同時通訳者の方がご自身のトレーニングを紹介してある本に出会ったのは29歳の時、今42歳ですから、13年前になりましょうか。
それ以来、このトレーニングを毎日欠かさずやってきました。同時通訳トレーニングを始めて、自分の英語力向上を体で実感したのは2年後、それ以来、このトレーニングを授業でやれないか、と思い立ち、実際に同時通訳の先生がなさってある勉強会に足繁く通い、そこで頂いた教材をしゃぶり尽くすようにトレーニングし、自分の授業の中でトレーニングを中高生にも使いやすいように改良を加えて、今日に至っています。
その効果は絶大なものです。とても言葉で言い表すことはできませんが、聞く、話す、読む、書くの4技能全てが恐ろしいほどレベルアップします。
そのトレーニングに用いる教材の一つに「立体構造トランククリプト」というものがあります。(詳細は後述します)
その実感を持って、僕は授業で、教科書の英文をバラして、「立体構造トランスクリプト」という形に落として、生徒に配布します。
生徒たちに、英文を視覚的に捉えてもらうこと、英文を立体的に見てもらうことにより、1文ごと、段落ごと、文章ごとに、英語の構造はどうなっているのか、を常に意識してもらい、音読やシャドーイングなど、音声面でのトレーニングをする際に、より体に英文を刷り込みやすくすること、さらには、英語を視覚的に理解していくことを目的にしているからです。
このプリントのことを、「構造表」と僕は読んでいて、生徒たちには、授業中に「構造表を出してください。」と指示を出して、このプリントを使って、説明、音読、シャドーイングなどのトレーニングを行っています。
このプリントを使い始めたのは、「KHシステム」という同時通訳トレーニングに出会ってから。同時通訳者の国井信一先生と橋本敬子先生が開発された、画期的な英文理解ツールで、僕の授業では今は欠かせないアイテムとなっています。
作り始めは試行錯誤の連続でしたが、慣れると1レッスン分はあっという間に作成が可能です。
今年教えている生徒たちが、音読トレーニングノート(毎週音読のトレーニングをノートに記録付けする課題を課していて、毎日取り組むことを生徒に促しています)に、「立体構造トランスクリプト」を使ったトレーニングについてこんなコメントをつけてくれました。
↓こちらに、「立体構造トランククリプト」の作り方のプリントを作ってみました。ご参考になれば幸いです。
https://www.dropbox.com/s/dbh3bx9iu4542n2/%E7%AB%8B%E4%BD%93%E6%A7%8B%E9%80%A0%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%88%E3%81%AE%E4%BD%9C%E3%82%8A%E6%96%B9.pdf?dl=0
2016年4月30日土曜日
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