暁の会ジョイント勉強会、気付けば3回目。今年を締めくくるのは早いのですが、濃密の7時間でした。13:30~20:30まで、みっちりとやりました。
第一部は僕のTETE('Teach English Through English' 英語の授業を英語で教えること)実践報告でした。生徒達と作っている授業の実践発表で、TETE方式の授業をする際の注意点、問題点、授業のやり方、運用の仕方、週の中での取り組みの仕方、実際の模擬授業、オーガニックな語彙指導法などをお話させて頂きました。
第二部は大阪府立生野高校の平石清隆先生に、音声、発音、リスニング指導に関してお話をして頂きました。敬愛して止まない平石先生。先生のお話をまとまった形で聞きたい、とずっと思っていましたので、今回念願が叶いまして、先生のお話をフルで2時間以上聞けた事がとても幸せでした。受験指導の実践発表から、細かい発音指導の実践を、学術的な観点からお話し頂き、日英の音声のニュアンスの違い、拍の違い、無音化、リエゾン等の細かい部分まで、学ぶ事が出来ました。今回は時間がなく、残念ながら、韓国語、アイヌ語の比較などのお話を聞く時間が無くなってしまいましたので、次回2月のジョイントでお話しして頂く事に致しました。
第三部は比叡山高校の早見先生。先生が普段現場で悩んで居られる事を問題提起して頂き、僕が司会をして、その場でそれを英語でディスカッションするセッションに換えました。当初は日本語でのディスカッションを考えていましたが、集まっていた人は、桐生くん(僕らの友人です)以外は全て英語教師でしたので、その場で英語でディスカッションしました。一時間近く英語で議論をし、ペアで英語で意見を言い合い、再び全体で発表、という形を取りました。毎週行なっているウェブ講座をライブの形で行なって、ジョイントのメンバーに体験してもらい、毎週水曜日のウェブ講座に一人でも多く参加してもらう体験入部的なセッションとなれば、と思い、敢えてこの形を取りました。議論は素晴らしい内容となり、来年のジョイントでは、このセッション、恒例にしようと思いました。
第四部は立命館小学校の正頭英和先生に、音読についてのセミナーを行なって頂きました。お忙しい所をご無理を申し上げてご依頼させて頂いたにも関わらず、先生は快く引き受けてくださり、パワーポイントを使って、細かく丁寧に実践発表を仕手くださいました。指導のメソッドのみならず、我々教員が構造的に抱える問題などを炙り出し、実践に落とし込んで行く方法を提示してくださり、参加者一同、とても有意義で勉強になる2時間でした。正頭先生、本当にどうも有り難う御座いました。
会が終わり、懇親会へと場所を移して、参加者の皆様と美味しいものを食べ、楽しいひと時を過ごしました。その際、常連メンバーが残りましたので、来年度以降の方向性と、勉強会の今後について、西山君と熱弁を振るわせて頂きました。会のメンバーも、毎回同じ顔ぶれが揃う様になり、それぞれの人とも、ファーストネームでお互いを呼び合い、少しずつ距離が縮まって来ていることを感じ、群れが知らない人同士から、仲間同士へと移行したのかな、と仄かな慶びを禁じ得ませんでした。会を経るごとに長丁場になって来ている勉強会にも、熱心に参加し、積極的に人の話に耳を傾け、自分の意見を日本語でも英語でも活発に言い合う仲間の姿を見ると、益々自分も努力をして、彼らと共に成長したい、という意欲が高まりました。
来年は、ジョイントでの英語ディスカッション、参加者全員のTETE模擬授業実践、普段の学校での実践シェアタイムをフルセットにして、ジョイント勉強会を盛り上げて行きたいと考えています。
今年は12月の京都、年末の博多英語トレーニング合宿、2月の京都、3月の東京は既に決まっています。東京でも、ジョイントのような熱い勉強会が出来れば良いな、と考えていますので、東京の会に来てくださった参加者の方と相談の上、来年度以降、東京での勉強会も年に2回ほど、やれたら良いな、と考えています。
毎月の勉強会は、ウェブ講座の充実化に伴い、頻度が少し減るかもしれませんが、その分、一つ一つを充実した内容にしていくつもりです。
毎回、ジョイントに来てくださる方も固定化してきました。継続して勉強会に来て、少しずつスキルアップし、現場での変化の様子を話してくださる真面目で元気な参加者の皆さんの姿を拝見し、これからも西山君と、大いに頑張って行かなければならないな、と帯を締め直した心持ちでした。
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