毎日授業の指導案と反省日誌をつけることにしました。これは新任の頃の気持ちを思いだして、もう一度一から丁寧に授業をしてみよう、という気持ちがあったのと、去年まで18年間作って来た授業や方針を全て打っちゃって、全て新たに作ることを決めたからです。
過去の自分は死んでいるな、と考えると、今何がしたいか、ということ、今やったほうが良いと思うことを先行させ、それをきちんと丁寧に設計して実行することが大事なことだと思い立ちました。
授業で活動をやっていると、ここをこうしたらもっとこうなる、というアイディアが次々と浮かんできます。それをこれまでとは違い、一つ一つ丁寧に書き留め、記録に残しながら新たなアイディアを継ぎ足すという、いわば「うなぎ屋さんの秘伝のタレ継ぎ足し法」のようなことをやってみようと思ったのです。
僕のモットーは「好きなことを、好きなときに、好きなだけ、する」なので、好きなことをしています。かなりわがままに(笑)。
この授業の指導案も、反省日誌も、自分がやりたいからやっていることで、これを何かの役に立てようとか、そういうことは思ってなくて、面白そうだから、記録つけてみっか、って思ってやってるだけ(笑)。
思いやりもへったくれもない(笑)。なーんも考えてません(笑)。自分がオモロイからやる、つまんないからしない、ってことだけを決めて、思いつくことをどんどんやる(笑)。
子どもです、ホントに(笑)。全然大人げないです(笑)。
授業の反省日誌をつけてて思いついたアイディア、実際に授業でやったことの備忘録を書いたので、それを採録します。思いつくままに書いてるので、体系的ではないけれど、お暇でしたら。
★高木君の例に倣って、日本語で解説をすることを悪しきことをせず、まずはきちんと生徒達にガイダンスを行いながら、1コマ全てを英語で終える活動をにらみ、解説は日本語+活動は英語で、の流れを混ぜることが大事だと感じた。その際、以下の流れを汲むと授業が活況になる。
■生徒に会話活動をさせる時の仕掛け
① 教師とある生徒との会話:他の生徒、聞く
↓
②ペアで同じ会話をやってみる
↓言いたいことが言えなくてもどかしい…。
③言いたかったことを調べてみる。(友だちと話しながら、英語でなんて言うか調べる)
↓
④教師に質問できる時間を取る(これは英語でなんていいますか?)
↓教師、答は教えず、調べ方を教えて生徒に調べさせる
⑤再び生徒、自分で調べる時間
↓
⑥ペアを変えて再び会話
↓
⑦会話した感想を英語で書かせてみても良いし、言いたかったことを英語で書かせても良い。
→課題に落とし込み,次回の授業でcorrection timeを設けて、友だちのものをtouch upする。
「correction timeの留意点」をhand outに作り、生徒に配って解説する。作業を行うときはそのシートを見ながら作業を行うことを確認する。
■目的:1友だちのペーパーをtouch upすることで自分の文法力を上げる。
2人に自分の書いたものを見てもらう、という意識づけをし、writing時の意識を上げる。
3単純に「英語を読む」という言語活動を行うことができる。
■文法チェックをするときの注意点
①まずその文そのものの意味が分かるかどうか。
→意味が分からない文には「?」をつけ、何故意味が分からないのかを書いて上げる。
②動詞の活用について。
→三単現s/esは抜けていないか。
→助動詞の後は原形になっているか。
→助動詞の後、動詞はきちんとあるか。
→過去のことを言っている文に、きちんと-edがついているか。
→完了形にミスはないか。
→仮定法の時制は正しいか。
→関係詞の文が適切に使えているか。
■文の感想と改善点をコメントで書いてあげる活動
①まずは日本語でコメントを書く癖をつけさせる。
→(褒める+どうすればもっと良くなるか)を1パッケージにして書く。
②数回それを繰り返しながら、生徒がある程度output活動を英語で行えだしたら、英語でコメントを
書かせるようにする。この際の指導には段階が必要。
③この作業を繰り返し、2,3ヶ月で力がついてきたら、教師が添削する日を週1か隔週で設ける。ある程度書けるようになってからで良い。
■未知語の指導法:意味の分からない単語を文中に発見した時の指導方
→未知語を英語で導入し、ペアで話し合いをさせ、最後に意味を教える。
①長文を読みながら、生徒にとって未知語である語の意味を前後の文章から類推させて、ペアで検討させる。
②その後、教師はペアに答えをどんどん言わせる。
→授業に飽きが来ないように、黒板に書かせる時があっても良い。(word-mapping方式を取って)
■完成度よりも、させてみせる、が大事。
①生徒達に実際に会話させる、書かせる、をさせないと、ガイドを聞くばかりでは力にならない。
→「作文」のみに焦点を絞った指導には限界がある。生徒達はやり方を聞いた後、実践を積まなければ力がつかないが、実践を積ませる方法はできるだけ身体感覚と近いことをさせる方が、スキルは血肉化しやすいのではないか。
→一つ一つの技能をバラバラに切り離して指導すると、英語には別々の作業が存在しているような認識を与えてしまうので、日本語で解説する場面と、英語で活動を行う場面が両方存在する授業構築をし、少しずつ生徒の「英語を使う」ことのハードルを下げながら、最終的には全て英語で活動を行えるように持って行くことが大事。
教師と生徒との会話:「聞く」+「話す」=「英語を理解する」力+「英語を作る」力
生徒同士の会話:「聞く」+「話す」=「受発信の力」+「英語を作る」力
英文を読む:「読む」+「考える」+「知る」=受信の力
シェアする:「聞く」+「話す」=受発信の力
②実際にしてみたことの実感を伴って教師の解説を聞くと、解説がスキルに変わる。