2017年2月9日木曜日

ジワる授業

CLIL授業実践中。

昨日、「ユリイカ!」と叫んだアルキメデスのような心持ちで1日を過ごしましたが、今日はその2回目とCritical Thinkingの前段階。描写→主張、という形をとり、文法、語彙、構文、熟語など、練習に余念がありません。

*ルールはゲームの中で覚えていく
英語力を身につけていくことをサッカーにたとえますと、昨日今日の授業は、ミニゲームを通して、ルールや戦術を統合的に学ぶ活動です。

ルールブックは、ミニゲームや試合を通してわからなかったところを都度見返す、監督やコーチに尋ねる、友達と話し合う中で身について行きます。

机に座ってルールブックを完璧にマスターしても、審判にすらなれません。審判はゲームでジャッジをしながら、頭で理解しているルールをジャッジのスキルに昇華しなければ仕事が務まらないからです。

CLILというのは、Content and Language integrated Learning
(内容言語統合型学習)と言いまして、今まで各項目に分かれて別々に指導したり学習していたりしていた英語の授業が学習を、一つのテーマに沿って、切り口をあらゆる方面で変えて行きながらも、最終的には一つのゴールと習得を目指して学習と授業を行う学習形態・指導メソッドのことを言います。

気づかないうちにこのメソッドになっている英語の先生は日本中にいるよね、というのは、もっぱら仲間内での話題ですが、年間や3年間、6年間、などの中長期のスパンを持って取り組んだり、コンテンツの中身を最大限高めて毎回授業を行えているか、という点においては、まだまだ金の鉱脈が眠っている分野だと僕は思っています。

今はそんなメソッドの流れを深く身体化する研鑽を重ねているのと、できる限り多くのパッケージやスキル、そしてアクティビティを拵えて、幅広く運用されることを目指し、毎晩遅くまで必死にあーでもない、こーでもない、と考えてパソコンに向かう日々です。

*描写から主張へ:音読や暗唱の先にあるもの

生徒たちは毎回、Steve Jobsの教材を使って同時通訳トレーニングを行います。7年前にこの教材を作った時は、ここまでで授業を終えていました。暗唱、英作文、語彙習得のみに主眼が置かれた授業をしていたと記憶しています。

今は、同時通訳トレーニングもきちんとやりこむのですが、それはあくまで授業前半の帯活動でして、その後、そこで音読したりシャドーイングしたりしたものを踏まえつつ、読んだものを描写しながら、自分でお話を再現できるように仕掛けて行きます。この活動をして置かないと、英語できちんと意見を言えるようにはならないんです。



一昔前だったら、無作為かつ無差別に、コンテクストとして背景を同じくしない英文をバラバラに覚えさせて、さぁ話せ、さぁ使え、と指導していましたが、個人にある程度の読解力やメタ認知量がないと、単純暗記、単純暗唱では、異なる情報を組み合わせる情報処理ができず、学習者は不満や困難さを募らせるばかりで、英語を話す活動そのものが億劫に感じるようになってくるのです。ですから、この描写活動を友達とともにやることが、従来型の英語授業における、ドリルや文法演習にあたります。


この活動を2コマほどやったのち、3コマ目で協働学習に入ります。生徒たちに自分の意見を英語で書かせるのですが、個人で書くことは洞察が浅かったりすると、二元論などで終始したり、稚拙な形容詞を使った紋切りロジックに終始してしまう嫌いがありますので、グループで話し合いながら、友達の考えに触れ、それをメモして、自分とはどこが違うのか、共通するところはどこか、お互いの意見が一致するところとお話の核心の共有点は何か、などを話し合い、気づき合って、最終的に自分の意見をまとめる時間をとります。

*ブレインストーミング→ディスカッション→jigsaw法にて新視点
生徒は、一つのレッスン、一つの課、一つの項目を終えた後、教師が意図した文法事項や語彙を身につけることのみならず、それらを駆使して、自分の意見を英語で述べたり、書いたり、人の意見を聞いてディスカッションを重ねたり、グループで情報分析や情報処理を行ったりしていく中で、英語そのもののみならず、広い視野、論理思考、分析力、他人と協働してチームで動くチームワーク、異なる意見を受け入れながら新たな第3、第4の視点を探っていく多様性順応思考を身につけていくことになります。

今週はグループワークと自分の主張を掘り下げて練り上げる活動で終わり、金曜日は週2回の多読の2回目なので、集中して読書に取り組みます。できない子がレベル6や7をニコニコしながら読んでいる姿がとても頼もしく感じます。














先月から、豪州より留学生を迎えており、その子を多読授業へ誘いました。図書館より日本語の絵本を借りてきて、読み聞かせをし、英語で語彙や語感、文化背景の違いを説明しながら過ごしました。生徒たちに混じって日本語の多読を始めたこの子が、帰国する時にどれだけ日本語が身についているか、楽しみになってきました。子供達には、家に眠っている日本語の絵本を持ってきてもらえないか、と依頼をし、待っているところです。

しかし、まさか外国人に日本語の指導をすることになるなんて、思ってもみませんでした。歳をとってくると、いろんな経験をするから、人生、わかりません。

全部が渾然一体となり、後々にジワる授業、それがまさにオーガニックな語学学習であり、多読、アクティブラーニング、スピーキング活動、ライティング活動などを全て機能させようと提起するCLILはその一つの視座の提示なのだと僕は思っています。

ではまた(^-^)

2017年2月7日火曜日

「ワトソン、99回失敗しても100回目にうまくいけば、それは失敗ではなく、成功への過程だったということです。」

長文なので、お暇でしたらお読みいただければ幸いです。いつもすみません。
*CLIL授業2日目。
*描写から主張へ その後、2回目のdescription活動(描写)。これはreproduction
*文法をアウトプット活動に



focus on form(文法・語彙)を中心に据えた言語活動2日目。
ここからfocus on meaningに徐々にずらしていって、最終的にディスカッションの際に英語で分析を行ったり、ディスカッションを行ったりするための地均しです。

1コマ50分の授業の中で、通過しなければ到達できないゴールがあるので、1つ1つの時間を充実させつつ、ダラダラができないのが難しく、ここで切る、という時間管理ができないと、活動ごとに間延びしてしまうので、さじ加減の技術を常に要求されます。

まずは単語テスト。キクタンリーディングのweek8です。これは学年で決まっていることです。

授業の枕では、最近の生徒の学習状況を鑑みて、Oxford Essential Dictionaryの活用が停滞気味なので、その活動と講座を一つ。

その後、Steve Jobs のCommencement Speechの 1st storyを使って同時通訳トレーニング。音のみのシャドーイングまでまだまだ時間がかかりそうですが、たっぷり時間をとって、音の取り方、この段階でのシャドーイングのポイントである「聴く→出す」の実演、その後、シャドーイング、というフォームづくりの練習。

(読んだ文章を自分の言葉で再生)みたいなものですが、何のことはない、暗唱せよ、という活動に自由度を持たせているようなものです。

これをやっておかないと、自分の意見を言う時に、誰がどうした、何がどうなった、と言う文章を英語で言えなくなります。

これは、帯活動をコウモリに例えるとすると、それが化けてドラキュラになったような感じの活動でして、元はただのコウモリなんですが、ドラキュラに化けると魔力がある、と言う、不思議な活動です。意味わかんないですよね。失礼しました。

物は言いようで、とは下関の達人セミナーで、鹿児島の有島の兄貴から学んだ知恵ですが、いや、まさしくその通りでして。

どんどんペアを替えながら、同通トレで読んだ英文の中身を再生していって、とにかく文章を1つでも多く作らせます。

文法事項は、少しずつ負荷をかけていき、最終的には過去完了形の文章と過去形の文章を言えるようにして、その後、Critical Thinkingの活動へと昇華していきます。
僕は去年、このfocus on formのやり方が全くわからなくて、どうやって中身と結びつけていったらいいか、随分と悩みました。単純にドリルをすればいいのか、どう言う工夫をすれば、溝畑先生のジグソーの時のような現場になるのか、毎日悩んでいました。

俯瞰して考えればわかるだろう、と頭の良い方から冷笑されそうですが、俯瞰思考だけではわからない要素がかなりたくさんあって、例えば生徒の英語力の差や、インプット量がバラバラの集団にどのような活動を混ぜれば、自由に意見が言える英語になるのか、その辺がやってみないとわからないのです。難しい。生徒を見ているつもりでも、全然見えていませんでした。

今日の授業までで、中身に関するdescriptionは第一段階を終えました。明日以降、descriptionnのレベルを次の段階に持っていき、最終的に、来週の頭から、critical thinking の活動へと持っていきます。

12月に生徒には英語でディスカッションを体験してもらいましたが、その時よりも自分の表現の幅と内容理解のレベルがもっとアップしていることを実感してもらえるよう、鋭意授業準備を余念無く行う予定です。

これがうまくいって、試験の評価まできちんとできたら、自分にご褒美で、しばらく行方を眩まします。探さないでください。かしこ。

2017年2月6日月曜日

違うんですよ。そうじゃないんです。


*ORTセミナー@神戸、60数名参加にて満員御礼
オックスフォード大学出版より招聘を賜り、去年から数えて4回目の、Oxford University Press presents “Oxford Reading Tree Seminar”  が神戸で開催されました。当日は満員御礼で、教室に入りきれない参加者の方もおられ、OUPのスタッフの方が座席を増員するなどして対応なさっていました。

「多読を始めたいけれどどこからやれば良いのか分からないので参加をしました。」
「オーガニックで自然な語学指導に興味を持ち参加しました。」
「英語が苦手な生徒たちにどのように対応していくか悩んでいる時に同僚に勧められて参加しました。」などの声をアンケートに頂戴し、身が引き締まる思いがしました。

当日は武庫川女子大附属中高の安福先生、東大寺学園の西山哲郎先生、そして僕、がプレゼンターを務めさせていただきました。

参加された60数名の先生方、本当にどうもありがとうございました。販促の方が持ってこられてあった本の販売ブースでは、英英辞典とORTシリーズが飛ぶように売れていました。

スタッフの皆様、OUPの小林さん、安福先生、哲郎くん、本当にどうもありがとうございました。

*建設的知的生産:「批判」を恐れるのは人類の進化への拒絶
さて、セミナーの内容と反省点などに関して、僕は親友の西山哲郎くんとはかなりシビアに批判をし合うようにしています。毎回セミナーが終わると、西山くんとテレビ会議をして、お互いにどこが不味かったかを徹底的に洗い出し、批判し合います。お互いにイエスマンになってしまったら、自分達の成長が望めず、悲しいおじさんになってしまうよね、と二人で何度も確認し合い、お互いの成長を助け合える存在でい続けられるように、耳の痛いことをどんどんお互いにぶつけます。


日本人は「批判」と言う言葉に対して過敏に反応し、批判を受けることを忌避する傾向にあるように僕には思えるのですが、本来、「批判」と言うのは、「より良き改善を促す」ために行う知的生産行為であり、これを差し控えたり、避けたりしていては、知性の怠惰を許してしまうことになるのです。「非難」と「批判」と「中傷」はそれぞれ意味が違います。ですから、そこをきちんと認識した上で、お互いの改善を願ってシビアにassesment を出し合わないと、マンネリ化を自身に許してしまうことになる、と僕らはお互いに恐れているのです。

僕らが立てている宣誓の一つに、毎回同じネタをやらない、と言うのがあり、それは自分たち自身への自省と自戒の意味と、もう一つは、リピーターの方に対する僕らの敬意と謝意を忘れない、と言う想いから続いている心構えです。その意味で、必ず二人で反省会をやります。スカイプでやる時もありますし、会が終わってから、懇親会などの後に、2人で集まって必ずこの時間をとります。

今回のセミナーに関しては、お互いに満足のいく発表ができたのではないか、と思います。一方で、「どうすれば多読に踏み切れない先生方の背中を押すことができるか。」
「同僚との擦り合わせで悩んでらっしゃる先生方をどのように導くことができるか。」
「どうすれば、先生方が抱きがちになってしまう、お前のところは恵まれているから良いよね、と言うパラダイムからの脱却を促していただけるか。」
「どうすれば、多読なんて受験に役立たない、単語も覚えない、生徒が伸びない、と言う誤解を解いて差し上げることができるか。」

という4点に関して、議論が深まりました。特に多読に関するイメージの誤解を解いて差し上げる、という点に関して、また、受験には役立たない論に対する払拭をどのように行っていけば良いか、詳らかに意見を交わしました。

*「多読」の誤解を解く
多読の効能の一番優れている点は、類推力・描画アプローチによる右脳読解・補完力、の3つの能力の涵養と向上です。これらの能力は、実際に読書を続けていく中で身についていくスキルであり、コマンドでもあります。

字しか書かれていない英文を見た時に、その英文がどのような状況なのかを頭で思い描く能力が多読によって身につきます。絵本を読み、絵をじっくり見ながら文の内容を類推することを繰り返し、繰り返し行うことにより、左脳だけで処理していた文字情報に対して、右脳がイメージ喚起を促すようになります。そうすると、初見の英文を読んだ時に、全体でどんな話が進行しているか、という流れや絵が見えるようになるんです。

僕は安福先生のお話を聞いて、 form(文法・語彙)を軽視しては絶対にいけない、という点に改めて深く同意し、共感を強めました。絵本を見て、未知語の意味の類推ができるようになったり、日本語を介さなくても、英語のまま理解ができたりすることは可能です。ここで忘れてはならないのは、「語彙」という言葉はしばしば、私たちによって、「認識語彙」と「運用語彙」がごちゃ混ぜになって理解されている、という事実です。

多読で培われる語彙は、認識語彙が大半であり、獲得した認識語彙を運用語彙に昇華していく
反復が一定数で行われ、さらに、それらをどのような文脈で使うか、また、どのように組み合わせを変えるか、という試行錯誤を経ないと、獲得した語彙は運用できない、ということになります。多読万能論が危ういのは、この点において多くの誤解を生みやすい潜在性を孕んでいることに、無頓着になってしまうほど、読書という行為そのものが、楽しいし、英語が伸びてしまう点に在ります。その点に注意を払い、生徒たちに配慮をしなければ、多読によって生徒は伸びるのですが、爆発的な伸びが期待できない、ということになるのです。


*受験に対応できない?
以上のような脳の働きを踏まえると、多読が受験に役立たないのではなく、むしろ、一斉授業や完全な理解を求めるような指導を行っていても決して鍛えることのできない脳へのアプローチが可能になることがお分かりいただけると思います。

学力やメタ認知が高い位置にある生徒は、無意味に感じられる反復や、苦痛を伴うドリルに対して、嫌悪感があっても、難なくこなせてしまうため、そういう生徒たちに対して私たち教師は、しばしば、ドリルや受験演習に偏りがちになってしまいます。ですが、生徒たちはむしろ、それらの行為は自分一人でも行えるではないか、という疑念を抱き始めた時、授業に対する関心を急激に失ってしまうのです。

多読は、成績が上位の生徒に対しても、英語を苦手とする生徒に対しても、有効な学習手立てとなります。それは「本人の自由裁量が認められていること」と、「知識獲得だけではなく創造するという知的生産を許される」という2点にもっとも効果が表れている、と僕は考えています。

教師が指導をすることには、教師が考えて準備した1つのことしか生徒は学習項目を持ち得ませんが、生徒の想像を許可することにより、生徒が考え出すことは、無限に広がり、ある時は、これまでに獲得した知識や情報と、全く異なる組み合わせの妙を獲得したりすることが可能になったりするのです。

多読は、読む速さ(リーディングスピード)、読む行為に対する持久力(リーディングスタミナ)、アルファー波が出た状態を持続させることにより涵養させる集中力(集中力アップ)、の他に加えて、認識語彙の獲得、意味のある間を置いた反復により促される語彙記憶の強化と運用への応用、が促進される点で、大いに優れている学習形態であると言えます。

*終わりに代えて
これはこのブログでもフェイスブックでも、ツイッターでも何度も訴えていることですが、子供を抑え付けて指導しても、大学生になった後の学びの持続性と効果において、何らコミットしたことにはならないのです。生徒が大学生になった時、大人になった後、自分たちで進んで学びに向かいたいと考えるようになってくれる、そんな姿勢を涵養していきたい。多読や通訳トレーニング、語彙学習、スピーキング活動、協働学習はそんな遠くを見据えて設計されていると僕は考えています。個人の成績を伸ばし、その個人の力をグループによって、集団によって束ね、衆人の叡智にコミットする、という果てしなく途方もない大きな目標にコミットし続けなければ、社会が、教育が、個人が、良くなりません。分断は深まり、自分さえよければ良い、という姿勢が養生の幅を広げるだけで、肥大化した化け物のような自己承認欲求を追い求めて彷徨い続ける大人が増えるだけです。誰も幸せになりません。

点数や数字を伸ばしていくことは、アウターマッスルを鍛えていくことに例えることができると思います。考える力、疑問を持つ視点、批判的に物事を見つめる視点、分析力、類推力、描画力などは、普く拓かれた構えで世を捉える力を養わない限り涵養され得ず、知のインナーマッスルはいつまでたっても痩せたままです。

子供達の学力を伸ばす一番の指導法は、「教えないこと=子供が自分で考える力を日々つけさせること」だと僕は思っています。

「完全な理解」を子供達に求めて、がむしゃらに教師が頑張っても、子供達の受動的な姿勢がますます高まるばかりで、考える力や、疑問を持つ視点は育ちません。それは子供の成長を促したことにはならず、子供達を餌を待つ燕のように見て、餌を与え続けることに過ぎません。思考力にコミットする下地を作る準備を、あらゆる活動や指導を伴って促していくことが大切だと僕は思います。多読はその一つの手段であり、自己目的化してはいけないと強く警戒しています。

長くなりました。もう少しこまめにブログを更新することにします。
少し忙しすぎるのかも知れません。

今日はこの辺りで一つ。

追伸;(業務連絡)哲郎君、溝畑先生のセミナー、60名を超えて、今70名に届きそうな勢いで申し込みがすごいことになってるよ。OUPセミナーといい、すごいことだね。数がどんどん増えてる。関心の高まりが凄まじいですね。

2017年1月5日木曜日

アクティブラーニング授業実践研修会のお知らせ



【アクティブラーニング授業実践研修会のお知らせ】

告知1週間足らずでただいま22名のお申し込みを頂いております。嬉しい悲鳴を上げております。九州からは遠方の先生方からも続々とお申し込みを頂戴しております。

2ヶ月前にこれほど多くのお申し込みを頂いたのは、去年の夏の京都ジョイント以来です。

引き続き、多くの皆様のご来場、お待ちいたしております。

お申し込みフォームはこちらです。
http://form.os7.biz/f/57ccfe7e/

溝畑先生のご実践に関しては、こちらのページの'Class Report'をご覧ください。
https://www.eiken.or.jp/eiken/group/pdf/se2016_autumn.pdf
日時:2017年3月4日土曜日 13時受付開始
  13時30分開始ー終了予定時刻17時30分

場所:福岡県 学校法人西南学院中学校・高等学校構内
  (予備教室2)

参加費:2000円

内容:『今から誰でも自信を持って始めるアクティブラーニング』

「すでに英語ではペアワークをやっているから大丈夫」、「アクティブラーニングで21世紀型高次元スキルの獲得なんて無理」という両極端の反応があちこちで見られます。活動だけありきで「学び」が起こらないではだめです。工夫をすれば、英語授業に今までに行われていなかった観点に基づく学びの場を提供できます。

1)普通高校で4技能統合型の授業をチームとしてどう作るか
2)どうすれば授業をコミュニケーションの場にできるか
3)CanーDo Statementsを無理なく活かすには
4)ジグソー法の効果的な実践方法は
5)予習や復習はどう指導すれば良いか
6)定期考査やパフォーマンステストはどうするか

以上の点について考えて見ましょう。生徒も教員も無理なくできることを、できるところから始めて見ましょう。そして、生徒の未来のための授業に挑戦してみませんか。

お申し込みフォームはこちらです。
http://form.os7.biz/f/57ccfe7e/

2016年12月27日火曜日

2017年3月4日アクティブラーニング勉強会開催のお知らせ

2017年3月4日アクティブラーニング勉強会開催のお知らせ
【アクティブラーニング授業実践研修会のお知らせ】
来年の3月4日(土)に、博多に溝畑保之先生をお招きして、アクティブラーニングの授業実践研修会を開催する予定で準備を進めております。
溝畑先生のご実践に関しては、こちらのページの'Class Report'をご覧ください。
https://www.eiken.or.jp/eiken/group/pdf/se2016_autumn.pdf時間は午後13時受付、13時30分より〜17時30分を予定しております。
この日は絶対に空けておいて下さい。
また、当日は混雑が予想されますので、早めのお申し込みをお願い致します。(会場は西南学院中高校舎内を予定しております。)
お申し込みフォームはこちらです。
http://form.os7.biz/f/57ccfe7e/*フライヤーをプロの方にご無理申し上げて外注いたしました。気合い入れてます。この勉強会には最大限の力を注入しています。皆さま、どうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m

2016年12月17日土曜日

子供達が未来を創った日

学内公開授業、無事に2日間終了しました。ご参加頂いた先生方、学期末のお忙しい中、本当に有り難うございました。感謝します。 そして、素晴らしいパフォーマンスをしてくれた生徒たち、本当にありがとう。

たくさんの同僚が見に来てくれ、生徒たちの様子を見てくださいました。
2日間とも見に来てくださった先生方が7名居られて、生徒の変化や様子を2日間見ないとわからないと思ったので2日間来ました、と仰っておられました。

授業の内容は以下の通りでした。

《1日目:ジグソー法によるアクティブラーニングでのスピーキング活動》1エキスパートグループで単語のクイックゲームでウォームアップ2エキスパートグループでグループ学習3グループ学習の内容を1人ずつ発表練習43の2ラウンド目5ライティング

《2日目:ジグソー法によるアクティブラーニングでのスピーキングとライティング活動》1ジグソーグループにてPREPドリル(自己紹介と好きな食べ物)2エキスパートグループで昨日の3ラウンド目32の4ラウンド目4ジグソーグループにて1人ずつ発表5ジグソーグループにてフリーディスカッション6ライティング
普段使っている教科書のレッスンを使って、いろんな活動ができること、また、練習やリハを重ねることで、生徒たちが上手くなっていく過程、その後ライティングに落とし、形に残す、というところまでを見て頂けたと思います。

英語科の同僚の3分の2が授業見学に参加してくれ、2日間見てくれた同僚がそのうち4名、授業後に雑談をした際、今後の授業でやってみようかな、と思ってくださったようで、とても嬉しかったです。
自分から手を挙げて2日間公開授業をやった目的は、同僚に生徒の様子を見てもらい、これなら自分でもできそうだ、という実感を持ってもらうことでした。

ある同僚から、真似させてもらいたいところをたくさん気づけました、と言っていただいたので、真似じゃなくて、先生のやりたいことをなさって欲しいです、とお願いしました。そのための資料やサポートはいくらでもします、と申し添えました。

アクティブラーニングや4技能型の授業に同僚が興味を持ってくれたことが何より、本当に、本当に嬉しかったです。授業や諸般の事情で見ていただけなかった同僚も、見に来てくださった同僚がアクティブラーニングの実践をそれぞれの現場で行い、それをまた見る機会があればそれで十分素晴らしい収穫だと思っています。

同僚に感動を与えたのは子供達の素晴らしいパフォーマンスでした。プリントは"On the desk"というルールで、一切手に持たず、グループの目を見て話すこと、ジェスチャーを入れることを重視しました。 リスナーの生徒も熱心にスピーカーの生徒の話を聴き、質問をする姿を同僚が見てくれ、何かを感じてくれたんだと思います。生徒が活き活きして、誰もやりたくなさそうにしている子がいませんでしたね、と感想をたくさんいただきました。
2日目のジグソーグループの活動では、
まさに本当の意味でのフリーのディスカッションを先生方に見ていただけたと思います。生徒はとても活き活きとパフォーマンスしてくれました。 活動中、僕は教室を歩き回り、グループの様子を見て回ります。その際、特に成長を感じられた生徒を指名して、途中で全体でスピーチをしてもらうよう、急遽指導内容を変更し、全体の前で数名の生徒にやってもらいました。その際、嫌がらず、また物怖じせず、顔を上げて、聴衆の目を見ながら堂々と英語で自分の意見を言う生徒の姿は圧巻でした。

終わった後、生徒たちの達成感に満ちた顔が忘れられません。 たくさんの同僚が今後の授業の参考にしていただけたら何よりも幸いです。他のクラスや他の教科、他の学年で、多くの子供達の学びの姿勢が積極的になり、先生方と生徒たちとの関わりが温かく、より濃く、深くなることのお手伝いができた、と思えたら、それは何にも代え難い喜びです。 その意味では、授業で最高のパフォーマンスをしてくれた子供達は、これからの学校の明るい未来に大いに貢献したことになる、と僕は思っています。 子供達が学校の未来を創った日、この2日間は9ヶ月間にわたる学習活動、トレーニング、協働学習、多読、スピーキング活動、ライティング活動の集大成でした。 再び、参加してくださった先生方、本当にどうもありがとうございました。 そして、自慢の子供たち、本当に、本当にありがとう。 3学期はもっとタフな教材が待っています。 共に励まし合い、愛し合って、成長していこうな。 ありがとう。2日間、とても幸せだった。ありがとう。

2016年11月16日水曜日

子供達の成長を見つめて。

2学期に入ってからあまりブログを更新していませんでしたが、今日はとても嬉しいことがあったので、どうしても書いておきたいと思い、久しぶりにブログを書くことにしました。

9月に入ってから、夏休みに全国のいろいろな先生方から教えていただいたことを自分で整理し、消化しながら自分の授業を変えていく日々が続いていました。

9月は教科書のレッスンの使い方をかなり頑張って変更し、苦戦を強いられました。とても苦しんでいて、誰にも相談することもできず、どうすれば子供達がグループワークに積極的に取り組むようになるんだろうか、と脳に汗をかく日々が続きました。

9月からはインプットの量を増やし、子供達のアウトプット力を高めていくことを決意していましたので、教科書の音読を基軸トレーニング化することにシフトし、既習のLesson6に固定して同時通訳トレーニングを行ってきました。また、学年で採用されている単語帳キクタンリーディングの文章を使いながら、同通トレーニングにより、語彙習得を高めようとつとめてきました。

Oxford Essential Dictionary英英辞典の取り組みは、語義をノートに書く前に、自分で語義を考えて書き、その後OEDの語義を確認して、驚いた部分に赤線を引いたり、コメントを書いたりしておいで、と伝えました。

インプット指導熱が高まってきて、10月の初め頃、週一回20〜30分の多読では、絶対にインプット量が足りないと判断し、毎時正課の授業で20分、週四回あるから80分、月にすると5時間半くらい英語の絵本を読書させることを決意し、今に至っています。現在その多読の活動が2ヶ月くらい経ちましたが、今日のブログの冒頭に書いた嬉しいことはここにあります。

英語が苦手なある男の子が、今日の朝の授業の多読中に、絵本のリーディングレベル5のものを読んでいました。多読の方法を教わった時に、「やさしいものをできるだけたくさん、ゆっくり、息長く読んだ方が読解力や語彙力、英語力は伸びる、というデータが豊田高専の先生のデータで実証されている。」と聞かされ、英語が苦手な生徒たちには、できるだけ細心の配慮をして取り組ませてきたつもりだったので、びっくりしてしまったんです。

多読中の教室は、大学の図書館のように静かで、誰も居眠りをしている子供はいません。読書の習慣がついたのか、集中力が切れずに読めているので、私語を絶対にしないのです。

他の生徒の妨げにならないように、僕は小声で、「ねぇ、これ、かなり難しいと思うけど、どう?読めるかな?」と尋ねました。

その子は恥ずかしそうに、「先生、僕、こないだレベル3を読んでて、それで、ちょこっとレベル5を読んでみようと思って読んだら、全然わからんかったけん、レベル4を全部読んだんすよ。そしたら、レベル5がすーっと読めるようになったんです。」と言いました。もう、この子を抱きしめたくてたまりませんでした。

英語が苦手で、英語の授業はチンプンカンプンなはずだったこの子が、自分の力で英語の絵本を手に取り、半年かけて自分で英語がわかるようになったんです。読めるようになってきたんです。レベル5の絵本は、長文読解問題の1題半くらいの文章量でしょうか。それを20分で1冊と三分の一くらい読むんです。

この子は誰からも力を借りずに、自分で絵本を手に取り、自分で選んだ本を自分のペースで読んでいき、難しいレベルに入っても無理なくスムーズに英語が読めるようになっている。これが喜ばずにおられましょうか。

子供が自分で伸びる力は本当にすごい。子供達の力はいくらでも伸びる。先生が何も教えなくても、子供たちは自分でわかりたい、できるようになりたい、という気持ちを持って取り組むことができる。素晴らしい現場を目の当たりにした心持ちがしました。

また、放課後の多読授業の時間、Roger Nichols & the Small Circle of Friendsというグループの、"Let's ride", "I'm coming to the best part of my life"という名曲を2曲歌いました。教室は思いがけず大合唱になり、子供たちが大きな声で、とてもマイナーで古いオールディーズの洋楽を、秋の夕方、野球部の練習が聞こえてくる教室で合唱している姿を見て、僕は胸が震え、興奮を覚えました。

その後、Oxford Reading Treeシリーズの本に加え、名古屋で英語教室をなさってあるI先生がご好意で貸してくださったハロウィン関連の大量の絵本を混ぜて、好きなものを読みなさい、2 Finger Ruleでね(見開き2ページに2個以上わからない単語が出てきたら、迷わずレベルを一つ落として読むこと。京都外大の安木先生にご教授いただいた多読メソッドです)、と伝えて多読活動を30分行いました。

そこには元気のいい、だけども英語がとても苦手な男の子が座っています。その子はレベル6を読んでいたのです。もしや、と思いつつも、その子にも、「難しい本読んでるね。すごいじゃない。」と小声で言うと、はにかみながら嬉しそうにしていました。「前のレベルのやつは全部読破したの?」と尋ねると、「レベル4、5まで全部読んでて、今これなんです。」と笑顔で答えてくれました。「読んでて、意味がわかる?」と尋ねると、「前のレベルを全部読んでから、あー、だいたいこれはこう言う意味か、これはこう言う流れね、と言う感じでお話が掴めてきました。」と言う返事が返ってきました。「大成長だね!すごい!すごい!素晴らしいことだね!」と返すと、とても嬉しそうにしていました。

多読を毎回の授業で20分ずつ入れ始めてから1ヶ月半が過ぎようとしています。1学期まで英語が苦手だった子、英語が嫌いだった子が、真剣に集中して絵本を読んでいます。また、活動をする時、絵本を読み聞かせしあったり、絵本の内容を英語で友達に説明したりする時、子供たちは笑顔で、元気いっぱいに取り組みます。

スピーキング活動とライティング活動の連動では、1学期には何度やっても3、4行しか書けなかった生徒たちが、今では、5分間でB5の3分の2を埋め尽くす英語が書けるようになりました。

教科書を使った同時通訳トレーニングでは、シャドーイングが一番の得意で、その後の逐語訳トレーニングも、なかなかできずに友達とキャッキャと言いながらトレーニングを楽しんでいます。

教科書の内容をグループで読んでいくグループワークでは、男子と女子が連携を取り、協力しながら英文を読み解き、英語の質問に答えて行っています。

特別なことは何もしていないのに、英語ができなかった生徒がとても喜んで多読やスピーキングに取り組み、苦手だったことを苦に思わずに取り組めるようになりました。

体感で、読解やリスニングやライティングに対して、物怖じしたり、無意味な恐怖心を抱かなくなりました。素晴らしいことだと思っています。

子供達の成長を見つめながら、子供達はみんな、できるようになりたいんだな、わかるようになりたいんだな、わかるようになると楽しく面白くなるんだな、と言うことを、口には出さなくても、心から望み、願っていることを、子供自身から教わりました。

英語が苦手だったり、劣等感を感じていたり、英語が嫌いだったりする生徒を5分でも10分でもいい、輝かせたい、笑顔にさせたい、と、今日生徒たちからまた励まされた気持ちになりました。

生徒たちが笑顔になるのが本当に嬉しいです。何にも代え難いご褒美をもらった心持ちになりました。

もっとも大いなるもの

単語の綴りを一生懸命練習するけれど、何度も、何度も間違える子がいる。 でも、授業中、何度もうなづきながら説明を聞き、話に耳を傾け、大きな声で歌を歌う。フォニックスの発音を、口を縦横いっぱいに開けて発音する。 oshienと単語テストに書いてきた。oc...