2017年10月12日木曜日

あなたの声が聴きたい

この写真は、昨日の夜、オンライン英語ディスカッションをしている時の様子を西山くんがスクリーンショットで撮ったものです。

この顔の表情を見てください。

心からの笑顔。素敵な微笑み。

参加者の皆さんの笑顔が自然に溢れる素晴らしい2時間でした。
毎週水曜日の夜は、本当にとても心が温かくなる時間をすごさせていただいています。

暁の会という英語の勉強会を立ち上げて2年と7ヶ月。
オンラインの英語ディスカッションを初めて2年と3ヶ月が過ぎます。

毎週水曜日の夜、21時30分より、1時間〜90分の予定で、フル英語でディスカッションをやっているんです。

このディスカッションを立ち上げた目的は、毎週あそこに行けば、必ず英語で話せる場がある、と言う英語学習のプラットフォームを無料で提供できないか、という思いからでした。

忙しい英語の先生、ビジネスパーソンの方、仕事をしてはいないけれど英語をもっと勉強したい、と思ってある方、さらには学生さん、そういう方々を対象に、英語を話せる場を持ちたいんだよね、と西山くんに持ちかけて始まったのが事の発端でした。

毎週、水曜日の21時半、パソコンの前で一人待ちます。
どなたもお越しにならないことも過去何度もあり、何か自分の不徳の致すところがあるのかもしれない、と一人反省をしながら、でも、どなたかが来るかもしれないと一人でぽつねんと毎週、毎週、待ち続ける日々。

僕は英語を使って、関わる方をハッピーにしたいという人生のミッションがあるので、お節介を焼きたくてこの会をしてるんだ、と思っています。

1年前のある晩、誰もいらっしゃらなくて、ああ、今日は坊主だな、と思いながら、一人で部屋でため息をつきつつ、ビールでも飲むかな、と思って冷蔵庫に向かい、缶を取り出して、グッと一口飲み干しました。

その次の瞬間、参加の通知がなされ、ある女性の方が、先生、遅れて申し訳ございません、今からでも大丈夫ですか、と仰られ、いえいえ、お待ちしておりました、と慌てて準備をし直し、一緒に英語で話し、読み聞かせをし合い、英英辞典を引き合って、会を閉じたこともあります。

その会が終わった後、ぼんやりと、ああ、教育って、こういうことなのかもしれないな、と感じつつ、敬愛する内田樹先生が繰り返しブログやご著書で仰ってある教育の本質は、まさにこういう事の繰り返しなんだよな、と深い実感を伴って、理解が身体化されたことを記憶しています。

教えたい、というお節介があり、習いたいという生徒さんの欲求とその思いが合致し、初めて教育は成立しうる、そんな教育の真髄を、ある日のセッションのやり取りから僕は学びました。

今現在やっているセッションは、全て英語で進めていますので、参加される方も僕も西山くんも、全員が英語で話します。

参加される方の職業や、それぞれの境遇は様々ですので、英語力のレベルはバラバラです。ですから、英語力が一番低くて自信がない方のサポートをする、という設計で、会は進行していきます。

暁の会英語オンラインディスカッションは無料で、どなたでも参加できますが、大切な約束が4つあります。

1 ごめんなさい、Sorryを言わない。
2 PREPで、簡潔に意見を述べる。
3 スピーカーに積極的にヒントを上げる。
4 話している途中でも、カットインして、どんどん意見を言ったり質問をしたりを積極的にする。

謝るのは本当にダメで、謝ることによって、自分はできなくても謝ってるから許してください、という前提ができてしまい、発展性がなくなってしまうんですね。もっとお互いに知り合いたい、関係を作っていきたい、という気持ちを前提にすると、謝ること自体が、その新しい出会いのチャンスを奪ってしまう。謝ると、謝った人が下で、謝られた人が許す上の人、という関係性を黙認してしまうことになるのではないかしら、僕はそんな風に考えて、お互いにごめんなさい、すいません、自分は英語ができません、話せません、自分なってちっぽけなんです、って言い合うことをやめましょうよ、とみなさんと約束することにしたんですね。

PREPで簡潔に、というのは、自分の言いたいことをズバッと言って(Point)、その理由を述べて(Reason)、具体的にそれはどういうことかを自分の身近なことと併せて説明する、という話型を取ることにより、相手に伝わりやすいコニュニケーションをお互いに洗練していきましょうね、という約束事です。話を長くするのは誰でもできるんですけれど、言いたいことを短く切って言うのは、日本人って苦手なんですよね。それをここでは重点的に練習することにより、自分の話をクリアカットにする練習をすることにしています。何を言いたいか、ではなくて、何を言わないか、と言う「間引き」の視点に重点を置く、と言う約束です。

暁の会の英語ディスカッションでは、英検5級レベル(中学1年生から2年生程度の英語)から参加することが可能だ、と僕はお伝えしています。

英語力の高低に関係なく、話に詰まった人、言いたいことが出てこない人を、その場にいる人全員がサポートして、あなたが言いたいことはこう言うことなのかな、あ、言いたい単語はこれ?、うんうん、あなたが言おうとしている意味って、このお話と似てるのかな、なんて言いながらヒントをどんどん出していき、話している人が話をspecifyするお手伝いをすることにより、聞き手としてのスキル、相手の話を高める手助けをすることにより、より高度な情報を共有し、さらには自分のアイディアや考えをさらに発展させる、そのために相手を助ける、これがヒントをあげることの醍醐味です。困っている人を助けてあげるのではないのです。話し手がもどかしい思いをしていることを皆で支えることにより、場のトピックのコンテクストをより高いレベルに引き上げ、より質の高いコミュニケーションを作り上げることを目指すために、この約束は存在しています。

最後の約束はカットインです。相手が話している時にも、どんどん疑問点を聞いたり、自分の意見を相手の意見に付け足したりして、コミュニケーションの質を高めていく手法ですね。これも前述の「ヒントをあげる」に似ている観点ですが、相手の話の質が高まると自分のアイディアや考えがその意見に刺激を受け、より高いレベルへと昇華していく、その効果を最大限引き出すために、思ったことを我慢しないで、どんどん付け足していくことをやっていくんですね。待たない、その場でどんどん付け足していく、それは決して図々しさや厚かましさと言ったレッテルを貼って忌避されるリスニングの姿勢ではなく、相手の意見に付与されていく意見と共にその場のコミュニケーションがより高次元へと高められていくことを目的としているんですね。

この4つの約束の元、個別にペアを組み、トリオ(3人組)になり、時にはクアトロ(4人組)に分かれて、6分間のチャットを英語で行います。その後、また全体の場に戻ってきて、再度組み分け、再び6分間の練習、この流れを3回ほど繰り返し、自分のスピーチを磨く、聞く姿勢を磨く、より良いコミュニケーションを高め合う、と言う3つの観点からトレーニングを行って、全体の場で発表をし、さらにQ&Aのセッションを持って場を終えます。

僭越ながら、最後に、僕が全体へのアドバイスと、次週へ向けたトレーニングのヒント、そして今後の課題をみなさんとシェアしながら、一人ずつの感想をシェアしあって、会を閉じます。

今、過去かつてないほどに会の雰囲気は盛り上がりを見せています。また、職種や英語力レベルのばらけ方が多種多様なのも過去最高かもしれません。

だからこそ、写真の笑顔が自然と醸し出されるのかもしれないね、と西山くんと話しています。

毎週水曜日の夜、英語のディスカッションをオンラインで行っています。無料で参加でき、英語力は英検5級レベルから参加可能です。

詳細に関しては、こちらのページに毎週情報を投稿していますので、ぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/Akatsuki.English4/?ref=bookmarks

みなさんのご参加、是非是非お待ちしています☺️

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