生徒が多読をして、随分と色々な本が読めるようになってきたり、授業でスピーチをさせたり、プレゼンを発表させたり、主体的にいろんなことに取り組む仕掛けを作りながら、生徒の様子を見ています。
一方で、ぼんやりと、こんな風に考えたりすることもあるんです。
そもそも、今やっている授業は、生徒の英語のスキルを上げるためにやっているのか、あるいは、英語を使いながら生徒の思考力そのものを磨き上げて高めて行っているのか、どちらなんだろう、あるいは両方なのかしら、と思うんですね。おそらくどっちもなのだと思います。でも、僕も初めて体験することなので、この感覚がとても不思議で、なかなか実感として体で理解できるレベルに至っていないのが正直なところです。
生徒たちは、僕が想像している以上にかなり色々なことが英語でできるようになりました。
語彙、文法や、フレーム(構文)の定着のさせ方が異なっているだけで、fluencyを軸にした活動を授業に据えながら、accuracyを追求していく、という方法論で授業展開をしているだけで、まだまだ道半ばなので結論めいたことを言うのは時期尚早の感を免れませんけれども、そうか、一定方向に負荷を掛けながら集中的に活動を行っていき、不足分が認識された時に、時期と頃合いを見計らって、逆にまた集中的に負荷を掛けたトレーニングを行わせる、と言う活動を仕掛けていくことにこそ、生徒の英語力と思考力を同時に高次元へと導く解があるのだ、と言うことが実感を伴って理解できるようになってきました。
今やっている授業形態の中で補えなかったintensiveなTRは12月から集中的に行いたいと目論んでいて、生徒たちが1年前にやっていた音読TR、同時通訳TRの中の、特に、サイトラ、日本語戻し、英語戻し、を徹底して集中的に取り組ませ、理解のフォームを脳に再構築させてあげたい、と思っています。
どこに向かっていこうとしているのか、僕にもこの先がどうなっていくのか、はっきりとはわからないのですが、一つ、確実に言えることは、今後、生徒たちはいかなる形態の学びのカタチにも柔軟かつ大胆に対応していく姿勢の基盤はすでにできたな、と言うことです。
20年勤めましたけれど、これは初めてのことでして、いやはや、生徒たちがこんな風に英語を話したり書いたり、英語で発表したりできるようになっていて、さらには英語もどんどん読めるようになっている、なおかつ、模試とGTECの成績も伸びていて、詰め込み教育のようなこともほぼやっていない、となると、何だかワクワクしてきます。
面白くなってきたよね、と親友と電話で話しつつ、11月以降の授業展開と生徒の動きも楽しみになってきました。
これから僕らはどこに向かおうとしているんでしょうか。
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