2016年2月23日火曜日

「教えるということ」#暁の会コア講座のレポートより

昨晩は3名で勉強をしました。久しぶりに時間をたっぷりと取って辞書読を行いました。また、後半は"The Selfish Giant"の朗読による発音矯正を行いました。 参加者の方で、いつも自分のミスや失敗を自虐的に笑って誤魔化す癖のある方がおられたので、昨日は厳しく真剣にその方を叱りました。「あなたは英語も上手でしっかりとできるのに、なぜ自分のことを誤魔化したり、笑ったりするのですか。」と言いました。 自虐的に自己を捉えていると、それは周囲に対する自己評価を低めているような環境を自ら作り出していることになります。だから、いつまでたってもself-esteemが高まらなくなるのです。これは良くない。 僕は過去に、ウェブ講座の参加者の方に厳しく接したことがあり、それが原因なのか、参加者の方が来なくなった苦い経験を持っています。ですから、ウェブ講座で参加者の方に厳しく言うことが少なくなっていたような気がしていました。それがどこかしら、何か良くないのではないか、とぼんやり思っていましたが、参加者がいなくなるかもしれない、という自己の恐れから、あえて参加者の方に厳しく言うということをしていませんでした。 昨日は人数が少なかったのですが、2人の参加者の方は、悪天候で普段の生活が苦労の連続を余儀なくされている様子や、体調が優れないことなどを僕に話して聞かせて下さいました。僕は何のためにウェブ講座をやっているんだろう、という気持ちに急に襲われました。 たった2人しかいない。でも、この二人のために何かを一生懸命にやりたい、と思いました。この二人が今ここで学べることはないか、と僕は考えました。
雪を掻き分けながら、笑顔で、もう、大変なんですよ、先生、と言ってやってくる人に対して、僕は真剣に向き合えているだろうか、と思い直し、この人を真剣に叱ろう、と思い直しました。この人が心から震える時間を、自分が伸びていく喜びを、自分が受け入れられる幸せを、感じてくれることが大事なんだ、と僕は思いました。
僕はこの方の幸せや喜びに対して責任がある、そう思ったのです。それで、あえて厳しい指導に切り替え、いつにも増して真剣に取り組むことにしました。
神奈川県に住む女性の友人から、「人数なんてどうでもいいじゃない。共に学び合う仲間がいることがとても大切なんじゃないかな。」とアドバイスを去年いただいたことがあります。
昨晩はそんな言葉を思い出し、実感していました。
以下、参加者の方が書いてくださったレポートです。いつもありがとう。
【暁の会】今日は十督先生とあゆみさんと3人でコア講座。辞書読を1時間近くやったあと、気になった単語を挙げながら、半分雑談のような形で英語学習全般のことについて話した。その後いつもの"The Selfish Giant"を使って音読(読み聞かせ)の練習。3人ということもあって、ゆっくり時間を取りながら音読のコツや英英辞典のことについて話をできたのは大きな収穫だった。特に、発音矯正は人数が少ない時しかじっくりできないため、そういう回は自分の中では「当たり」なのだと勝手に思っている。(もちろん普段が「ハズレ」だという意味ではない笑).最近勉強していて思うのは、英語も言葉である以上、自分の感情や感覚にいかにリンクさせられるかが鍵だということ。単語や表現も、いわゆる「やまと言葉」(方言やお国言葉など、自分の感覚に一番近い言葉)にまで落とし込まないとスピーキングでは使えないし、音読、特にイントネーションは棒読みでは意味以上に相手に伝わらない。そういえば、国語なんかも小学生の頃はそういうレベルまでじっくりのんびり取り組んでいた記憶があるが、中学生になってテストによる序列づけが入り込んでからは、そういう機会が極端に少なくなった気がする。そして英語は、中学生になってからテストありきでスタートしたために、そうした「感覚にリンクさせる時間」が充分に取れないまま進んできたのだと、今更ながらに気がついた。.暁の会の良いところはここじゃないかと僕は思っている。大人になって立場や見栄が出てきてなかなか立ち戻れなくなってしまったところまで、この会の中なら戻っていける。おそらく、この「感覚に落とし込む」ところまでゆっくりじっくりやれないと、大人になろうがビジネス英語をやろうが何しようが、いつまで経っても「評価のための英語」から脱却できないのだ。どんなに難しい単語や粋な表現を知っていても、それが自分のemotionalな部分と結びついていなければ、借りてきた言葉で一生懸命能書きを垂れているにすぎない。(それが必要な場面もあることは百も承知の上で)大学受験をしながら感じていた、「こんなもん丸暗記し続けて何になるの?」という、砂漠に水を撒き続けるようなあの徒労感。社会人になってTOEICなどに取り組みながら感じていた、「あの徒労感と何も変わってないじゃないか」という絶望感。最近は、そこからやっと抜け出して、自分の言いたいことを無理なく構えず伝えることができるようになりそうな、そんな嬉しい予感がしている。きっちり詰めて憶えることは得意なので、そっちはそっちでこれまで通りやりつつ、週に2時間、水曜のall in Englishのセッションを含めると4時間、こうして時間を贅沢に使って英語を感覚に沁みこませる時間を、これからも大事にしていきたいと思った。 もう一人の方がメールを下さいました。 十督先生
今日もコア講座ありがとうございました。いつも勉強になるので、自分の時間を講座に合わせて動くようにしています。まささんと3人だったので密なお話ができたことが一番良かったです。 先生にご指摘いただいたように笑ってしまう癖は小さい頃から変わっていません。私の性格といえばそれまでですが、真面目な部分を作ってみようと思います。恥ずかしいんでしょうね、きっと・・・。(自分のことですが)だから笑って濁してしまう部分があったり、本当の気持ちを流してしまったりしているのであろうと思っています。
英語ができない自分や教養のない自分を認めてはいるけれど、なんとなくごまかしてしまっていたなぁと改めて思いました。 そういう部分を指摘されたのが図星だったので、これから改善しようと思います。十督先生の熱い思いを聞いて、もっと頑張らなくては!!と思いました。あまりほめられることもなく、自分に対してここまで気にしてもらうこともなかったのでとても嬉しかったです。(恥ずかしくもありますが・・・) もっとバワーアップして育たないといけないと思います。周りのみなさんは本当に変わっていっているのが分かるからこそ自分も頑張ろうと思えます。
最近はようやく毎日勉強する習慣がつきました。(かなり遅いですが・・。) まだまだ英語力をつけたいですし、教養そのものを身につけたいと思っていますので、これからもどしどしご指摘いただけると嬉しいです! ノルマが与えられないとやらないのも悲しいですが、先週は「来週までに【○○までやりなさい】」と言われてかなり進みました。こういうところが甘いですね・・・。近いうちにトレーニングにつきあってください☆

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