今年1年教えてきたある女子生徒から手紙をもらいました。とても心が温まりました。
それと同時に、子供達のこういう言葉が、僕の成績表みたいなものなんだな、と改めて思いました。
「私は中学3年間、英語が全く出来ないし、苦手だし、嫌いでした。
英語の本読むなんて、絶対出来ないし、したくないと思ってました。でも今年、ORT読んだりOED引いたり、英文考えたりするようになって、自分でも全く出来ないことは無いって事に気づきました。一年前の自分では想像もつかないぐらい英語に触れることが出来てます。今じゃBruno Mars好きでよく歌ってます笑スピーキングもまだまだ皆には追い付けないけど、自分の中では出来るようになったと思えます。この一年で英語が「嫌い」から「好き」になれたのは、自分にとって本当に大きな事で、進路とかの見方も変わりました。十督先生のお陰です。本当にありがとうございました。 」
自分の英語教師としての仕事は、点数や進学率にコミットすることではなく、生徒の心と気持ちと習慣にコミットすることなんだな、と決意を新たにしています。
英語が嫌い、英語が苦手、英語はちょっと、という生徒を笑顔にし、元気になってもらい、英語に対するハードルを下げ、英語を授業で使い、たくさんの英語に触れて、もっと英語が知りたい!もっと英語に触れたい!と自然に思ってもらえることが僕の授業のテーマであり、目的なので、こういうメールをいただくと、今年一年は実りある一年だったな、とホット胸を撫で下ろします。
そして何よりも、この子が英語をこんなに好きになって、英語に対してワクワクドキドキな気持ちになってくれたこと、これが一番の慶びであり、誉れです。
過去にもこれと同じようなメールをもらったことがあります。こちらは男の子です。
「6年間本当にありがとうございました(´つヮ⊂)
突然なんですけど、俺、英語自体は好きなんです
たしかに勉強は全然できないし、嫌いだけど笑
でも英語で喋ったり、英語で映画見たり、音楽聞いたりってのはすごい好きで
そういうのって、この学校に来てなかったら絶対なってなかったし、先生に出会ってなかったら絶対なってなかったと思ったんです。
実際グラマーよりリーダーの方が好きで、黙々と問題解くより、音読したり、皆で英語の音楽歌ったり、そういう方が僕には楽しくって、記憶に残ってるんです。
先生は以前、僕たちに俺のせいで英語を嫌いにさせたかもしれないって言ってくださったことありましたよね?
でも俺、先生に出会ってなかったら英語の楽しさなんて1ミリも知らなかったと思うし、嫌いだったと思うんです。
きっと、こう思ってるのは自分だけじゃないと思います!
それに、先生は僕たちに本気でぶつかってくれて、俺は本当に先生の事が好きです!笑
結局何が言いたいんだよみたいになっちゃいましたけど、
偉そうになっちゃいますけど、先生の英語の教え方に間違いはないと思います!
そして、俺は英語が好きです!笑
これからも英語の楽しさを教えて下さい。」
自分の英語教師としての仕事って、なんなんだろうな、と改めて考え直しました。
生徒の点数を伸ばしてあげたい、志望校に合格させたい、という気持ちは、どんな先生にも負けないくらい、強く抱いています。
その前提として、生徒が英語に大量に触れていくこと、生徒が英語を大好きでい続けること、この2つがどうしても前提条件になります。
同時通訳トレーニング、英英辞典の活用、多読、スピーキング活動、アクティブラーニング、ライティングエッセイ、全てにおいて、子供達に有効な手立てであったと思っています。
ベネッセの模試の成績も良かった。子供達の満足度もある一定のレベルにおいて、広く支持を得られることができた。
次年度はさらなるディープな英語の世界へと突入していきたいと思っています。
4技能を効果的に用いたCLIL型授業、アクティブラーニングはもはや当たり前すぎて、その言葉を使うのも耳タコなくらい定着浸透してきていると思います。
親しくさせていただいている姫路の国語の先生が先鋭的なことをしておられます。
4月に京都で勉強会があるので、そちらに参加させていただき、しっかりと勉強してきたいと思っています。
メールをくれた人、本当にどうもありがとう。
心から嬉しかった。また頑張ります。
共に次の 'giant step'を踏み出そうね。
2017年3月23日木曜日
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