2015年9月22日火曜日

「おせっかいですみません」暁の会@東京四ッ谷盛会のうちに終了^^

*週末に開催されます「暁の会@博多:英語授業の為の勉強会」

の参加申し込みはこちらからよろしくお願いします^^

↓↓↓↓↓

https://akatsukienglish4.doorkeeper.jp/events/31869


新宿にて。熱き皆さんと^^

暁の会@東京四ッ谷、盛会のうちに無事終了致しました。
10名の参加者の皆様と4時間半に渡り、英語のトレーニングについて、音声面、文法面、構造面などを切り口に、みっちりとトレーニング致しました。

内容はのちのブログにて、参加者の方の感想を掲載致しますので、そちらを参照されてください。ここには、自分自身の反省と総括を書かせて頂きます。

今回の勉強会のご案内をしているときは、参加者の方が中々増えず、自分自身やきもきしていたのですが、参加者の数を多く期待する事自体、この会の趣旨とはかけ離れて居り、また、自分も「人気取り」に必死になっていたのかと思い知らされ、熱心に勉強会でトレーニングに打ち込む皆さんのお姿にお叱りを受けた気持ちで一杯でした。

内田樹先生がかつて以下の様に仰っておられたことが脳裏によぎりました。ああ、僕は「教える人」であるべきであるのに、「教える事により利益を得よう」と考える人であった、と思わされました。一部引用させて頂きます。少し長いですが、僕は暁の会を西山君とやっていて、何の為にやっているのかを、再度考えさせられました。腑に落ちた一節です。

━━━ 内田さんは大学の教壇に立つ傍ら、30年以上にわたって武道の修行を積み、長年自分の道場でも若い人たちに合気道の術理を教えてきました。その経験から得た「教えること」の本質についてお聞きしたいと思います。まず、なぜ女子大で合気道部を作ろうと思われたんですか。

 自分の道場自体は、その3年くらい前から東京で持っていました。当時の自由が丘道場が使っていた場所が貸しビルになることになり、一時的に稽古場所がなくなってしまった。そこで僕や他の何人か有段者たちが責任者になって、それぞれ場所を借りて、担当の曜日を決めて指導することにしたんです。内田 それまで15年間、僕は東京の合気道多田塾自由が丘道場で多田宏先生について稽古をしてきました。神戸女学院への転任に伴い神戸に来ることになったので、「道場を離れてどうやって稽古を続けていけば良いでしょうか」と先生にお聞きしたら、「内田君が自分で道場をやりなさい」と言われた。それで合気道部を作ったんです。
 そのとき僕は35歳くらい、三段をとったばかりで、道場は瀬田にありました。毎週木曜日の夜、大学の仕事を6時に終えると、バイクでうちに戻り道着を持って、道場に向かう。管理人さんから鍵をもらい体育館を開けて、倉庫から畳を運び出して、みんなが来るのを待つ。そういう稽古を3年ほど続けました。最初のうちはけっこう同門の諸君が励ましに来てくれたんですけれど、駅から遠かったし、準備が面倒だったりで、だんだん人が少なくなっていき、ついに地元で入門した数名しか来なくなってしまった。そのときの経験が、たぶん、僕の教員としての原点じゃないかと思います。
 たまたま台風が来た日が稽古日で、雨の中バイクで大学から帰って、そのまま体育館まで走って行きました。空は真っ暗で風も強い。でも、中止の連絡はしていないから、誰か来るかもしれない。体育館を開け、一人で18枚の畳を敷いて、来るのを待っていました。でも、開始時間になっても誰も来ない。まあ、来ませんよね。外ではゴウゴウ風が吹いている中、寒い体育館の真ん中でじっと一人きりで待っている(笑)。小一時間、ぽつんと座っていたかな。そのうち「オレはここで何をやっているんだろう?」と思い始めた。誰も僕に「習いたい」と言ってるわけじゃないのに、自分から「教えてあげるよ」と言って、体育館を借りて、仕事の後、ずぶ濡れになって駆けつけて、一人で畳敷いて待っている。でも、誰も習いに来ない。そのとき、「オレはバカじゃないか」と一人で畳に座って考えました。何でこんな苦労を進んでしなきゃならないんだ、と。別にうちでゆっくり風呂に入って、酒飲みながらマンガでも読んでいてもよかったのに。何の得もないことをやってる。そう一瞬思った。
━━━ そう思うのがふつうでしょうね。
内田 でもそのとき、体育館の鉄の扉がそおっと開いて、入ったばかりの近所の中学生が顔を覗かせた。「あ、先生、来てたんだ」って。「台風だからまさか稽古はないと思ったんだけど、ちょっと見に来たの」っていうから、僕は「もちろん稽古はやるよ」と言って、彼と二人きりで一時間くらい稽古をしました。
 このときに僕の中で何かがはじけたんだと思う。教えるということの意味がちょっとわかった気がした。その中学生と差し向かいで稽古しながら、「教えるというのは、なるほどずいぶんと『おせっかい』なことなんだ」というのが腑に落ちた。
内田 それまでは、「先生の持っている知識や技術を教わりたいんです。お礼をするのでぜひ教えてください。お願いします」という人がいて、「うむ、それでは教えてやろう」という先生と出会う、それが師弟関係というものだとずっと思っていた。片方に教える技術や知識があり、それを教わりたいと思う人がいる。需要と供給が一致すると師弟関係が成立する。商取引の「等価交換」のようなものと理解していた。
 ところがそのとき、「教える」という行為はまず最初に「教えたい」という教える側の「おせっかい」から始まるんだということがわかった。「おせっかい」と言ってもいいし、「贈与」と言ってもいいけれど、とにかく先方が「ほしい」と言ってるわけじゃないことを「上げるよ」と押しつけるわけだから、ほんとうに「余計なお世話」なんだ。
 最初は、習いたい人なんていないんです。だって、その知識や技術がそもそも何の役に立つのか、そっちは知らないんだから。でも、合気道に限らず、技術や知識の伝承においては、それこそがすべての始まりなわけでしょう。マーケティングの語法で言えば、「ニーズがないところにサプライだけがある」というのが、実は「教える」という行為の始点なわけですよ。
 商品経済では通常、まず需要があって、それに応えるべく供給が生まれる。武道の場合も、「武道をやれば体が強くなる」「礼儀正しくなる」「喧嘩が強くなる」といった分かりやすい有用性を求めて習うという人もいることはいる。しかし、多くの場合はそうではない。近所に道場ができたからとか、最近腹回りが気になるからとか、何となく友達に誘われてといった理由で、道場に足を運ぶ。するとそこに「君に教えたいことがあるんだよ」という人がいて、その人のせいで、「学びたい」というニーズが事後的に出現してくる。それが師弟関係の基本であることに、僕はその台風の夜に気づいた。
(現代ビジネス:賢者の知恵より一部抜粋引用)
この内田先生の記事を過去に読んでいた事を再び思い出させられました。教わりたい、と思う人がいるかも知れない、と僕が考える時間が続く以上、僕は自分自身多くの方々から受けた「贈り物」を返し続けなければ行けない、そう強く思わされました。

この会を東京で開催することは、最初で最後にする予定でしたが、参加者の方々から口々に、また東京で是非開催してください、自分の学校でやりましょう、と熱心に仰って頂きました。僕は自分が間違っていたな、と思い、深く反省しました。

学びたい、学び続けたいと思っていらっしゃる方が居られる限り、暁の会を丁寧に続けて行きたいと今は静かに思っています。

また、参加者の方からこんな事を指摘されました。これも反省一入です。本当に申し訳ない限りです。
「先生、先生のブログやFacebookの書き方に、物凄く敷居の高さを感じる人も多いと思うんですよ。実際にこの勉強会にリアルに来てみて、ああ、こんなことだったら最初からもっとフットワーク軽く参加しておけば良かった、と思ったんです。来てみると、敷居も高くないし、先生も厳しいお方でもないというのが伝わるのですが、文面からだと、意識が物凄く高くて、勉強会に来づらい、と思って居られる方も多いと思います。」

これは参加者の方々から口々に発せられた言葉です。「過ぎたるは及ばざるがごとし」とは良く言ったものでして、本当にその通りだな、と思わされました。反省しています。

「これで最後」とか、「意識の高い人だけが来れば良い」みたいな書き方を過去にしてしまったことを、本当に反省しています。英語力を高めたい、授業力を真剣に向上させたい、と考えて居られる方々には、一人でも多く参加して頂く姿勢を持っておかなければ行けないと改めて思わされました。

また、志を少しでもお持ちの方に広く門戸を開いておいて、いつでも参加ができる形にしておく必要もあることを痛感させられました。


来年の3月春休み期間中に、再び東京にて、暁の会英語力強化勉強会を開催致します。次回は作成中のCDを完成させ、参加者の皆様に配布し、自宅にての基軸トレーニングの教材を充実させたいと考えています。資料は今回の資料とは違うものを用意します。

さて、残念なお知らせなのですが、10月に福島県にて暁の会@会津若松を予定致して居りましたが、スタッフミーティングで打ち合わせを重ねる中で、スケジュールと予算の都合上、どうしても今回の福島県での勉強会を断念せざるを得なくなりました。楽しみにしてくださってあった皆さん、本当に申し訳ありません。また機会を見て、綿密に打ち合わせし、計画を練りたいと思います。

次回の暁の会のお知らせです。
9/26土:博多と京都にて、それぞれ通常勉強会(授業研究とTR)
10/24土:京都にてジョイント勉強会(授業研究とTR)
11月はまだ未定です。
12月の冬休み期間に一泊2日にて、英語力強化勉強合宿を開催する予定です。朝から晩までみっちり英語力を鍛え、参加者の皆さんのパフォーマンスを向上させる勉強合宿を組みます。



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