美しいICUキャンパス。武蔵境。 |
JR中央線「武蔵境」駅の奥にある、国際基督教大学ICUで英語 授業力UPセミナーを2日間受講してきました。
キャンパスは生い茂る深い森に囲まれ、広い敷地の中に森があり、 建物がその森の中に点在しているような所でした。 学びや思索を深めるには、これ以上ない、 という素晴らしい環境で、 大学生の頃に戻ったような気持ちになり、 新鮮な気持ちで授業を受け、 ディスカッションに参加することができました。
研修は、朝10時から夕方18時まで、 日本語を話す時間はランチの時くらいで、朝から晩まで、 英語で話し、英語で書き、英語で講義を受ける形の2日間でした。内容は以下の通りです。
セミナーのスケジュール。全部英語であります。 |
このプログラムの内容が、すべて英語を通して行われます。また、 「授業時に使う英語表現」「生徒から答えを引き出す方法」、「 各活動の意義や意味合いは何か、タスクの目的はなんなのか、 を丁寧に分析する」「 自分が授業時に行っている活動はどのような目的で、 なんの為にやっているのか、を自答する」を英語で行いました。
一日目の終わりには、持参した教科書からタスクを選び、 そのタスクに基づいて模擬授業を設計し、模擬授業をビデオ撮影。
模擬授業の様子 |
授業の動画は、ここに置いています。下手ですが、こういう内容の模擬授業をしました。
https://www.dropbox.com/s/3mcv0xubbx0edup/VID00830.AVI?dl=0
https://www.dropbox.com/s/3mcv0xubbx0edup/VID00830.AVI?dl=0
二日目はそのビデオを見ながら、改善点を自己分析し、 ペアで分析し合い、その後、グループ討論の中で、 自分の授業に関する分析内容を発表し合い、意見を交換し合う、 という内容でセミナーは進められていきました。
模擬授業のビデオを見ながら分析 |
正直申し上げて、2日間、 みっちりと英語を使い続けるという経験を日本に居ながらできたこ とはありませんでしたので、この2日間は僕にとって、夢のような 2日間でした。自分が言いたい、伝えたい、 と思っていることを英語でスラスラ言うことができ、 とても嬉しく思ったと同時に、書いたり話したりする力も、 きちんと身についていて、 コミュニケーションがとてもスムーズに行き、参加者の方々や、 会を進行する先生方とも深く濃いコミュニケーションを図ることが でき、とても嬉しく思いました。13年前に英語のトレーニングを始めた頃は、毎日泣いたり、半べそ状態で頑張っていましたが、継続してトレーニングを続けていると、自分が思う通りに英語で話をすることができ、日本語と同じ様な運用能力が着実に身に付いて来ていることに、深い喜びを自ら感じました。
一日目の終わりに懇親会があり、ICUの建物の中で参加者の皆さ んと情報交換の時を持ちました。素晴らしい時間でした。 各学校で現状やとり組み、 先生方がなさってある英語トレーニングの情報シェアなどを行い、 遅い時間になると、ネイティブの先生方4名と、 大好きな映画の話になり、欧州の映画、日本の映画、 ウッディアレンの映画は何が面白いのか、 また観る人はどこに楽しみを憶えて彼の作品を観るのか、 という話をしました。とても興味深く、心が躍る時間でした。
研修後の感想は、「自分は自分が考えているほど、 普段の授業について注意力を払って分析ができていなかった」 ということです。生徒達に何気なくさせている「音読」、単語の「 トレーニング」、英文のシャドーイング、リスニング活動など、「 やらなければいけないからやっている=活動のルーティーン化」 を招いていることに対して、なんの疑問も抱かず、 思考停止したまま授業を行っていたんだな、と思い知らされ、 反省しました。
たとえば、僕の模擬授業で、Steve Jobsの引用句を音読させる活動があったのですが、 授業を観て下さった大学の先生から「あのリピーティングは何にf ocusして行っていたの?意味?発音? それがハッキリしていなかった。 なんの為に生徒に繰り返し英語を読ませているの?目的は何? その活動の意義づけはなんなのかしら?」と指摘され、 何も応えることができませんでした。「味わうためです。 意味を噛み締めてもらうためです。」と応えると、「それならば、 なぜ母語での説明が不足していたのか。 生徒が考える時間は与えられていたか。 英語で読ませる意味はなかったのではないか。」 とご提案いただき、二の句も告げられませんでした。
普段は「音読するのが当たり前、単語の意味を瞬時に言えて当然」 と思って指導を行っていますが、立ち止まり、 それにはどのような意味と目的があって行っているのかを毎日ひと ときでも良いから、そのような自己評価、 自己批評の時間を持つべきだな、 と改めて深く反省させられました。
私たちが何気なく行っていることの中に、 生徒達のやる気を出させたり、授業に集中させたり、 学習効果を高めたりすることができるヒントが無数に存在している のだけれど、自分は、そのヒントを見過ごし、 あるいは見て見ぬ振りをして、「受験があるから仕方がない」「 生徒に力をつけるためにはやむを得ないことだ」 などと言い訳めいた理屈をつけて、結局、何も変えたり、 自己点検したりすることもなく、 日々の授業に淡々と臨んでいるだけなんじゃないか、 と感じました。
授業に対して、真面目なだけではダメで、英語力+教師としての人間性+活動の分析+英語力向上の為のタスク分析、など、全てを兼ね備えた授業を目指す為に、もう一度自分の授業を見つめ直そうと、思いました。その意味で、今回のセミナーはとても意義深いものでした。
もう一つ。今回のセミナーに出て、教師が縦横無尽に駆使出来る英語力をもっと身に付けなければならないな、と強く感じました。
英語力が弱いと、自分が思っていること、感じていることが中々出て来ない。これは教師自らがトレーニングを強化し、日々実践していくことでしか、培うことはできないので、暁の会でも、参加される方々とともに、自分の英語力を強化するトレーニングをどんどんやって行こうと思いました。
授業に対して、真面目なだけではダメで、英語力+教師としての人間性+活動の分析+英語力向上の為のタスク分析、など、全てを兼ね備えた授業を目指す為に、もう一度自分の授業を見つめ直そうと、思いました。その意味で、今回のセミナーはとても意義深いものでした。
もう一つ。今回のセミナーに出て、教師が縦横無尽に駆使出来る英語力をもっと身に付けなければならないな、と強く感じました。
英語力が弱いと、自分が思っていること、感じていることが中々出て来ない。これは教師自らがトレーニングを強化し、日々実践していくことでしか、培うことはできないので、暁の会でも、参加される方々とともに、自分の英語力を強化するトレーニングをどんどんやって行こうと思いました。
今後の暁の会の勉強会での目標は以下の通りです。
★「自分の思っていること、感じている事を、瞬時に言えること。(単語の意味がすぐに出てくるレベルではなく、会話や英語で文章を書く時の、本来の意味でのクイックレスポンス)」
★「自分の考えや意見を、英語を使って深めて行くこと」
★ネイティブと同じレベルでディスカッションができること。
★「自分の思っていること、感じている事を、瞬時に言えること。(単語の意味がすぐに出てくるレベルではなく、会話や英語で文章を書く時の、本来の意味でのクイックレスポンス)」
★「自分の考えや意見を、英語を使って深めて行くこと」
★ネイティブと同じレベルでディスカッションができること。
★生徒達に英語の授業をする時に、生徒達に本当の意味での「英語運用力」を付けさせる指導ができること。
今週末の暁の会、来月の東京での暁の会、さらには10月の福島県での暁の会、京都での10月24日ジョイントでは、このお話をさせて頂くつもりです。参加された先生方の英語力向上の為に、渾身の力を込めて教材研究、教材準備をするつもりです。
また、毎回行なっている「授業実践」のシェアや、「参加者全員で考えるディスカッション」は継続して行なっていきます。
お楽しみに^^
ではまた。
ではまた。