップをカラーコピーして、黒板に貼って、ギャラリーウォークするとマインドマップをどんどん描けるようになります。100均でカラーペンセットが売ってるので、それを複数個買って教室に持ち込めば、どんどん色も使えるようになります。10セットで1000円くらい。ペンを片付けるケース入れたら1100円。もう少しペンを増やしてもいいかなーと思っています。25セットくらいあれば、ペアで1セットできるから、もっと絵が豊かになる気がしています。右脳を鍛えるって、学力向上の観点からとても大事なんですよ。お絵描きなんて思ってると、全然違うんですね、この活動は。

2017年9月27日水曜日

プレゼン&スピーチの授業〜未来のテクノロジーをデザインする生徒たち


原稿なしで英語を言う、って言うプロセスに持ち込む時には、活動に段階があります。暁の会の勉強会で、そのプロセスについて、練習も兼ねて参加者に体験してもらうようにしています。
今日はプレゼン前のスピーチ大会。各々自分が作ってきたプレゼンをグループ内で発表する活動。テーマは"Biomimicry"です。教科書のレッスンがとても良い題材を扱ってくれているので、アクティブラーニング型のタスクを入れやすいですね。とても良い。

やり方と条件は以下の通り。

前提条件
★グループはこちらで指定。
★3人1組にしておいた方が回転率は良くなる。
→グループ制作の時は4、5人が稼働率が上がる。
★英文は、見る→チラ見→自然な英語→情熱英語、の順序が吉。
★準備不足は徹底して檄を飛ばす。

手順
1作ってきたプレゼン内容を2分間立って自主練。
2グループ内でスピーチセッション。以下の手順で。
①with the script
②on the desk
③without the script
④natural speech
⑤passionate speech
これはスクリプトを見ながら練習するもっとも初期の段階です。

作ってきたプレゼン資料を元にスピーキング。これも初期の段階ですね。まだスクリプトを見てますね。聞いてる方が真剣ですね。


































スクリプトは自作で、授業内+予習、で作ってくる。作り込んできたスクリプトを見ながら自主トレで体慣らし。身振り手振りまで入れられたら御の字。大抵は英語を言うことで精一杯。

その後、①のセッション。手に原稿を持っても良いことにする。一人持ち時間は1分。

その後、再度自主トレ2分。今度はon the deskルール。原稿は机の上に置いてチラ見はOK、でも、基本は見ない。練習後、再度グループ内でプレゼン。

さらに自主トレアゲイン。今度は一切原稿を見ない。忘れたり不安になったりしても、とにかくオーディエンスの目を見て一生懸命に訴える、伝える、を重視。

その後、自主トレにて練習。
ラストはナチュラルなトークスタイルでグループ内発表。ここまでが今日の授業でした。最後のセッションでは、必ず一つずつ質問するセクションを設けました。たくさん質問づくりをする時とは違い、スピーチを集中して聞いて、内容について突っ込んだ質問をしなさい、と指示を出しました。日本語交じりでOK,考えを深めるプロセスですね。

次回はパッションを持って、スピリット燃え燃えでスピーチ、良いものをグループで投票、得票率一番のスピーチをグループのテーマにして、グループでのプレゼン作成、その後、グループ発表、の流れで行います。




マインドマップの描き方のレクチャーを動画で見て、実際に美しいマインドマップやダビンチのノートを見せて、描いてもらいました。ペンは100均で僕が買ってきて、グループでシェアしてもらいました。

原稿を作るワークシートです。1学期からPREPの練習はしてるので、英語でかなり書けるようになりました。また、考えの深め方もわかってきているので、オーセンティックマテリアル(生の英語記事素材)を読ませても、どこを読めばいいか、どう言うポイントで読めばいいか、わかってきているみたいです。

クリエイティブな流れとともに、speaking frame やwriting frame は生徒にシェアしながら随時使用させて、英語の質を高めます。また、教科書の内容を都度振り返り。和訳読み+音読+シャドーイング、の流れは変わりません。

全体でプレゼンが終わった後に、レッスンを用いて同時通訳トレーニングに入ります。日本語戻しから入って、その後英語戻し。一つのレッスンでこだわってやっておくと、他に応用が効くので、それを。

こう言う授業形態が普通になってくると、生徒も、英語はある程度読めて当たり前、単語は覚えておくのが当然、表現で使えそうなやつはどんどん仕込む、自分が作ったスピーチやプレゼンに対して責任を持って発表する、と言う姿勢が自然に身につく。同時にグループで動くことが日常的に当たり前になってくるので、他者との交わりを大事にしないと事が先に進まないと言うことも学ぶ。

英語はまずできて当たり前、で、その先は?って話のベースで生徒は戦っていることになるわけです。

すごいなぁ。こんな事ができるようになったんだもんなぁ。生徒の成長の末恐ろしさたるや。いやはや、もうなんと申し上げたらよろしいやら。

授業がとにかく楽しい。生徒たちのクリエイティビティが凄まじい。こう言う授業がやりたかった。とにかく脳みそフル回転な瞬間の連続で、生徒たちはとても忙しい様子です。

★毎週水曜日の夜、英語のディスカッション、やってます(無料です!)毎週水曜日の21時30分から、無料で、英語でのオンラインディスカッションをやっています。

この頃、聴く姿勢、相手を思いやる気持ち、相手を引き出す英語力を皆で意識して活動していますが、これがとても功を奏してか、参加者の英語力向上が凄まじいことになっています。

初めての方も、ぜひご参加くださいね。無料ですし、英語力レベルは一切問いません。

参加者全員のパフォーマンス向上、が会の趣旨です。皆で楽しんで英語を使いましょうね。

今日はこの辺で一つ。

追伸:ブログ更新を再開したら、メールをたくさん頂戴するようになりました。待っていました!先生、続けてくださいね!と温かい声も頂戴し、とても光栄に存じております。昔の脱線グリッシュのように、好き放題に思い切り書きます。脱線しまくりな内容なのですが、それでも元気と情熱は溢れんばかりにみなさんにお届けします。一つ、良しなに、よろしくどうぞー。
石川さん、粟村くん、松木くん、睦美さん、いつもありがとう。

2017年9月26日火曜日

雨にずぶ濡れになりながら、泣きながら電車に乗って、馬鹿野郎、馬鹿野郎、って言いながら泣きながら大雨の中を歩いて帰る

自分らしく生きていくことっていうのは、どういう意味に捉えられているんだろうか、と考えることがあって、それって、自分が誰かの顔を思い浮かべることなく、思い切り自分の心の声に耳を傾けることなんじゃないか、と思うことがますます多くなってきてる。

43歳だから、例えば80歳くらいまで生きられると仮定して(酒とタバコに身を焦がしてる癖にずいぶん厚かましい計算だけども)もう半分も切ってるわけで、これからの人生を思い直した時に、自分が思った通りに生きていかないと、死ぬ時に、ああ、これをやっとけばよかった、あれをやっとけばよかった、と後悔することになるんじゃないか、と怖くて仕方がないのです。

好きなことをやるっていうのは、仕事を自分のやりたい方向性でできるだけ自分の考えたこと、思ったことを実現できる形でやっていく、っていうことで、それは勇気がいるとか、協調性を持つとか、そういうことではなくて、自分がやりたいこと、やりたいからこうしようと思うこと、そして、その仕事を通して、誰かが報われたり救われたりするかもしれないという大いなる勘違いが愛へと昇華され得るんだ、と信じて自分を励ましながら進んでいく、っていうそういう原動力ですよね、それこそが大事だったりするんじゃないかしら、と僕は思ってるんですよね。

誰かのせいにして自分を押し殺してるのって、なんだか身勝手すぎるじゃないですか。自分がやりたいならやれば良いんです。できない、じゃなくて、できるところから動けば良い。動けない理由を自分以外にしてるところが、すでにモラトリアム的だと僕は思うし、人の意見に屈した自分はその人の為になってるんだ、って思うことほど、その他人に対して愛がないことはないんじゃないかと僕は思ったりしています。死ぬ間際に後悔しても遅いと思うんです。

友達と色々話してると、本当にそういう遠回りというか、人の目を気にすることがいかに自分の人生を削り去ってしまうか、ということとか、他人に依存してしまうことによって、自分の人生の後悔やら失敗やらを、誰それさんのせいで自分は、、、なんて少しばかりでも思ってしまって、それはなんだろう、不健康なのではないかしら、と友達と言い合っていて。好きに自由にやるってのは、かといって、わがまま勝手というわけでもなくて、一定の節度というかそれはもうある程度、大人ですから守っていくわけですけれども、そういうことじゃなくて。

世の中がどうすれば幸せになるんだろう、っていう自分なりのセルバンテスが擡げるというか、大いなる勘違い、僕は必要だと思うんですね。人生の合理性を優先するじゃないですか、現代人って。でも、僕は人生の合理性よりも、人生の文学性に掛けたいんです。

合理的に生きても、人生に感動は起きないと僕は思います。

雨にずぶ濡れになりながら、泣きながら電車に乗って、馬鹿野郎、馬鹿野郎、って言いながら泣きながら大雨の中を歩いて帰る、そういう納得のいかなさみたいなものと争う時間、どれくらい人生で持ってるか、で全然違うと思うんですね、感性の磨かれ方とか。

だから、みんな、もっと人目を気にしないで、自分自身に対して賢しらに振る舞うんじゃなくて、もっとこう、なんていうか、熱くグッとくる近藤マッチ的なというか、吉川晃司的な何かがいる気がしてるんですよね、僕は。

そういう泥臭い蒙昧主義的でレトロスペクティブな情熱論が、何かをモビライズしていくんじゃないのかな、と僕は思ってるんです。

スマートな生き方が良い、なんて、僕、全然思えません。
毒持ちましょう、大胆に生きましょう、聞き分けいい人やめましょう。

そう思いながら、若い人からきたメールを読んで考えていました。今日の午後の話です。

2017年9月25日月曜日

The dogs may bark, but the caravan goes on.

日曜日、オックスフォード大学出版局主催の多読セミナーがあり、講師をさせていただく。綺麗な西南学院大学図書館にて。

一夜明けて、今日は朝から待ちに待った生徒たちのプレゼン発表。朝早くからPCとプロジェクターを準備して、バタバタ。生徒たちにも緊張が走る。

概ね、素晴らしい発表だったので、ひとまずホッとして安堵。やっぱり、勇気を出して色々やってるぽく思われるところもあるかもしれないんだけれど、幾つになっても、新しいことをやる時には、それはドキドキしてしまうものです。

生徒のプレゼンを見ながら、全体的に良くできていると思いつつ、どうも自分自身で得心がいかない。こんなもんじゃないのに、という思いが過る。まぁ、初めてやるしね、彼ら、次回がもっといいものになる、って言う、プレゼンづくりの視点が学べたら御の字かなー、と思いながら、焦るな十督、と思いつつ。

プレゼンづくりの授業は以下の通りの設計。番号が13ってなってるけど、だいたい2週間、7コマか8コマくらいでやれます。
初期の頃は、毎回、教科書の音読などは帯活動でやる。
1ジグソーにて内容把握。
2スピーキングで要約内容を発表。原稿なしでできるまで。
3TEDトークを見ながらリスニングとメモ取り。
4マインドマップを書いて、デザインを設計。
5グループにて討議、その後、テーマ決め。
6パソコンでネット検索しながら、発表内容を作り込み。自宅での作業も含める。
7リハーサル。修正。リハーサル。
8本番←イマココ
9リトリートとシャープニング目的でリーディング
10批評的読みとその先。
11グループでのプレゼン内容を修正
12一人で3分の持ち時間でグループのプレゼンをスタンドアップスピーチ
13ライティング

生徒は自分の頭で考える時間と、グループで共同作業しなければいけない時間が長いので、根気が要るのと、ギャラリーウォークで他グループの見学を可能にしてるので、修正のシャープニングの時の視点を磨くことができるんです。

やり始めはなかなか動かないんだけど、期限を切って、いつまでの完成、リハ、仕上げ、と段階を提示すると、俄然やる気が出るみたいで、一生懸命やっていました。

ただ、最終形として、TEDの高校生版みたいな形まで持っていきたいなー、と思ったりしているので、まだまだ英語の中身とプレゼン資料の幼さに関して、僕も我慢してあげて、さらに彼らの活躍を期待したいな、と思っているところです。

脳がフル稼働する状態を作って、英語の授業で頭を使う行為を繰り返すことが大事だと思っています。同時に、マインドマップの書き方も教えて、色を使い、絵を描いて、脳を積極的に解放するように仕向けています。

これが終わったら、中間考査。その後、多読と次のプレゼンに向けた準備です。

英語もプレゼンの時のアティチュードも、まだまだこれから。初めてのプレゼンがこれだった、と言うことで、道半ばですが、十月のプレゼン、十一月のプレゼンが楽しみです。

生徒が音読してる時間は極力、同時通訳をやるようにしていて、僕も生徒たちに負けないようにTRに熱が入っています。

あ、そうか、テストが終わったら、日本語戻しと英語戻しのアクティビティ入れよう。生徒に教えよう。すぐできるだろうし。

2017年9月22日金曜日

追憶の脱線グリッシュrevisited


 そして、またブログを再開するのです。より自由でいる為に。

Facebookもある程度にして、告知とか、写真で近況とかはいいと思う。生きてるよー!的な。でも、毎日毎日更新してた自分を振り返ると、やっぱり滑稽だし、馬鹿げた生活スタイルだよね、と思い直して、思い切って、一日に1回くらいちらっと見て閉じるスタイルに変えてみようと思ってそれを継続してやってます。

あ、ブログあるじゃん、ってそこで思い直して。それでブログ書くことにして。

ブログを久しぶりに再開してみようと思ったのは、SNS依存を治すために、とりあえずインタラクションを避けてみようと思ったからで、SNSをこれ以上続けていても、自分にとって時間の浪費ばかりでいかん、と思い立ったから。

また、文章を自由に書きたい、もっと自由に表現したい、と思ったから。

なぜ色々なことに気を遣って文章を書いたり、いろんな方々とやり取りをしなければ行けないんだろう、と思い立ったのは、SNSは他者との関わりが主たる目的なので(ソーシャルにネットワークを構築するわけですからね)、他者を慮ることが前提で、自分の自由な発想や意見を表現することは許されない。やってもいいけど、それだと怒ったり傷ついたりする人が出てきたり、ってことになっちゃう。だから、500名くらいと繋がると、どうしても当たり障りのないコミュニケーションになってしまう。

それでは自分が自由に意見を言ったり、思ったことを書いたりできないじゃん、って思うのと同時に、そんなやり取りだったら、飲み会とかご飯とか行った時に、ああ、そうですね、あれ面白かったですよ、って言えば、それで十分じゃんね、と思い直して。

ブロゴスフィアの良いところは、ユニラテラルな表現がある一定程度許される所にあり、また、誰が読んでて、どう言う反応をしてくるか、なんて一切気にしなくても良いので(本人が平常心を保っていられるのなら、だけど)「取り扱い不注意」で良い。そこが魅力。読み手もコラムを選ぶ権利があるわけだから、好きな文章だったら購読すれば良いし、気に入らなければ読まなければ良いだけの話だしね。

「いいね」ボタンをデザインしたザッカーバーグはここが強かで、誰でも簡単に評論家気分になったり、一丁前に意見を述べたりしてそれなりにスノッブに振舞っていても誰からも叩かれないし、自分のプライドも満たされるし、その意見にいいねがつけばママに褒められたような気持ちになって承認欲求もそれなりに満たされるから、誰でもやりたくなる。特にリアルな生活で鬱屈気味になっていたりすると、余計ネット依存が強まったりする。僕がそうだったから、これは本当にそうだと思う。

また、表向き、面と向かって人に言えないような過激できな臭い意見でも、ネットは文章化することにより、それなりの正当性を持ちうるからこれまた厄介。うーむ、そんなこと言ったり書いたりしちゃって大丈夫なの、と思うことを、一般的にそれなりの地位や名誉にあったりするような人が臆面もなくどんどん書いたり言ったりするような世の中になってしまった。

それはfreedomではないのだけれど、自由ではあるわけです。それが曲者ね。

競争で勝つ為には常に一番になり続けることが大事なんだけれど、競争に勝つ為の一番の早道は、ルールを作る側に回り続けることなので、こう言うめんど臭さとか、厄介さに打ち勝つ方法は一つ、関わらないことか、自分が胴元に治ることしかない。そうでないと、ルールを作った人に隷属し続けなければいけなくなる。

あー、だから、SNSはROM(読むだけ)が一番健康的だよねー、と僕は思うし、意見を言いたい時は、いいねもコメントもできないブログが一番だな、と思う。めんどくさいことを言ってくる人にいちいち苛立たないし、反応もしなくていいし。どうしても反論なり、感激なりをした人は、メールを送ってきてくださる。それでいいんだと思う。12年前もそうやってたし、また昔に戻ればいいんだな、と思う。僕はそうやって西山哲郎と親友にまでなれたし。何一つ不自由は感じない。

もっと気楽に、気軽にSNSも使えたらそれでいいんだと思う。それこそインスタみたいに、写真だけ載せといて、今こんなですー、って感じで、お互いにコメントもしない、いいねも押さない、それでいいんだと思う。いいね、と思ったら、今度それ、自分とやらないか、って連絡して、リアルでやればいいと思う。

自分が輝いている様子を人に見せることと、他人が輝いている様子を見ることは、同じ行為なんじゃないか、と僕は思っていて、自分はこんなにいけてる人生歩んでますよ、と人に喧伝してくことで、充実してる自分、と言う像を満たしてるだけだし、また、人のリア充にいいねをしたところで、いいなー、羨ましいなー、って羨望するだけで、それは妬みに変わりますもんね、いつか。だから、やっぱりスッキリ、さっぱりがいいような気がするなぁ、と思います。

あー、IECCの大会に出て、東京で過ごして、嵯峨さんと原田くんと飲んで、長いこと関東で過ごしてることが多いですね。大阪も好きなので大阪に帰りたい。明日はゴリラが泊まりにきます。鱧鍋作る予定。
和泉先生の授業受けてから、自分で指導案を毎回作ることにして、授業デザインの醍醐味を楽しむ日々。生徒に読ませる&聞かせる生素材の選定も楽しい。
★近況報告的なアレ★

授業:ジグソーで読解&3ステップリーディング。その後、動画見て内容把握しつつ、自分のアイディア作り、グループディスカッション、発表、一番良いアイディアを選ぶ、それをグループでプレゼンづくり、全体発表みたいな流れで授業してます。クリティカルシンキングまで含めたタスクを模索しつつ、行きつ戻りつ、で。GTECと模試の成績は伸びてたので、宿題出さない、小テストを頻繁にしない、一斉型指導をしない、で相当生徒が変わりました。生徒すごいよなぁ、と思う。こんな風になるんだな、と驚嘆。胸キュン。あるクラスではプレゼンの前に、追い込み、揺さぶりの入れ方がわかってきたので、生徒を揺さぶりながら、より良いプレゼンになるように促していって一定の成功。月曜日の発表が楽しみ。

英語TR:松本道弘先生主催のICEE大会に参加してきた。午前中突破して、午後の六角ディベートで負けちゃいました。その後、松本先生に声をかけていただき、英語を鍛えていただくことになりそう。CNNのアンダーソンクーパーの番組をとにかく毎日欠かさず聴いてるのと、生徒の教科書CROWN2のレッスンを同時通訳してるくらい。英語戻しの教材を探してます。幼ちい日本語からやらないとね。あ、そうか、日本昔ばなしやってみようかな。

本:フォトリーディングでサクサク本をリーディング。読む速度、10年前に比べるとすごく早くて、2、3日に1冊くらいのペースで読む日々。上智大学出版のCLIL三部作とアルクから出てるCLIL本はすごい良かった。英語授業改善を考えてる方、おすすめ。新書は「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか」っていう山口周さんの本が秀逸。良書。図解モチベーション大百科はトイレの暇つぶしと行動再確認のために。Q思考はまだ読み終わってないけど、酔っ払いそうな翻訳と共に。でも中身はとても良いね。松香洋子先生の本をいただいたのでそれも。松香フォニックスの創始者の方。素晴らしい良書。良い本をいただいた。古典は日本永代蔵をぺらぺらと。つか、高橋一也さんとか、石川一郎先生の本とか、読んでないとダメだからね。そんなもん、雑誌のインタビューくらいでしか知らないなんて、ダメよ。

まとめたら色々書いてしまいましたが、12年前にやってた脱線はこんな感じだったので、これからできる限りこっちに書くことにする。
銀座の歩行者天国にて。高級寿司を食べ放題した後に、陽の当たる大通りを散歩してた。楽しく最高の休日。

七月からこっち、心が小気味いい。すごく愉快な人生。

もっとも大いなるもの

単語の綴りを一生懸命練習するけれど、何度も、何度も間違える子がいる。 でも、授業中、何度もうなづきながら説明を聞き、話に耳を傾け、大きな声で歌を歌う。フォニックスの発音を、口を縦横いっぱいに開けて発音する。 oshienと単語テストに書いてきた。oc...